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中国大陸からの大気によって光化学オキシダントの濃度が上昇することの影響で、コメの収量が減っているという研究結果が発表されています。実際に濃度と収量の関連が裏付けられたのは初めてのことなのだそうです。
光化学スモッグとか、光化学注意報といった死語になりかけていた言葉だと思っていましたが、昨年は離島や新潟県と大分県など過去に発生したことがない地域でも注意報が発令されるなど過去最多の28都道府県で発令されたのだそうです。
国内での窒素酸化物や揮発性有機化合物の濃度が減少しているにも関わらず光化学オキシダント濃度が増加しているとのことで、中国大陸からの越境大気汚染が注目されていました。
東アジアの大気汚染が日本のオゾンに与える影響を定量的に解明 ―バックグラウンドオゾンの季節変化と緯度依存性―
一方、注意報発令は流入が少ない夏季の方が多いとのことで、関連性が掴み切れていなかったのですが、今回の農業環境技術研究所の研究結果は注目に値します。
また、黄砂の増大に伴い、飛行途中での硝酸イオン吸着して日本に降り注ぐ害も指摘されています。
ただし、知らなかったのですが、黄砂には良い面もあるのだそうですが...。
「エコ探検隊、地球環境」 酸性雨と黄砂の関係?
日中での共同研究を着手される話も見聞きしますが、実害を被っているわけですので、もっと声を大にして実情を中国や世界に訴えるべきで、胡錦濤主席来日時にも、福田首相から話を出す姿勢を示していただき、攻勢をかけるべきです。
対立すべく攻めるのではなく、我が国の中の問題に口出ししてくる他国にはこちらもきちんともの申して対等に話し合いをしなくてはいけない(攻撃は最大の防御)ことと、両国が対等の関係で解決に真剣に取り組まねばならない課題であることから、冷静な(?)表現をさせて頂いています。
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↓ よろしかったら、お願いします。
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Takeshima belong to Korea or Japan? の投票頁があります。是非投票をお願いします。
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越境大気汚染でコメ収量減
―――光化学オキシダント濃度上昇り影響 (3/21 読売朝刊)
中国大陸からの大気によって光化学オキシダントの濃度が上昇する「越境汚染」問題で、日本海沿岸部のある地点のコメの収量を調べたところ、内陸部との比較で約1割少なくなっているとする研究結果を、農業環境技術研究所(茨城県つくば市)が20日、山口県で開かれた日本農業気象学会で発表した。光化学オキシダントは近年、日本海の離島などで高濃度で観測され、昨年は新潟、大分県で注意報が発令された。農作物の収量減少は実験から推測されてはいたが、部分的とはいえ、実際に濃度と収量の関連が裏付けられたのは初めて。
日本海沿岸 内陸と1割の差
研究は、長谷川利拡主任研究員によるもの。品種と肥料水準は同一の日本海沿岸部の1地点と約30キロ内陸に入った1地点を選び、1980年からの収量データを比較した。両地点の近くで測定された光化学オキシダントの5~9月の平均濃度は、2001~05年の平均では沿岸地点が0・045ppmで、内陸地点の0・031ppmより高かった。
濃度は沿岸、内陸ともに上昇していたが、沿岸では96~05年にかけて毎年、内陸部の2倍にあたる0・001ppm高くなっていた。
両地点の玄米の1平方メートル当たりの収量は、沿岸は80~96年は平均588グラムだったのが、97~05年は560グラムに減った。逆に内陸では、577グラムから609グラムに増えた。80年代は沿岸の方が内陸よりも多かった収量が、90年代半ばから逆転し始め、2000年以降は内陸が沿岸を常に上回った。
沿岸では、内陸と異なり、夜になっても光化学オキシダント濃度が下がらなかった。夜間に海からオゾンが流れ込み、昼間の高濃度を保ったとみられる。
小林和彦東大教授(農学)によると、収量が減るのは、光化学オキシダントの主成分であるオゾンが植物の葉の中に入り、光合成作用を妨げるため。農作物への影響について、中国では研究者らが「2020年には濃度が0・055ppmを超え、大豆、トウモロコシ、小麦の収量が40~60%減少する」と推定している。
―――光化学オキシダント濃度上昇り影響 (3/21 読売朝刊)
中国大陸からの大気によって光化学オキシダントの濃度が上昇する「越境汚染」問題で、日本海沿岸部のある地点のコメの収量を調べたところ、内陸部との比較で約1割少なくなっているとする研究結果を、農業環境技術研究所(茨城県つくば市)が20日、山口県で開かれた日本農業気象学会で発表した。光化学オキシダントは近年、日本海の離島などで高濃度で観測され、昨年は新潟、大分県で注意報が発令された。農作物の収量減少は実験から推測されてはいたが、部分的とはいえ、実際に濃度と収量の関連が裏付けられたのは初めて。
日本海沿岸 内陸と1割の差
研究は、長谷川利拡主任研究員によるもの。品種と肥料水準は同一の日本海沿岸部の1地点と約30キロ内陸に入った1地点を選び、1980年からの収量データを比較した。両地点の近くで測定された光化学オキシダントの5~9月の平均濃度は、2001~05年の平均では沿岸地点が0・045ppmで、内陸地点の0・031ppmより高かった。
濃度は沿岸、内陸ともに上昇していたが、沿岸では96~05年にかけて毎年、内陸部の2倍にあたる0・001ppm高くなっていた。
両地点の玄米の1平方メートル当たりの収量は、沿岸は80~96年は平均588グラムだったのが、97~05年は560グラムに減った。逆に内陸では、577グラムから609グラムに増えた。80年代は沿岸の方が内陸よりも多かった収量が、90年代半ばから逆転し始め、2000年以降は内陸が沿岸を常に上回った。
沿岸では、内陸と異なり、夜になっても光化学オキシダント濃度が下がらなかった。夜間に海からオゾンが流れ込み、昼間の高濃度を保ったとみられる。
小林和彦東大教授(農学)によると、収量が減るのは、光化学オキシダントの主成分であるオゾンが植物の葉の中に入り、光合成作用を妨げるため。農作物への影響について、中国では研究者らが「2020年には濃度が0・055ppmを超え、大豆、トウモロコシ、小麦の収量が40~60%減少する」と推定している。
光化学スモッグとか、光化学注意報といった死語になりかけていた言葉だと思っていましたが、昨年は離島や新潟県と大分県など過去に発生したことがない地域でも注意報が発令されるなど過去最多の28都道府県で発令されたのだそうです。
国内での窒素酸化物や揮発性有機化合物の濃度が減少しているにも関わらず光化学オキシダント濃度が増加しているとのことで、中国大陸からの越境大気汚染が注目されていました。
東アジアの大気汚染が日本のオゾンに与える影響を定量的に解明 ―バックグラウンドオゾンの季節変化と緯度依存性―
一方、注意報発令は流入が少ない夏季の方が多いとのことで、関連性が掴み切れていなかったのですが、今回の農業環境技術研究所の研究結果は注目に値します。
また、黄砂の増大に伴い、飛行途中での硝酸イオン吸着して日本に降り注ぐ害も指摘されています。
ただし、知らなかったのですが、黄砂には良い面もあるのだそうですが...。
「エコ探検隊、地球環境」 酸性雨と黄砂の関係?
日中での共同研究を着手される話も見聞きしますが、実害を被っているわけですので、もっと声を大にして実情を中国や世界に訴えるべきで、胡錦濤主席来日時にも、福田首相から話を出す姿勢を示していただき、攻勢をかけるべきです。
対立すべく攻めるのではなく、我が国の中の問題に口出ししてくる他国にはこちらもきちんともの申して対等に話し合いをしなくてはいけない(攻撃は最大の防御)ことと、両国が対等の関係で解決に真剣に取り組まねばならない課題であることから、冷静な(?)表現をさせて頂いています。
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↓ よろしかったら、お願いします。
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Takeshima belong to Korea or Japan? の投票頁があります。是非投票をお願いします。
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