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ゴーストタウン(鬼城)ばかりではない。中国から外資が去り、外国企業が撤退し、かつての工業地帯、例えば、広東省東莞(とうかん)市や浙江省温州市など、がらんどう(がら空き)である。
香港の英字新聞「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が 2月16日、「去った」(GONE)と皮肉を込めて報じた。中国の経済繁栄が終わり、不動産バブルが破綻し、贅沢(ぜいたく)を楽しんだ時代が「去った」と、多くの中国人が認識している実態を伝える記事だと、ジャーナリストの宮崎正弘氏。
中国では、4年制大学を出ても半分近くにまともな職がない。だから、結婚しない、子供はつくらない。出生率は多分 1.0を割り込んだ(=2022年時点の合計特殊出生率は1.09)と推測されると、宮崎氏。
日米欧の大学を目指し、「永住権をとろう」が中国の若者たちの目標になった。
かつてのように、「何が何でも学問を究めて故郷に錦を飾る」というガッツは消え失せているのだそうです。
若者に流行する超弾丸節約トラベル「#特殊兵式旅行」が有名になりましたね。
中国の若者に流行する超弾丸節約トラベル「#特殊兵式旅行」 1日3万歩も歩き宿泊は夜行列車と安宿の女子も|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
海外脱出も、欧米や中東での肉体労働市場くらいで、隙間がアフリカである。おそらく、アフリカ(54カ国)に25万人を超える中国人が移住した(米ジョンズ・ホプキンス大学)。また、エクアドル経由で米国境まで約3700キロも密林などを歩き、米国へ不法入国する移民も2023年だけで数万人とされるのだそうです。
国連によると、海外亡命を求める中国人が19年以降、毎年10万人を超えている。民主主義国家への亡命希望が大半という。嗚呼、悲しき中国人! と宮崎氏。
# 冒頭の画像は、4月28日の上海の鉄道駅
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この花の名前は、トサミズキ
↓よろしかったら、お願いします。
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香港の英字新聞「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が 2月16日、「去った」(GONE)と皮肉を込めて報じた。中国の経済繁栄が終わり、不動産バブルが破綻し、贅沢(ぜいたく)を楽しんだ時代が「去った」と、多くの中国人が認識している実態を伝える記事だと、ジャーナリストの宮崎正弘氏。
【宮崎正弘 悲惨な中国】海外亡命希望が毎年10万人超の中国 米国への不法移民増加 大学出ても職がない若者、目標は日米欧の「永住権を取ろう」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2024.3/23
ゴーストタウン(鬼城)ばかりではない。中国から外資が去り、外国企業が撤退し、かつての工業地帯、例えば、広東省東莞(とうかん)市や浙江省温州市など、がらんどう(がら空き)である。
米作家、マーガレット・ミッチェルの長編小説『風と共に去りぬ』の英語原題は「GONE WITH THE WIND」である。
香港の英字新聞「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が 2月16日、「去った」(GONE)と皮肉を込めて報じた。中国の経済繁栄が終わり、不動産バブルが破綻し、贅沢(ぜいたく)を楽しんだ時代が「去った」と、多くの中国人が認識している実態を伝える記事だ。
米国でも、カレッジ卒の52%は、ファストフードなど、大卒資格を必要としない仕事に就いているという(=Burning Glass Institute と Strada Education Foundationの調査)。
中国では、4年制大学を出ても半分近くにまともな職がない。だから、結婚しない、子供はつくらない。出生率は多分 1.0を割り込んだ(=2022年時点の合計特殊出生率は1.09)と推測される。
日米欧の大学を目指し、「永住権をとろう」が中国の若者たちの目標になった。
大学院へ進んだ中国人の若者が300万人(日本の大学院生 8.8万人)。海外留学が40万人、いずれもモラトリアムを求めてのこと、かつてのように、「何が何でも学問を究めて故郷に錦を飾る」というガッツは消え失せている。
米国への不法移民増加
旧正月が終わり、職場に戻ったら経営者が夜逃げをしていた。失業者は職探しに血眼だが、地方公務員でも給与の半年遅配が伝えられる。
生活の余裕がないから、旅行は「安い、近い、短い(安近短)」が合言葉となった。今年の旧正月は、杭州から香港への「日帰り」ツアーが新記録だったという。地方の庶民とは無縁の、北京や上海、ハルビンへの国内旅行も、やや盛況だったとされる。
海外脱出も、欧米や中東での肉体労働市場くらいで、隙間がアフリカである。おそらく、アフリカ(54カ国)に25万人を超える中国人が移住した(米ジョンズ・ホプキンス大学)。また、エクアドル経由で米国境まで約3700キロも密林などを歩き、米国へ不法入国する移民も2023年だけで数万人とされる。
米国で乱用が社会問題になっている医療用麻薬「フェンタニル」密輸に中国マフィアが深く絡んでいる。一方で、国連によると、海外亡命を求める中国人が19年以降、毎年10万人を超えている。民主主義国家への亡命希望が大半という。嗚呼、悲しき中国人!
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■宮崎正弘(みやざき・まさひろ) 評論家、ジャーナリスト。1946年、金沢市生まれ。早大中退。「日本学生新聞」編集長、貿易会社社長を経て、論壇へ。国際政治、経済の舞台裏を独自の情報で解析する評論やルポルタージュに定評があり、同時に中国ウォッチャーの第一人者として健筆を振るう。著書に『半導体戦争! 中国敗北後の日本と世界』(宝島社)、『間違いだらけの古代史』(扶桑社)、『ステルス・ドラゴンの正体』(ワニブックス)など多数。
ゴーストタウン(鬼城)ばかりではない。中国から外資が去り、外国企業が撤退し、かつての工業地帯、例えば、広東省東莞(とうかん)市や浙江省温州市など、がらんどう(がら空き)である。
米作家、マーガレット・ミッチェルの長編小説『風と共に去りぬ』の英語原題は「GONE WITH THE WIND」である。
香港の英字新聞「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が 2月16日、「去った」(GONE)と皮肉を込めて報じた。中国の経済繁栄が終わり、不動産バブルが破綻し、贅沢(ぜいたく)を楽しんだ時代が「去った」と、多くの中国人が認識している実態を伝える記事だ。
米国でも、カレッジ卒の52%は、ファストフードなど、大卒資格を必要としない仕事に就いているという(=Burning Glass Institute と Strada Education Foundationの調査)。
中国では、4年制大学を出ても半分近くにまともな職がない。だから、結婚しない、子供はつくらない。出生率は多分 1.0を割り込んだ(=2022年時点の合計特殊出生率は1.09)と推測される。
日米欧の大学を目指し、「永住権をとろう」が中国の若者たちの目標になった。
大学院へ進んだ中国人の若者が300万人(日本の大学院生 8.8万人)。海外留学が40万人、いずれもモラトリアムを求めてのこと、かつてのように、「何が何でも学問を究めて故郷に錦を飾る」というガッツは消え失せている。
米国への不法移民増加
旧正月が終わり、職場に戻ったら経営者が夜逃げをしていた。失業者は職探しに血眼だが、地方公務員でも給与の半年遅配が伝えられる。
生活の余裕がないから、旅行は「安い、近い、短い(安近短)」が合言葉となった。今年の旧正月は、杭州から香港への「日帰り」ツアーが新記録だったという。地方の庶民とは無縁の、北京や上海、ハルビンへの国内旅行も、やや盛況だったとされる。
海外脱出も、欧米や中東での肉体労働市場くらいで、隙間がアフリカである。おそらく、アフリカ(54カ国)に25万人を超える中国人が移住した(米ジョンズ・ホプキンス大学)。また、エクアドル経由で米国境まで約3700キロも密林などを歩き、米国へ不法入国する移民も2023年だけで数万人とされる。
米国で乱用が社会問題になっている医療用麻薬「フェンタニル」密輸に中国マフィアが深く絡んでいる。一方で、国連によると、海外亡命を求める中国人が19年以降、毎年10万人を超えている。民主主義国家への亡命希望が大半という。嗚呼、悲しき中国人!
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■宮崎正弘(みやざき・まさひろ) 評論家、ジャーナリスト。1946年、金沢市生まれ。早大中退。「日本学生新聞」編集長、貿易会社社長を経て、論壇へ。国際政治、経済の舞台裏を独自の情報で解析する評論やルポルタージュに定評があり、同時に中国ウォッチャーの第一人者として健筆を振るう。著書に『半導体戦争! 中国敗北後の日本と世界』(宝島社)、『間違いだらけの古代史』(扶桑社)、『ステルス・ドラゴンの正体』(ワニブックス)など多数。
中国では、4年制大学を出ても半分近くにまともな職がない。だから、結婚しない、子供はつくらない。出生率は多分 1.0を割り込んだ(=2022年時点の合計特殊出生率は1.09)と推測されると、宮崎氏。
日米欧の大学を目指し、「永住権をとろう」が中国の若者たちの目標になった。
かつてのように、「何が何でも学問を究めて故郷に錦を飾る」というガッツは消え失せているのだそうです。
若者に流行する超弾丸節約トラベル「#特殊兵式旅行」が有名になりましたね。
中国の若者に流行する超弾丸節約トラベル「#特殊兵式旅行」 1日3万歩も歩き宿泊は夜行列車と安宿の女子も|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
海外脱出も、欧米や中東での肉体労働市場くらいで、隙間がアフリカである。おそらく、アフリカ(54カ国)に25万人を超える中国人が移住した(米ジョンズ・ホプキンス大学)。また、エクアドル経由で米国境まで約3700キロも密林などを歩き、米国へ不法入国する移民も2023年だけで数万人とされるのだそうです。
国連によると、海外亡命を求める中国人が19年以降、毎年10万人を超えている。民主主義国家への亡命希望が大半という。嗚呼、悲しき中国人! と宮崎氏。
# 冒頭の画像は、4月28日の上海の鉄道駅
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この花の名前は、トサミズキ
↓よろしかったら、お願いします。
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