遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

安倍首相は、翁長知事を甘やかしていないだろうか

2016-03-18 23:58:58 | 東シナ海尖閣諸島
 世界一危険とされる普天間飛行場のキャンプシュアブへの統廃合は、福岡高裁那覇支部・多見谷寿郎裁判長が示した和解案に沿って、粛々と両者が定められたように行動して、裁判を1本化する為に進めることとなり、歩を踏み出しました。
 とろが、早速、政府側のミスがあり翁長県知事は大喜びで大げさに追及。
 追い詰められている県が、総動員で、場合によっては地元紙と組んで、あら捜しをしてくることは判り切っているのに犯したミス。空しい言い訳をしていますが、普天間基地のキャンプシュアブへの統廃合は日米の安全保障体制に係る重大事、急がばまわれと和解案に応じたとはいえ、少しでも早く工事再開と完成に近づけたいことには変わりなく、真剣に取り組むべきところですが、油断と驕りがあり緩んでいる証です。
 担当者におかれては、緊張感と、責任感を強めていただきたい。

 その緩みを産むことと関係があるのかどうかは定かではありませんが、「首相は、知事を甘やかしていないだろうか」と指摘する記事がありました。
 重ねて申し上げますが、和解案を粛々と進めるために、関係者の方々が、集中力と責任感を高めてお仕事をしていただくことを願います。
 
菅官房長官「手続き論に時間を費やすのは不本意」 辺野古承認取り消し是正指示 - 産経ニュース

 
翁長知事を甘やかしていないか 平和安全保障研究所理事長・西原正 (3/18 産経 【正論】)

 
3月4日、安倍晋三首相は米軍普天間飛行場の辺野古移設をめぐる翁長雄志沖縄県知事との「訴訟合戦」に対して福岡高裁那覇支部が提示した和解案を受け入れ、協議を復活させることとした。
 安倍政権は、
近づく沖縄県議会選挙や参議院議員選挙に当たって、積極的に沖縄の基地反対ムードを変える努力をし、基地移設の重要性に対する訴えを強化すべき
である。

≪日米同盟の障害となる言動≫
 
そのためには、翁長知事の国防感覚の欠如が日本、特に沖縄の安全をやがて脅かすことになることを効果的に県民に訴える必要がある。
本来は翁長知事も米軍基地の県外移設を煽(あお)るのではなく、厳しさを増す沖縄の安全保障環境を県民に訴える責務がある筈(はず)である。
 中国の習近平国家主席はオバマ米大統領に「太平洋を二分し、東半分は米国の、西半分は中国の支配下におくようにしたい」と提案している。知事は時折、日米同盟は重要だと発言しているが、中国が西太平洋から米軍を追い出そうとしているとき、沖縄に米軍基地のない日米同盟とは何なのかを説明できるのだろうか。
 昨年以来、
日米ガイドラインの修正、平和安保法制の採択などで日米同盟は従来に増して強化されることになった。しかしこの強化に深刻な障害となっているのが翁長知事の言動
である。
 翁長知事は過去に北京を何回か訪問したとされるが、中国の要人に尖閣諸島は沖縄県の一部であることを一度でも説いたことがあるのだろうか。そういう報道はない。中国の公船が尖閣諸島に頻繁に接近することに怒りをぶつけず、米軍基地の県外移設に拘(こだわ)るのは県知事として失格ではないのか。沖縄本島や南西諸島の地政学的重要性を認識し、それを日米政府と共有する者が沖縄県知事になる最低限の要件であるべきだ。
 2月7日の北朝鮮による弾道ミサイルの発射が先島などの上空を通過するといわれたとき、先島の人たちは自衛隊のパトリオット迎撃ミサイルの配備を歓迎した。米軍も警戒態勢に入った。翁長知事は「パトリオット迎撃ミサイルは十分なのか」と言ったそうであるが、そうであるならば、沖縄をどう守るのかに関しての議論に加わるべきではないのか。また北朝鮮によるミサイル発射予定が1日早まるとの通告があったとき、夜を徹してパトリオットの配備を遂行した自衛隊に対して、翁長知事は慰労の言葉をかけただろうか。

≪自己過信に陥った政治家の失策≫
 
翁長知事の登場以来、安倍政権は沖縄県に譲歩をし過ぎた。
県知事が辺野古移設反対を強硬に主張しても、安倍政権は沖縄県への振興予算を民主党政権時代よりも増額してきた。安倍政権が発足した後の平成25年度には3001億円だったものが、翌年には3460億円となった。安倍政権は平成33年度まで年3千億円台の予算を付けると公約している。
 その間、
首相は翁長知事が首相と同格のように振る舞うのを許してきた
。首相、官房長官、防衛相がしばしば翁長知事のもとに足を運ぶことが、逆に知事を甘やかしていないだろうか。
 翁長知事も自己の政治力を過信し、辺野古移設反対を米国政府に訴えるため、昨年6月にワシントンに出向いた。しかし米国側からは、一様に「日米政府が決めたことを否定して一知事の意見を聞くつもりはない」と言われてしまった。当然である。これも
日本国内で甘やかされ自己過信に陥った政治家の失策
であった。
 議会上院軍事委員会のマケイン委員長は2月3日の公聴会で、移設計画が歴代の知事の立場によって左右されているとし、「私や他の委員にとっての不満の源になっている」と述べている。
翁長知事がこうして日米関係を複雑にしている政治的責任は大きい。

≪政府は効果的な説明努力を≫
 安倍政権は6月の沖縄県議選および夏に予定されている
参院選を迎えるにあたって、沖縄の反基地ムードを少しでも変える努力をすべきである。沖縄の2大日刊紙、沖縄タイムスと琉球新報による基地問題に関しての誤った報道があれば訂正を要求するとか、沖縄県民向けに政府広報紙を出すとか、ホームページで政府の立場を魅力ある形で提示するとか、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を用いた活動をするのも必要であろう。
 南西諸島は中国の太平洋進出を抑制できる戦略的位置にあり、沖縄県の有事には在沖米軍基地が重要な役割を果たす。現在、
中国の公船や軍艦が尖閣諸島に接近はするが、南シナ海の岩礁のように占拠をしないのは、沖縄に補強されつつある自衛隊と米軍が駐留しているため
である。
 中国が南シナ海の岩礁を埋め立て軍事施設を配備し始めているのは、それを牽制(けんせい)する米軍が近くにいないからだ。つまり力の
空白があれば、中国は勢力を拡大してくる。この点を政府はもっと効果的に沖縄の人たちに説明すべきである。政府が沖縄に対してすべきことはまだまだたくさんある。(にしはら まさし)

 全人代終了後、李克強首相は日中関係に関し、日本批判をしました。尖閣では、「海監」の侵入が続いていますね。資本の流出、海外からの投資減による中国経済の減速に対し、日本からの投資回復を求めて、一時対日接近を見せましたが、南シナ海の人口島建設の暴挙と併せ、対日攻勢も強め始めている様ですね。
 
<全人代>李克強首相、日中関係「まだ脆弱だ」 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 【中国全人代】中国の「尖閣=司法管轄権」主張に菅官房長官「極めて遺憾」 外交ルート通じ抗議 - 産経ニュース
 中国公船3隻が領海侵入 尖閣周辺、2月17日以来 - 産経ニュース

 東シナ海・尖閣の脅威は、沖縄の脅威であり、日本の脅威でもあります。
 知事の椅子にしがみつくため、政治理念を捨て共産党に支持を仰ぎ、県政や県民の安全を顧みない翁長知事。
 就任以来の実績は、上記記事で指摘されている通り、とても県民の為に活動しているとは思えません。むしろ、日米関係を阻害し、中国の属国化=翁長氏の琉球国王の座獲得への道を進めているとしか考えられません。

 日本国民が、メディアとぐるになって民主党が吹かせた風に騙されて民主党政権を誕生させましたが、日本が沈没しそうになり、危ういところで目覚め、政権を剥奪しました。
 就任以来、歪んだ道を進み、県政をおろそかにし、普天間基地の定着化にしかならない言動を続ける翁長県政。
 反対することで、政府の支援を多く引き出すという翁長政治。それを甘やかす安倍政府や、政府に圧力をかける一部の国民や県民とメディア。
 中国の動向を見極めれば、日本の安全保障、とりわけ東シナ海と尖閣に注力が必要なことは、普通の感性があれば、誰でも気づくことですね。
 鳩山・民主党に翻弄され民主党に鉄槌をふるった沖縄県民の方々、目覚めた日本国民が、民主党から政権を剥奪したように、沖縄県民の方々が、翁長県政に騙されていることに再び気づき、県議選、参院選で意志を示されることを期待します。



 # 冒頭の画像は、元海軍フリゲート艦の海警31241
中国公船3隻が領海侵入 尖閣周辺、2月17日以来 - 産経ニュース




この花の名前は、ミセバヤ


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