遊爺雑記帳

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トランプ氏は2つの「勝利」を収めた

2018-11-08 01:32:46 | 米国 全般
 米大統領選は、事前の予測通り上院は共和党、下院は民主党の勝利となりました。
 しかし、トランプ氏は今回2つの「勝利」を収めたと説くのは、産経・ワシントン支局長 黒瀬悦成氏。
 
トランプ氏は2つの「勝利」を収めた ワシントン支局長 黒瀬悦成 - 産経ニュース 2018.11.7

 「これは私の選挙だ」
 トランプ米大統領が選挙集会などで何度も強調した通り、今回の中間選挙は「トランプ氏の選挙」に他ならなかった。

 そして
トランプ氏は、今回の選挙で2つの「勝利」を収めたといえる。

 移民問題などで強硬姿勢を打ち出し、民主党などの政敵を激しく罵倒し続けた選挙戦術は、自身の支持基盤を固めるのに効果を上げる一方、
オバマ前政権下で顕在化した米国の「対立」や「分断」を一層深めたとの批判がつきまとう。それはその通りだろう。

 また、民主党が下院を奪回し、いわゆる「ロシア疑惑」などに関し召喚権限を駆使してトランプ氏を追及してくるのも確実だ。モラー特別検察官による捜査も含め、ロシア疑惑が政権の「不安定要素」であり続けるのは避けられない。

 しかし、
「打倒トランプ」を合い言葉に民主党支持層が投票所に向かったのに対抗し、共和党支持層もトランプ氏の「投票しよう」との呼びかけに結集したことで、わずか3カ月前に民主党勢力が喧伝していた、同党のシンボル色である青になぞらえた「青の大波(民主党の圧勝)」は大きくせき止められ、「さざ波」程度にとどまった。これが「第一の勝利」だ。

 そして、
トランプ氏にとり「第二の勝利」は、同氏が今回の選挙で共和党を良くも悪くも「トランプ党」に変貌させたことだ。

 2020年大統領選での再選を狙う
トランプ氏が今回の選挙で重視したのは下院ではなく上院だ。トランプ氏は昨年1月に就任以降、計23州で選挙集会を行ったが、いずれも前回の大統領選に続き勝利のカギを握る接戦州と共和党が強い「赤い州」だった。

 堅固な支持基盤を誇るトランプ氏にあやかるため、各候補も同氏と同様の主張を展開。集票に向けて各候補の「トランプ効果」への依存度が高まる中、
共和党支持層の89%、保守層の73%がトランプ氏を支持するに至る(ギャラップ社調べ)など、トランプ氏は再選に向けて共和党の掌握に成功したといえる。

 
問題は、「共和党の所有者」(選挙アナリストのジョン・ゾグビー氏)となったトランプ氏が、「小さな政府」「自由市場経済」「力による平和」「同盟重視」といった伝統的な共和党の精神を継承していく意思があるかどうかだ。

 共和党の内部だけでいえば、トランプ政権下で経済が好調を維持する限り、トランプ氏が共和党の伝統路線から少々逸脱したとしても、党の結束が簡単に乱れることはないだろう。

 しかし、
日本からすれば同盟関係が維持されるかどうかだけでも国の命運は左右される。今回の結果は、トランプ氏が2025年まで大統領を務めることを見越した対米戦略の本格構築を迫ることになった点で、日本にも重要な課題を突きつけたといえる。

 わずか 3カ月前に民主党勢力が喧伝していた、同党のシンボル色である青になぞらえた「青の大波(民主党の圧勝)」は大きくせき止められ、「さざ波」程度にとどまった。これが「第一の勝利」だと。
 上院の共和党勝利は確実視されていて、下院の勝敗に焦点が当たっていて、民主党の圧勝が見込まれていましたが、終盤に共和党の追い上げがありました。
 
 「第二の勝利」は、同氏が今回の選挙で共和党を良くも悪くも「トランプ党」に変貌させたこと。
 共和党支持層の89%、保守層の73%がトランプ氏を支持するに至るなど、トランプ氏は再選に向けて共和党の掌握に成功したと。

 今回の中間選挙での民主党の下院勝利の象徴として注目されたのが、史上最年少の女性下院議員となった、新人のアレクサンドリア・オカシオコルテス氏(29)。
 プエルトリコ出身の母を持ち、1年前までレストランのウェートレスとして働いていたという異色の経歴で、6月の民主党予備選で、将来の下院議長との呼び声もあったベテラン議員を破り本線でも当選を果たしたのですね。

 オカシオコルテス氏らプログレッシブ(進歩派)と呼ばれる左派勢力が、都市部の若者たちを中心に支持を広げたことは今回の選挙の特徴の一つといわれていますね。
 「民主社会主義者」とも言われる、民主党内での社会主義支持層の台頭。
 前回大統領選の民主党候補指名争いで、ヒラリー・クリントン氏に敗退した、バーニー・サンダース上院議員が該当するのだそうです。

 「アメリカ第一」で右傾化した、トランプ大統領の共和党。社会主義で左傾化する民主党。
 アメリカは、左右に分断されて行く様相です。
 社会主義支持層が台頭している民主党。オバマ政権後半は、パンダハガー(親中派)が台頭していましたが、中国の「三戦戦略」に犯されているのでなければよいのですが。。
 
 1年前までウェートレス、最年少の女性下院議員 : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
 トランプ大統領の再選阻止へ民主動く バイデン前副大統領やサンダース氏ら出馬か - 産経ニュース

 ねじれ国会となり、法案成立に苦しい政権運営を課せられたトランプ大統領。「ロシア疑惑」などでの民主党の下院での攻勢への対応に追われることとなりますが、大統領特権の外交での支持向上を図り、2期目の大統領選勝利を目指すことになります。
 ロシア疑惑のトランプ大統領 vs チャイナ疑惑の民主党候補で、次期大統領選が戦われることになりかねない?

 その前に、ねじれ国会となったなかでのトランプ大統領の外交での得点稼ぎ。
 世界や日本にどのような影響があるのか。要注目ですね。



 # 冒頭の画像は、史上最年少の下院女性議員となった、アレクサンドリア・オカシオコルテス氏
  28歳サンダース系女性が民主党重鎮議員に勝利——アメリカで起き始めた有権者の逆襲 | antenna*[アンテナ]




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