13日、ドナルド・トランプ大統領にとって2度目となる弾劾決議案を、米下院民主党は急いで可決しました。
トランプ氏の任期満了まで1週間も残されていない。この行為はおおむね政治的な意思表明にすぎず、それ以外に実際的な効果はないが、国民の怒りと不協和音を一段とかき立てるかもしれないとWSJの社説。
われわれは確かに先週の社説で、トランプ氏が支持者を議会に行進するよう扇動し、弾劾に値する罪を犯したと述べた。
トランプ氏の任期満了まで1週間も残されていない。トランプ氏は退任し、ジョー・バイデン氏が後を引き継ぐことになっているが、民主党はまだトランプ氏にかまけていると。
公聴会も事実確認もなく、弁護の機会も与えなかった。何のためか。
2度弾劾された米国史上唯一の大統領というレッテルを貼り、同氏の行動は容認できないと宣言することが目的なら、下院の採決で十分だ。それで終わりにすべきだと。
共和党議員も弾劾に賛成するなど、選挙結果でさんざん混乱した上に、議会への乱入、そして議会も罷免だとか弾劾だとか、民主、共和両党議員が入り混じって紛糾。民主主義の本山のひとつと言える米議会の様子がよく解りませんでしたが、この社説で理解できました。
一部の下院共和党議員は恥さらしなことをしているとWSJ社説。
トランプ派の議員は、弾劾に賛成票を投じた下院共和党ナンバー3のリズ・チェイニー議員を公然と非難している。
しかし、チェイニー氏は誰にも弾劾に賛成票を投じるよう強要していないし、トランプ氏が民主主義に反する行為をしたと信じている。また、共和党は先週のトランプ氏のような行動から距離を置く必要があると考えているのかもしれない。
チェイニー氏は自分の考えに基づいて投票したのであって、彼らにそのような扱いを受けるいわれはない。少なくともチェイニー氏は率直だ。弾劾決議案の採決では他の9人の共和党議員も同氏に加わったとWSJ社説。
そして、採決の次はどうするのか。誰も分かっていないようだ。だからこそ弾劾は下院で終わらせるべきだとWSJ社説。
トランプ氏が民間人になり、自身の別荘「マールアラーゴ」にこもって債権者や、恐らく検察官をかわせるようになってからでなければ、裁判は行われない。
民主党のナンシー・ペロシ下院議長は、弾劾決議を上院にいつ送付するかも、送付するかどうかも言及していない。
既に前大統領になっている人物を相手取って裁判を行うことが出来るかは、憲法上不明確。
トランプ氏が、次回の大統領選への出馬をほのめかしていることから、一部の民主党議員は、トランプ氏に制裁を加えて2度と大統領選に出馬できないようにするには、裁判が必要だと主張しているのだそうです。
恐らくトランプ氏は、(今回の議会乱入事件で)もはやまっとうな大統領候補とはみなされないだろうとWSJ社説。つまり、民主党が怖がっている、トランプ氏の次回大統領選への出馬は、今回の事件(勿論、デモの行進は呼びかけたが議会への乱入は指示しておらず、乱入はANTIFA(BLM)の関与が疑われていますが)で困難となったということ。
民主党の真の目的は、弾劾裁判をできるだけ長く中ぶらりんの状態に置くことで、共和党を分裂させることにあるのかもしれないとWSJ社説。
しかし、この問題を長引かせれば長引かせるほど、国民はそれを建設的な目的を果たさない党派的な行動と結論付ける可能性がある。反発をあおる可能性さえあると。
(そうなると逆に)トランプ氏が2021年または2022年の裁判を利用して復活を試みてもおかしくはないとWSJ社説。
残念なのは、民主党がトランプ氏に執着し、大統領選で勝利を収めた後も、同氏を放っておけないように見えることだ。
民主党が本当に政治的緊張を緩和したいのであれば、弾劾裁判を取りやめ、トランプ氏をフロリダの別荘に追いやることだと。
左派・社会主義者勢力が主導権を握る勢いで党内が揺れている民主党。バイデン氏がリーダーシップを握れるのか、自らが降りて、反トランプ票を獲得する為にバイデン氏を担いだサンダース派がリーダーシップを握るのか。民主党内の動きも併せて注目されますね。
# 冒頭の画像は、ペロシ下院議長
米下院、トランプ大統領に対する弾劾訴追決議案可決-暴動の扇動で - Bloomberg
モチツツジ
2月 7日は、北方領土の日
政府広報(北方領土問題) - YouTube
↓よろしかったら、お願いします。
トランプ氏の任期満了まで1週間も残されていない。この行為はおおむね政治的な意思表明にすぎず、それ以外に実際的な効果はないが、国民の怒りと不協和音を一段とかき立てるかもしれないとWSJの社説。
われわれは確かに先週の社説で、トランプ氏が支持者を議会に行進するよう扇動し、弾劾に値する罪を犯したと述べた。
トランプ氏の任期満了まで1週間も残されていない。トランプ氏は退任し、ジョー・バイデン氏が後を引き継ぐことになっているが、民主党はまだトランプ氏にかまけていると。
公聴会も事実確認もなく、弁護の機会も与えなかった。何のためか。
2度弾劾された米国史上唯一の大統領というレッテルを貼り、同氏の行動は容認できないと宣言することが目的なら、下院の採決で十分だ。それで終わりにすべきだと。
共和党議員も弾劾に賛成するなど、選挙結果でさんざん混乱した上に、議会への乱入、そして議会も罷免だとか弾劾だとか、民主、共和両党議員が入り混じって紛糾。民主主義の本山のひとつと言える米議会の様子がよく解りませんでしたが、この社説で理解できました。
【社説】トランプ氏弾劾、ここで終わらせるべき - WSJ 2021 年 1 月 14 日
米民主党は13日、ドナルド・トランプ大統領にとって2度目となる弾劾決議案を急いで可決した。トランプ氏の任期満了まで1週間も残されていない。この行為はおおむね政治的な意思表明にすぎず、それ以外に実際的な効果はないが、国民の怒りと不協和音を一段とかき立てるかもしれない。
われわれは確かに先週の社説で、トランプ氏が大統領選の選挙人投票の集計で結果を覆すことを目的に支持者を議会に行進するよう扇動し、弾劾に値する罪を犯したと述べた。同氏は暴力を直接扇動したわけではないかもしれないが、民主的な権力移行への攻撃を促した。
トランプ氏は自己欺瞞(ぎまん)に陥り、選挙結果を覆すことが可能だと信じているように見えた。また、支持者にもそう信じるよう促した。マイク・ペンス副大統領と共和党のミッチ・マコネル上院院内総務はいざというときに抵抗し、危機を救った。
トランプ氏は間もなく退任し、ジョー・バイデン氏が後を引き継ぐことになっているが、民主党はまだトランプ氏にかまけている。彼らは12日、ペンス氏に最後通告を出し、合衆国憲法修正第25条を発動してトランプ氏を解任するか、さもなければ自分たちが同氏を弾劾すると告げた。ペンス氏は、25条は大統領が職務執行不能になった場合を意図したものだとの妥当な根拠に基づき、正当にそれを拒否した。共和党議員の中で25条の発動を求める決議案に賛成票を投じたのは1人だけだった。
そこで民主党は13日、急いで弾劾訴追に踏み切った。公聴会も事実確認もなく、弁護の機会も与えなかった。何のためにか。単にトランプ氏に2度弾劾された米国史上唯一の大統領というレッテルを貼り、同氏の行動は容認できないと宣言することが目的のように見える。そうであれば、下院の採決で十分だ。誰もが良心に従って投票したのだから、それで終わりにすべきだ。
ところで、その点について、一部の下院共和党議員は恥さらしなことをしている。トランプ派の議員は、弾劾に賛成票を投じた下院共和党ナンバー3のリズ・チェイニー議員を公然と非難している。一部の議員は同氏を指導的役割から外したがっているが、それが彼らの考えであれば、チェイニー氏には彼らにそのような扱いを受けるいわれはない。
共和党指導者らは弾劾に賛成票を投じるようけしかけてはいない。これは、共和党議員は自分の良心に従って投票できるということだ。チェイニー氏は誰にも弾劾に賛成票を投じるよう強要していないし、トランプ氏が民主主義に反する行為をしたと信じている。また、共和党は先週のトランプ氏のような行動から距離を置く必要があると考えているのかもしれない。だとすれば、同氏は正しい。もし民主党の大統領が先週のような事態を引き起こしたら、共和党のジム・ジョーダン下院議員とアンディ・ビッグス下院議員は間違いなく先頭に立って弾劾訴追するはずだ。代わりに両氏はチェイニー氏を非難している。
下院共和党の指導者であるケビン・マッカーシー院内総務は先週、自らの評判をおとしめかねない行動を取った。同氏は、暴徒が議会議事堂を占拠した後も選挙結果に異議を唱えた147人の下院共和党議員に名を連ねた。同氏はトランプ氏が惨事に一役買ったことをなかなか認めようとしなかった。13日になってようやく弾劾の代わりに問責決議を支持すると発言したが、遅すぎた。マッカーシー氏は指導するのではなく、追随している。少なくともチェイニー氏は率直だ。弾劾決議案の採決では他の9人の共和党議員も同氏に加わり、232対197の賛成多数で可決された。
***
次はどうするのか。誰も分かっていないようだ。だからこそ弾劾は下院で終わらせるべきなのだ。マコネル氏は13日、バイデン氏の大統領就任前に上院で裁判が行われることはないと述べた。上院議員がトランプ氏の答弁準備の時間を奪いたいというのでない限り、できるはずはないだろう。つまり、トランプ氏が民間人になり、自身の別荘「マールアラーゴ」にこもって債権者や、恐らく検察官をかわせるようになってからでなければ、裁判は行われないということだ。
民主党のナンシー・ペロシ下院議長は、弾劾決議を上院にいつ送付するかも、送付するかどうかも言及していない。1月20日に上院多数党の院内総務に就任する民主党のチャック・シューマー氏は、既に前大統領になっている人物を相手取って裁判を行う構えのようだ。
憲法上、そのようなことが許されるのかは明確ではなく、閣僚(1876年)と裁判官(2010年)に関して前例があるだけだ。前者は辞任後に弾劾裁判で無罪となり、後者は刑事裁判で有罪判決を受け、弾劾裁判は開かれなかった。トランプ氏の弁護団がこの問題で訴訟を起こすのは確実であり、弾劾裁判は数週間または数カ月は開始されない可能性がある。
一部の民主党議員は、トランプ氏に制裁を加えて2度と大統領選に出馬できないようにするには、裁判が必要だと主張している。「大統領を弾劾して有罪にし、2度と権力の掌握を試みないよう阻止する必要がある」。ジム・クライバーン下院議員は13日、こう述べた。
しかし、弾劾条項で制裁は罷免と規定されている。また、前大統領の弾劾裁判という前例は、非難の応酬に明け暮れる政治を終わらせたいと願う国民に一考の余地を与えるはずだ。恐らくトランプ氏は、民主党が報復色の強い裁判で同氏を更生させようとしない限り、もはやまっとうな大統領候補とはみなされないだろう。
***
民主党の真の目的は、弾劾裁判をできるだけ長く中ぶらりんの状態に置くことで、共和党を分裂させることにあるのかもしれない。しかし、この問題を長引かせれば長引かせるほど、国民はそれを建設的な目的を果たさない党派的な行動と結論付ける可能性がある。反発をあおる可能性さえある。人々の記憶が薄れ、進歩派が政治や文化全般で保守派の粛清を進めたとき、トランプ氏が2021年または2022年の裁判を利用して復活を試みてもおかしくはない。
民主党は今、ワシントンで勝利のムードに沸いている。彼らが本当に政治的緊張を緩和したいのであれば、弾劾裁判を取りやめ、トランプ氏をフロリダの別荘に追いやるだろう。彼らは正道を歩み、自らの政策課題に取り組むことができる。バイデン氏はそう提案することで手柄を立て、支持率を急上昇させられる可能性さえある。残念なのは、民主党がトランプ氏に執着し、大統領選で勝利を収めた後も、同氏を放っておけないように見えることだ。
米民主党は13日、ドナルド・トランプ大統領にとって2度目となる弾劾決議案を急いで可決した。トランプ氏の任期満了まで1週間も残されていない。この行為はおおむね政治的な意思表明にすぎず、それ以外に実際的な効果はないが、国民の怒りと不協和音を一段とかき立てるかもしれない。
われわれは確かに先週の社説で、トランプ氏が大統領選の選挙人投票の集計で結果を覆すことを目的に支持者を議会に行進するよう扇動し、弾劾に値する罪を犯したと述べた。同氏は暴力を直接扇動したわけではないかもしれないが、民主的な権力移行への攻撃を促した。
トランプ氏は自己欺瞞(ぎまん)に陥り、選挙結果を覆すことが可能だと信じているように見えた。また、支持者にもそう信じるよう促した。マイク・ペンス副大統領と共和党のミッチ・マコネル上院院内総務はいざというときに抵抗し、危機を救った。
トランプ氏は間もなく退任し、ジョー・バイデン氏が後を引き継ぐことになっているが、民主党はまだトランプ氏にかまけている。彼らは12日、ペンス氏に最後通告を出し、合衆国憲法修正第25条を発動してトランプ氏を解任するか、さもなければ自分たちが同氏を弾劾すると告げた。ペンス氏は、25条は大統領が職務執行不能になった場合を意図したものだとの妥当な根拠に基づき、正当にそれを拒否した。共和党議員の中で25条の発動を求める決議案に賛成票を投じたのは1人だけだった。
そこで民主党は13日、急いで弾劾訴追に踏み切った。公聴会も事実確認もなく、弁護の機会も与えなかった。何のためにか。単にトランプ氏に2度弾劾された米国史上唯一の大統領というレッテルを貼り、同氏の行動は容認できないと宣言することが目的のように見える。そうであれば、下院の採決で十分だ。誰もが良心に従って投票したのだから、それで終わりにすべきだ。
ところで、その点について、一部の下院共和党議員は恥さらしなことをしている。トランプ派の議員は、弾劾に賛成票を投じた下院共和党ナンバー3のリズ・チェイニー議員を公然と非難している。一部の議員は同氏を指導的役割から外したがっているが、それが彼らの考えであれば、チェイニー氏には彼らにそのような扱いを受けるいわれはない。
共和党指導者らは弾劾に賛成票を投じるようけしかけてはいない。これは、共和党議員は自分の良心に従って投票できるということだ。チェイニー氏は誰にも弾劾に賛成票を投じるよう強要していないし、トランプ氏が民主主義に反する行為をしたと信じている。また、共和党は先週のトランプ氏のような行動から距離を置く必要があると考えているのかもしれない。だとすれば、同氏は正しい。もし民主党の大統領が先週のような事態を引き起こしたら、共和党のジム・ジョーダン下院議員とアンディ・ビッグス下院議員は間違いなく先頭に立って弾劾訴追するはずだ。代わりに両氏はチェイニー氏を非難している。
下院共和党の指導者であるケビン・マッカーシー院内総務は先週、自らの評判をおとしめかねない行動を取った。同氏は、暴徒が議会議事堂を占拠した後も選挙結果に異議を唱えた147人の下院共和党議員に名を連ねた。同氏はトランプ氏が惨事に一役買ったことをなかなか認めようとしなかった。13日になってようやく弾劾の代わりに問責決議を支持すると発言したが、遅すぎた。マッカーシー氏は指導するのではなく、追随している。少なくともチェイニー氏は率直だ。弾劾決議案の採決では他の9人の共和党議員も同氏に加わり、232対197の賛成多数で可決された。
***
次はどうするのか。誰も分かっていないようだ。だからこそ弾劾は下院で終わらせるべきなのだ。マコネル氏は13日、バイデン氏の大統領就任前に上院で裁判が行われることはないと述べた。上院議員がトランプ氏の答弁準備の時間を奪いたいというのでない限り、できるはずはないだろう。つまり、トランプ氏が民間人になり、自身の別荘「マールアラーゴ」にこもって債権者や、恐らく検察官をかわせるようになってからでなければ、裁判は行われないということだ。
民主党のナンシー・ペロシ下院議長は、弾劾決議を上院にいつ送付するかも、送付するかどうかも言及していない。1月20日に上院多数党の院内総務に就任する民主党のチャック・シューマー氏は、既に前大統領になっている人物を相手取って裁判を行う構えのようだ。
憲法上、そのようなことが許されるのかは明確ではなく、閣僚(1876年)と裁判官(2010年)に関して前例があるだけだ。前者は辞任後に弾劾裁判で無罪となり、後者は刑事裁判で有罪判決を受け、弾劾裁判は開かれなかった。トランプ氏の弁護団がこの問題で訴訟を起こすのは確実であり、弾劾裁判は数週間または数カ月は開始されない可能性がある。
一部の民主党議員は、トランプ氏に制裁を加えて2度と大統領選に出馬できないようにするには、裁判が必要だと主張している。「大統領を弾劾して有罪にし、2度と権力の掌握を試みないよう阻止する必要がある」。ジム・クライバーン下院議員は13日、こう述べた。
しかし、弾劾条項で制裁は罷免と規定されている。また、前大統領の弾劾裁判という前例は、非難の応酬に明け暮れる政治を終わらせたいと願う国民に一考の余地を与えるはずだ。恐らくトランプ氏は、民主党が報復色の強い裁判で同氏を更生させようとしない限り、もはやまっとうな大統領候補とはみなされないだろう。
***
民主党の真の目的は、弾劾裁判をできるだけ長く中ぶらりんの状態に置くことで、共和党を分裂させることにあるのかもしれない。しかし、この問題を長引かせれば長引かせるほど、国民はそれを建設的な目的を果たさない党派的な行動と結論付ける可能性がある。反発をあおる可能性さえある。人々の記憶が薄れ、進歩派が政治や文化全般で保守派の粛清を進めたとき、トランプ氏が2021年または2022年の裁判を利用して復活を試みてもおかしくはない。
民主党は今、ワシントンで勝利のムードに沸いている。彼らが本当に政治的緊張を緩和したいのであれば、弾劾裁判を取りやめ、トランプ氏をフロリダの別荘に追いやるだろう。彼らは正道を歩み、自らの政策課題に取り組むことができる。バイデン氏はそう提案することで手柄を立て、支持率を急上昇させられる可能性さえある。残念なのは、民主党がトランプ氏に執着し、大統領選で勝利を収めた後も、同氏を放っておけないように見えることだ。
一部の下院共和党議員は恥さらしなことをしているとWSJ社説。
トランプ派の議員は、弾劾に賛成票を投じた下院共和党ナンバー3のリズ・チェイニー議員を公然と非難している。
しかし、チェイニー氏は誰にも弾劾に賛成票を投じるよう強要していないし、トランプ氏が民主主義に反する行為をしたと信じている。また、共和党は先週のトランプ氏のような行動から距離を置く必要があると考えているのかもしれない。
チェイニー氏は自分の考えに基づいて投票したのであって、彼らにそのような扱いを受けるいわれはない。少なくともチェイニー氏は率直だ。弾劾決議案の採決では他の9人の共和党議員も同氏に加わったとWSJ社説。
そして、採決の次はどうするのか。誰も分かっていないようだ。だからこそ弾劾は下院で終わらせるべきだとWSJ社説。
トランプ氏が民間人になり、自身の別荘「マールアラーゴ」にこもって債権者や、恐らく検察官をかわせるようになってからでなければ、裁判は行われない。
民主党のナンシー・ペロシ下院議長は、弾劾決議を上院にいつ送付するかも、送付するかどうかも言及していない。
既に前大統領になっている人物を相手取って裁判を行うことが出来るかは、憲法上不明確。
トランプ氏が、次回の大統領選への出馬をほのめかしていることから、一部の民主党議員は、トランプ氏に制裁を加えて2度と大統領選に出馬できないようにするには、裁判が必要だと主張しているのだそうです。
恐らくトランプ氏は、(今回の議会乱入事件で)もはやまっとうな大統領候補とはみなされないだろうとWSJ社説。つまり、民主党が怖がっている、トランプ氏の次回大統領選への出馬は、今回の事件(勿論、デモの行進は呼びかけたが議会への乱入は指示しておらず、乱入はANTIFA(BLM)の関与が疑われていますが)で困難となったということ。
民主党の真の目的は、弾劾裁判をできるだけ長く中ぶらりんの状態に置くことで、共和党を分裂させることにあるのかもしれないとWSJ社説。
しかし、この問題を長引かせれば長引かせるほど、国民はそれを建設的な目的を果たさない党派的な行動と結論付ける可能性がある。反発をあおる可能性さえあると。
(そうなると逆に)トランプ氏が2021年または2022年の裁判を利用して復活を試みてもおかしくはないとWSJ社説。
残念なのは、民主党がトランプ氏に執着し、大統領選で勝利を収めた後も、同氏を放っておけないように見えることだ。
民主党が本当に政治的緊張を緩和したいのであれば、弾劾裁判を取りやめ、トランプ氏をフロリダの別荘に追いやることだと。
左派・社会主義者勢力が主導権を握る勢いで党内が揺れている民主党。バイデン氏がリーダーシップを握れるのか、自らが降りて、反トランプ票を獲得する為にバイデン氏を担いだサンダース派がリーダーシップを握るのか。民主党内の動きも併せて注目されますね。
# 冒頭の画像は、ペロシ下院議長
米下院、トランプ大統領に対する弾劾訴追決議案可決-暴動の扇動で - Bloomberg
モチツツジ
2月 7日は、北方領土の日
政府広報(北方領土問題) - YouTube
↓よろしかったら、お願いします。