中国の新聞社で、ストライキが実行されていると、今朝(12/30)の読売新聞に報じられていました。
中国メディアでストが行われたことが表面化するのは、極めて異例のことだそうですが、一党独裁国家でストが打てること自体驚きです。
上海のビル建設での立ち退きに、周恩来と毛沢東の大きな肖像画を掲げ、政府をたたえるスローガンの横断幕をはり、政府は温情ある施策を施してくれるが、悪徳不動産屋が利益を自分のポケットに独り占めしているとして、ストを打ち居座っている様子が今朝のテレビで放映されていました。政府や党に反発すると、即撤去だけど、政府や党を称えた掲示なので、撤去されないのだとか。みえみえで称えていて、実質抗議の居座りなのですが、通用するところが面白いです。
当局の意向に沿わない報道を続けた楊斌編集局長ら幹部3人が解任された事に対する抗議のストですから、上海の居座りとは違っています。
幹部更迭に抗議、人気中国紙の記者らが大規模スト : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
「新京報」編集局長更迭か/中国/Web東奥・ニュース/20051229
中国紙記者ら2000人スト 編集局長更迭抗議/西日本新聞
新京報は、歴史の長い『光明日報』(中国の知識人向けの新聞といわれる)と、中国共産党広東省党委員会の機関紙『南方日報』が合作して新たに創刊したものなのだそうですが、政府の報道規制を破り、2003年の新型肺炎(SARS)再発を報じた事で有名で、土地収用を巡る河北省の住民襲撃事件の報道や、松花江汚染問題でもの社説で中国当局による事実公表の遅れを「遺憾」だと論評するなど、市民のニーズに沿った紙面と独自報道で、創刊2年で部数を40万部に急伸させているのだそうです。
DIRECTOR'S WATCHING No.15:『光明日報』と『南方日報』から生まれたニューウェーブ
SARS報道後、汚職の疑いで拘束された、程益中初代編集局長から引き継いだ自由な報道の精神が継続されていると理解して良いのでしょう。
広東省党委員会の機関紙を親に持ちながら、数々の政府(党)をきちんと批判出来ていて、取りつぶされずにその姿勢が継続できているのは、不思議です。これだけ表にはっきり出て、世界の眼が注目してしまえば、政府(党)も手出しが出来ないと言うことでしょう。
在上海日本総領事館の男性館員が昨年5月自殺した問題に関して外務省が28日、「ウィーン条約上の義務に反する遺憾な行為があった」と抗議したことに対し、中国外務省の秦剛・副報道局長が29日の定例会見で、「我々は、様々なやり方で中国の印象を損なおうとする日本政府の悪質な行為に強烈な憤慨を表明する」と強い調子で非難したのだそうですが、日本には敏感に素早く、必ず反応の強い抗議をする国も、自国民には直接手出しが出来ない様子です。
上海総領事館員が昨年自殺、「中国が機密強要」と遺書 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
日本の抗議に「強烈な憤慨」…領事館員自殺で中国 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
経時後別件で処分(程益中初代編集局長)したり、スパイだと自殺に追いやるなどダーティイメージは払拭出来ないお国柄です。日本は隣国のことはだれより知っている姿勢を貫き、東アジアの平和に貢献せねばなりません。
今後の成り行きには注目してみたいものです。
←人気blogランキング クリックしていただけると嬉しいです。
週刊!ブログランキング
↓ よろしかったら、お願いします。
日本の国境
中国メディアでストが行われたことが表面化するのは、極めて異例のことだそうですが、一党独裁国家でストが打てること自体驚きです。
上海のビル建設での立ち退きに、周恩来と毛沢東の大きな肖像画を掲げ、政府をたたえるスローガンの横断幕をはり、政府は温情ある施策を施してくれるが、悪徳不動産屋が利益を自分のポケットに独り占めしているとして、ストを打ち居座っている様子が今朝のテレビで放映されていました。政府や党に反発すると、即撤去だけど、政府や党を称えた掲示なので、撤去されないのだとか。みえみえで称えていて、実質抗議の居座りなのですが、通用するところが面白いです。
当局の意向に沿わない報道を続けた楊斌編集局長ら幹部3人が解任された事に対する抗議のストですから、上海の居座りとは違っています。
幹部更迭に抗議、人気中国紙の記者らが大規模スト : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
「新京報」編集局長更迭か/中国/Web東奥・ニュース/20051229
中国紙記者ら2000人スト 編集局長更迭抗議/西日本新聞
新京報は、歴史の長い『光明日報』(中国の知識人向けの新聞といわれる)と、中国共産党広東省党委員会の機関紙『南方日報』が合作して新たに創刊したものなのだそうですが、政府の報道規制を破り、2003年の新型肺炎(SARS)再発を報じた事で有名で、土地収用を巡る河北省の住民襲撃事件の報道や、松花江汚染問題でもの社説で中国当局による事実公表の遅れを「遺憾」だと論評するなど、市民のニーズに沿った紙面と独自報道で、創刊2年で部数を40万部に急伸させているのだそうです。
DIRECTOR'S WATCHING No.15:『光明日報』と『南方日報』から生まれたニューウェーブ
SARS報道後、汚職の疑いで拘束された、程益中初代編集局長から引き継いだ自由な報道の精神が継続されていると理解して良いのでしょう。
広東省党委員会の機関紙を親に持ちながら、数々の政府(党)をきちんと批判出来ていて、取りつぶされずにその姿勢が継続できているのは、不思議です。これだけ表にはっきり出て、世界の眼が注目してしまえば、政府(党)も手出しが出来ないと言うことでしょう。
在上海日本総領事館の男性館員が昨年5月自殺した問題に関して外務省が28日、「ウィーン条約上の義務に反する遺憾な行為があった」と抗議したことに対し、中国外務省の秦剛・副報道局長が29日の定例会見で、「我々は、様々なやり方で中国の印象を損なおうとする日本政府の悪質な行為に強烈な憤慨を表明する」と強い調子で非難したのだそうですが、日本には敏感に素早く、必ず反応の強い抗議をする国も、自国民には直接手出しが出来ない様子です。
上海総領事館員が昨年自殺、「中国が機密強要」と遺書 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
日本の抗議に「強烈な憤慨」…領事館員自殺で中国 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
経時後別件で処分(程益中初代編集局長)したり、スパイだと自殺に追いやるなどダーティイメージは払拭出来ないお国柄です。日本は隣国のことはだれより知っている姿勢を貫き、東アジアの平和に貢献せねばなりません。
今後の成り行きには注目してみたいものです。
←人気blogランキング クリックしていただけると嬉しいです。
週刊!ブログランキング
↓ よろしかったら、お願いします。
日本の国境
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051230i213.htm
120人以上が死亡した 8月の同省興寧市での炭鉱事故の責任について、国務院(政府)が游寧豊・副省長の「重大な過失」を指摘したと大きく報じた今月24日付記事の扱いが解任理由だそうです。
「新京報」の執筆拒否のストライキは、一部が職場復帰したものの、依然、経営幹部と編集部門の内部対立は続いているのだそうですね。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051230id25.htm
当局の締め付けが強まっているとのことですが、よく続いているし、報道の自由確保に向け頑張っていると推測される記者の人たちの身柄が心配でもあります。
読売もしっかり継続報道していますが、世界中の他紙も広く取り上げることで、彼らの身を守ってあげて欲しいです。
更迭処分は楊局長1人にとどめ、編集局次長2人の処分を保留したのだそうですが、当座の話で時間が経ったらどうなっている事やら?楊局長の身柄も、どうなるか心配です。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051231i112.htm