遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

中国の軍事費拡大は「かなり脅威」

2005-12-24 18:10:11 | 中国 全般
 麻生太郎外相が22日の閣議後の会見で、中国が急速に軍事力を増強していることについて、「隣国で10億の民、原爆を持って、軍事費が17年連続で10%以上伸びている。その内容は極めて不透明だ。かなり脅威になりつつある」と批判しています。
 Sankei Web 政治 「中国は軍事的脅威」 麻生外相、透明性確保求める(12/22 15:57)

 当然の話であり、平和ぼけの我々は認識を深め、早く対策を打っていかないと、取り返しの付かない事態に陥る可能性があるのです。
 昨年の立法院選挙に続いて今回の地方選挙でも連続して民進党が敗北して、国民党の復活・勝利を国民が選択して、政府が重要政策を却下され機能を果たせなくなりつつある台湾への中国による覇権拡大の他、日本以外のアジアの国々にとっても、経済力を背景とした軍事力増強による派遣拡大は、誰の目から見ても(韓国は例外で従順に門に下っている)脅威です。

 Sankei Web 産経朝刊 正論(12/19 05:00)/国民党勝利での高まる海峡危機の懸念

 これに対し、自民党内や公明党のなかから批判の声があがっているのだそうです。(12/23 産経朝刊)
 Sankei Web 産経朝刊 麻生外相、中国軍拡「かなり脅威」 党内外から賛否両論(12/23 05:00)

  中国の軍事動向に関するこれまでの見解
 □政府;「防衛の範囲を超えるか、今後も動向を注目する必要がある」(平成17年版防衛白書)=「脅威」とは位置付けていない。
 □小泉純一郎首相;「中国が核を持っているからといって、脅威論をとるわけではない」
 □ラムズフェルド米国防長官;今月上旬、訪米した麻生氏に「(中国の)軍事費は国内総生産の4-6%といわれるが、専門家によると公表されている数値の二-三倍といわれている」と強い懸念を表明している。米側は強い「脅威」認識


 日本で「脅威」の認識が足りないからこそ、「かなり脅威になりつつある」と発言し、喚起されたのでしょう。
 それを、与党内の一部から、「日中関係を考えると『脅威』と言うべきではない」(自民党中堅)とか、「外相として配慮に欠ける軽率な発言だ」(公明党幹部)など、批判的な声もあがっているのだそうです。
 誰なのか、名前を出して欲しいですね。
 中曽根が小泉首相の外交政策を批判する。今回、小泉首相の一声で予算は付かなかったが「追悼・平和祈念のための記念碑等施設の在り方を考える懇談会」なる会を作って烏合する幹部達。出ても良いと行っている小島社長の証人喚問を回避しようとする自民党。中川大臣の明快で機敏な東シナ海ガス田への対応に比べて、無為無策の二階堂経済産業相。などなど、選挙の大勝で気がゆるんだのか、もうすぐいなくなる小泉の言うことなんか聞いてられないということなのか、このところの自民党は、以前の先送りでその場しのぎの自民党に戻ってきているのでは...?

 賛意を表明している安倍晋三官房長官はもとより、民主党の前原誠司代表でさえ「現実的脅威」と言っているのです...。

 麻生外相は、今月 7日にも講演で中国の軍事費の透明性や、政治改革の話をし、アジア太平洋地域諸国の中国に対する疑いを軽減させるよう話したのだそうですが、中国は、軍事白書を郵送するので読めとか、今回は、中国の発展がアジアや世界の平和に役立つとか、訳のわからない事を言っています。共産党の一党支配下で平和になると言っているの...?!
 疲れますね。
  外交部:麻生外相の中国脅威論に「軍事白書をどうぞ」 2005/12/09(金) 09:59:08 [中国情報局]
  外交部:麻生外相の「中国脅威論」展開を非難 2005/12/22(木) 19:02:47 [中国情報局]
  外務省: わたくしのアジア戦略 日本はアジアの実践的先駆者、Thought Leaderたるべし/中国の台頭を歓迎したい 外務大臣 麻生太郎


 

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3 コメント

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中国の脅威 (浜の偏屈爺)
2005-12-24 20:42:32
滋爺様 こんばんわ 先ほどは拙ブログにお立ち寄りいただきコメント並びにTB有難う御座いました 浜爺の家の辺りも大地震帯とかで非常食の備蓄を薦められています これが中々経済的に負担です 話が飛びますがスイスの民間防衛のガイドブックでは(かの国は内陸国ですが)非常時に家庭で数日分?の備蓄を求めていますし歩いて駆け込める距離に防空壕を用意しています もし近隣と戦争を想定するならこの程度は家庭に自覚させないと! 日本で当面このレベルでさえ無理ならあらゆる努力をして近隣諸国と戦争を回避する外交手段が大切と思います 中国は日本にとって2004年最大の貿易国(香港含む、輸出入合計)次が米国です 2005年も変わらないでしょう なれば米国並とは行かずともいささかの敬意を上得意に払っても笑われないでしょう 嫌な客だけど買い上げN01ではね やりようがあるのではと思うのです

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Re: 中国の脅威 (遊爺)
2005-12-25 12:27:18
浜の偏屈爺さんこんにちは。



 2004年の時点で、対中貿易の占める割合は20.1%で、対米貿易の18.6%を上回っていましたね。対中貿易で、従来は日本の赤字(輸出より輸入が多い)だったのだそうですが、2004年で、輸出は738億3,295万ドル、輸入は942億1,498万ドルで、日本の対中貿易赤字は203億8,203万ドルですが、香港経由分を勘案すると均衡してきているのだそうです。

 工場としての貿易から、中国の内需に向けた貿易となってくると、中国側の貿易赤字が増えてくることになります。



>嫌な客だけど買い上げN01ではね やりようがあるのではと思うのです



 国まで買い取られないよう、知恵を働かせなくてはなりませんね。

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政府開発援助 (1Q3)
2005-12-25 14:46:22
 財政赤字解消に、税制の見直しをすすめ私たち国民の負担を増やさざるを得ない日本は、中国向けODAを見直しているとはいえ、まだまだ多額の援助をしていますね。

 12/25の日経朝刊によると、二国間ODAの主要相手国は以下の通りです。(2004年実績)

 1.中国    9億6400万ドル

 2.イラク   6億6200万ドル

 3.ベトナム  6億1500万ドル

 4.マレーシア 2億5600万ドル

 5.フィリピン 2億1100万ドル



 日本からお買い物をしていただく方に使って頂けていたら良いのですが...。これで浮いた資金をどう使われているかは、何も言えないのです。

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