遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

民主党が掲げる「挙党一致」とは?

2011-08-26 00:07:35 | 民主党の正体
 民主党代表選は、前原氏までもが小鳩詣でをし、政策や信条をかなぐり捨てた数合わせでの椅子取りゲームになってしまっています。第一声はかっこいい前原氏はいつも肝心な詰めで逆転して崩れます。今回の小鳩詣でが、単なる門戸を閉ざさないという儀礼なのか、ここまでの反小沢を唱えた政治家としての信条をかなぐり捨てたのかは未明ですが、小鳩の支援を得てまでも総理の座にしがみつきたいとすれば、サギを働いて座にしがみついた菅と大差ない政治姿勢となりますし、小沢の陰に脅かされる政権運営で、党内に精力を使い果たし、外交や、国民のための政治に専念できない軽薄な政府がまた出来てしまうことになります。
 政策より、政権の座を優先する内向きの争いに明け暮れる日本の政権は、民主党が政権を担う限り、党の基本的欠陥として治らないDNAなのですね。
 

前原氏の代表選出馬、「脱小沢」の真意は? 綱領なき民主党が掲げる“挙党一致”の欺瞞|田中秀征 政権ウォッチ|ダイヤモンド・オンライン

|前原・小沢両氏の連携で形勢一変か
|直前まで読めない「小沢戦法」の中身


 8月29日に実施予定の民主党代表選は、前原誠司前外相が独走する可能性が出てきた。
 それは、前原氏が出馬表明で
「挙党一致」を明言し、小沢系を排除しない姿勢
を鮮明にしたからだ。
 そして前原、小沢両氏と親しい京セラの
稲盛和夫氏が2人に会って、意思疎通を図った
のだろう。
 また、反小沢の急先鋒であった前原氏の後見役を任ずる
仙谷由人氏が小沢一郎氏と会談し、挙党一致への協力を要請
したという。前原・小沢連携の最大の障害と思われた仙谷氏が大きく変貌したのだ。仙谷氏はきっと、菅直人政権の後半期で、小沢不信より菅不信を募らせたのだろう。
 先に出馬を表明していた野田佳彦財務相の選対会議には、立候補に必要な推薦人(20人)にも満たない15人しか集まらなかったという(24日朝日新聞)。
 他の候補も例外なく小沢グループに秋波を送っているから、もし、小沢氏が前原支持となれば前原氏の圧勝となろう。

<中略>


 これから、小沢氏の党員資格停止を解除するかどうかが焦点になる。前原氏は既に「現執行部が決定したことを尊重する考えで党が結束すべきだ」として解除を否定した。
 小沢氏はおそらくギリギリまで誰を支持するか明らかにせず、前原陣営を揺さぶるだろう。そのために、もう1人の候補を、前原氏を牽制するため温存し続けるのではないか。
 前原氏が小沢氏にどのような妥協をするのか。それによっては政権の座に着いてから大きな不安要素が残る。

|異論を包み込めば弱くなる――
|「挙党一致」でも迷走する民主党の欠陥


 それにしても、前原氏などが掲げる
「挙党一致」は何を意味するのか。政策目標は何か。何のための挙党一致なのか。これが民主党代表選の最大の疑問である。
 本来、挙党一致とは、党の立党の精神、党綱領の達成のためである。だが、
民主党には綱領がない。だから結局、挙党一致とは人事面での公正、公平ということになる

 ここでもう一度、高杉晋作の言葉と言われる、(政治勢力は)
「異論を包み込めば弱くなる」
の名言を噛みしめるべきではないか。
 政権交代以後、
綱領なき民主党の本質的欠陥が明らか
になってきた。このまま新しい代表を選んで挙党一致を叫んでも、重要課題に臨む基本原則がなければ、今までと同じように迷走する恐れがある。
 前原氏は、まず、積極的に自らの政治理念、政治目標を示し、代表選を通じて党内議論に付すべきである。


 既に諸兄は十分にご存じのことですが、民主党は極左集団から、古い自民党の金権体質を持ち自民党からでさえ追いだされた集団に至るまで、政治信条や政策が全く異なる人々が、政権交代・奪取の一点のみで集まっている烏合の衆なのですね。実現不能なマニフェストを掲げての数あつめで成り立っているのですから、党の綱領はなく、さんざん指摘され作ると言いながらもまとめられないのです。

 古い金権体質で、自民党から追いだされた代表が小沢氏なら、「反日賠償産業」との関係があり、売国行為に熱心な仙谷や、テロ国家との繋がりが明確で革命を明言する代表者がいる団体と連携するためと、党の助成金=国民の税金を貢ぐ菅などは、売国左翼の一員ですね。
 小鳩が失墜した時、いち早く脱小沢で支持率を稼ぎ政権の座を射止めたのが、菅・仙谷・枝野トリオでした。それが、ポスト菅になると仙谷が小沢に擦り寄っているのです。おてんとうさまが、西から登ってもおかしくないという話ですね。前原・小沢会談といっても、面談時間は10分間です。もともと相反するこれまでの主張ですから、政策云々を突き詰めて議論が出来る時間ではありません。

------- 小沢氏の前原支持への 5 条件 (8/25 朝日新聞) -------------------
 ①小沢氏自信か近い人物を幹事長ポストに就けること ⇒前原氏容認度 ×
 ②岡田克也、仙谷由人、枝野幸男 3氏を主要ポストから外すこと ⇒前原氏容認度 △
 ③消費増税や復興増税に踏み込まないこと ⇒前原氏容認度 〇
 ④2009年総選挙マニフェストを順守すること ⇒前原氏容認度 △
 ⑤小沢氏の党員資格停止を解除すること ⇒前原氏容認度 ×
--------------------------------------------------------------------
 
 鳩と菅の覚書では、いの一番が「民主党を壊さないこと」とあり、二人がどこを向いて政治に携わっているかが証明されました。仙谷・小沢、前原・小沢会談が行われること自体が、与党員でありつづけたい。与党の主要ポストにありつきたいという双方の思いだけが一致しているということの表れで、政策は二の次ということですね。
 政策を貫いていると言う点だけみると、小沢氏の方が一貫しています。
 これで誕生する前原政権(他の小沢詣でをする候補者全員にも言えること)が、どんな政権になるかは明らかで、小鳩政権スタート時の二の舞を思い浮かべます。
 前原氏はそんなに学習能力が無い人物だったのでしょうか。本当にそうだとしたら、とても日本国を託せるには値しないと考えますが、いかがでしょう。




  花期の終わりに近い「サギソウ」

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民主党の正体  矛盾と欺瞞と疑惑に満ちた、日本人への恐怖の罠(OAK MOOK 305 撃論ムック)
民主党政権では日本が持たない




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