遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

中国人旅行客の爆買い 今年は?

2016-02-09 23:58:58 | 中国 全般
 春節が始まり、中国人旅行客の爆買いについての報道が姦しいですね。
 団体バスで乗り付けて、山の様な抱えきれない商品を買い、飛行機の出発時間を遅らせてしまう爆買い。世は常ならず。今年は様子が変わっているとの報道があります。
 中国経済の変化、かつて日本もそうであった様な、旅行客の指向の変化がみられるのだとか。
 

ボーナス出なくて涙目、それでも爆買いは続くのか 中国人旅行客の買い物に頼り切るのは危険 | JBpress(日本ビジネスプレス) 2016.2.9(火) 姫田 小夏

 
「春節」が2月8日に到来した。中国の春節が日本経済にこれほど大きな影響をもたらすとは、以前は考えられないことだった。今年も「爆買い」が日本各地を席巻するのだろうか。

■「ボーナスなし」の企業が続出
 だが、日本では
中国経済の失速を背景に、爆買いは「終止符を打つのではないか」という声
が聞かれる。中国企業の業績が悪化して国民の財布のヒモがきつくなれば、当然、旅行消費も影響を受けるだろうという見方だ。
 春節前に支給されるボーナスはどうだったのか。昨年(2015年)後半から中国では、春節前のボーナスの支給動向が注視されてきた。今年は出るのか出ないのか??出るとすればいくらなのか??中国人の間ではそんな話題で持ちきりだった。
 そして、蓋を開けてみれば案の定「支給されなかった」ホワイトカラーが続出した。
 筆者の友人で中国企業の中間管理職に就くL氏もその1人。「
ボーナスが出ないなんて初めてのことだ
」と電話口で憤慨する。
 中国の経済紙「21世紀経済報道」の調査によれば、
2015年のボーナスが「支給されなかった」と回答したホワイトカラーは、実に66%
にものぼった。
 
工場で働く労働者にとっては、ボーナス支給どころか各地で工場閉鎖が相次ぎ仕事がなくなった
。昨年12月には「1億7000万人が早々と帰省の途についた」というニュースも伝えられた。

■人民元切り下げの直撃を受ける「代購」
 為替の動きも無縁ではない。2015年8月に人民元が米ドルに対して約2%切り下がった。中国人の海外での買い物にじわじわと影響が出始めている。
 8月までは、訪日中国人観光客は1元=約20円のレートで買い物ができた。つまり1万円の商品を500元程度で買えた。だが1元=約18円となった今、支払う金額は555元。以前に比べると55元の増加だ。およそ10%も割高になった。
 
海外で依頼者の代わりに商品を購入する「代購(daigou)」も直撃
を受ける。
 
爆買いは、自分で使う商品の購入というよりも、むしろ中国のネット販売に出品するための“商品仕入れ”を海外旅行者にやってもらうという側面が強かった
。ツアーの添乗員が代購の組織から依頼を受け、観光客に買い物をさせることもある。言ってみれば中国への密輸行為なのだが、こうしたことが堂々と行われてきた。
 免税ショッピングサービスの大手、グローバルブルーが行った調査によれば、
海外での中国人観光客の買い物のうち4割がこの「代購」
だと言う。
 
「元高円安」基調が終われば、日本で化粧品や家電、ゲームソフトなどを代理購入しようという意欲は減退するだろう。このまま代購はフェードアウトしてしまうかもしれな
い。

■「訪日旅行はやっぱり安い」
 一方で、
日本のインバウンドツーリズムの現場からは楽観論
が聞こえてくる。
 大手旅行会社のスタッフは次のように話す。
 「すでに昨年同様、宿泊施設は予約でいっぱいです。昨年から航空会社が増便しているので今年もまたどっと押し寄せて来るでしょう」

<中略>


 中国の物価は依然として上昇を続けている。上海市内を走るタクシーの初乗り料金も最近14元から16元に上がった。外食や食品の値上がりもとどまるところを知らない。それに比べると、多くの中国人にとって「
訪日旅行はやっぱり安い」のである。

■2015年が異常だった?
 日本の観光庁の統計によれば、2015年の訪日外国人旅行者数は前年比47.1%増の1973万7400人となった。このうち、中国からの訪日客は4分の1を占める499万人で、前年の240万人から倍増した。訪日外国人旅行者の旅行消費総額は3兆4771億円に達し、その約4割が中国人による消費だったという。

 この「爆買い」は、まだしばらく続くのだろうか。旅行業界の専門家は次のように指摘している。
 
「2015年は、円安効果や免税枠の広がり、クルーズ船の寄港や航空路線の拡大、観光地日本の人気拡散などがあり、日本を訪れる中国人が一気に増加しました。けれども、それはある意味『異常』ともいえる特別な1年でした。2016年は昨年のような急増が続くとは考えにくい。おだやかな成長になると見込んでいます。
<中略>


 今後これがどのように推移するのか気になるところだ。前出の専門家も「2015年の盛り上がりをベースに戦略を立てるのは危険」だと警鐘を鳴らしている。
 中国人による大量の買い物は日本経済に大きな影響力を持つようになった。しかし、これに依存していていいのだろうか。
 かつて福島原発が事故を起こした際は、風評被害であらゆる日本の食品が敬遠された。「爆買い」の主は良くも悪くも口コミに踊らされやすい人々である。
訪日旅行もいずれはブームがピークアウトする日がやって来る。爆買いへの過剰な期待は禁物である。

 2015年の中国からの来日客は、前年の240万人から倍増し、499万人となりましたが、これは異常なこと。それでも今後は穏やかな成長が見込めるとのことです。
 経済の減速による影響はない。
 ただ、訪日旅行もいずれはブームがピークアウトする日がやって来る。爆買いへの過剰な期待は禁物と、記事は警鐘を鳴らしています。

 経済の減速に伴う、中国国内の資金の海外流出が止まりません。このため、「銀聯カード」を使って海外で外貨を引き出す際の上限額が設定されました。このことでの爆買いへの影響はでるでしょう。
 
中国人“爆買い”にブレーキ? 大人気のカードに引き出し制限、幹部の資金流出を牽制か - 産経ニュース

 そして、旅行者の指向。訪日旅行のブームが去るところまでは行っていませんが、変化が生じていて、「爆買い」が減って、「体験型」に変化しているのだそうです。
 
特集ワイド:中国人訪日客の消費動向 「爆買い」から体験型に - 毎日新聞

 美容室やエステティックサロンなどの体験、漫画やアニメの舞台になった場所を訪れる「聖地巡礼」や、アイドルグループのコンサート、高級旅館に連泊し、美術館巡りや茶の湯、読書を楽しむ。ギャンブル好きと言われる中国人だが、中国では経験できない競馬体験。
 「多くの中国人は、日本は自分たちの未来の姿だと潜在的に感じているのではないでしょうか。だからこそ、自分の目で見に行くのです」「「日本を見て、知りたいのです。」なのだと。。

 指向は変われど、来日中国人の激減は今のところなさそうです。
 ただ、個別の産業にとっては、変化がみられますから、個々の企業にとっては、過度な依存が禁物であることには変わりありませんね。



 # 冒頭の画像は、競馬体験イベントで競走馬と触れ合う参加者の中国人観光客




  この花の名前は、シオン




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杉原由美子氏による絵本「メチのいた島」読み聞かせ - YouTube


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竹島は日韓どちらのものか
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