早速韓国では物議をかもしているようですね。
韓国が竹島のヘリポートの改修工事に着手したり、総合海洋科学基地建設を業者決定し進行させたりして実効支配を強化し、一方では国会議員が北方4島を訪問するなどしていましたが、日本ではさほど話題が沸騰しませんでした。普通の国なら国家の主権に係る問題は議論を呼ぶのでしょうが、あの韓国ですから、一層の騒ぎぶりの様です。
日本の自民党「領土に関する特命委員会」の新藤義孝委員長代理は15日の会見で、8月1日から一部議員とともに鬱陵島(ウルルンド)を訪問することを明らかにした。韓国の李在五(イ・ジェオ)特任長官は16日、「すべての組織を動員してでも、日本の議員の鬱陵島進入を防ぐ」という立場を示した。複数の韓国メディアが相次いで報じた。
李長官は自身のツイッターを通じ、日本の議員らの目的に「独島(日本名:竹島)を国際紛争地域にしようとする事前陰謀や、独島の領有権を主張しようとする計略が隠れているならば、これは明白な大韓民国領土主権への侵害だ」と主張。続けて、こういう目的の訪韓は受け入れられないし、「特に鬱陵島訪問は絶対許容しない」と強調した。
日本の自民党に対しては、「即座に訪問計画を取り消すことを望む」とした上に、「軽く聞き流さないように願う」と警告した。李長官はまた、日本に強く対応することを政府に訴え、「国土海洋部は独島総合海洋科学基地を急いで建設しなければならない」と主張した。
一部の韓国メディアは、外務省が大韓航空の竹島領空での試験飛行に抗議し、大韓航空の利用自粛を指示したことに続き、日本の議員らが鬱陵島訪問を推進しながら「日韓両国の葛藤(かっとう)が再度拡大している」と伝えた。(編集担当:永井武)
韓国側の報道(朝鮮日報)は、以下のリンクです。
独島:自民党議員ら鬱陵島訪問を計画 | Chosun Online | 朝鮮日報
韓国側では、自民党議員団の鬱陵島訪問を阻止する法的根拠がない。世界にアピールして注目されると韓国の不法占拠が表ざたになる。このふたつのジレンマをかかえています。
武力で不法占拠を開始したこと。国際司法裁判所での決着の呼びかけに応じられない不法占拠であること。民主党の菅仙コンビの時の中国漁船問題の大失政を観て以降、中国、ロシアに習って日本の主権侵害である不法占拠による実効支配強化策の実行を開始したなど、すべて韓国が仕掛けてきているものです。
大統領室の李在五特任長官が、「独島を自国の領土だと主張したりする意図によるものだとすれば、これは明らかに韓国の領土主権を侵害する行為だ。」とか、「鬱陵島への訪問は絶対に容認しない。」とか言って、自民党に訪問を中止するよう抗議しているのだそうですが...。
2006年に、竹島近海のEEZ内での海洋調査船を巡る日韓双方の凌ぎあい以来、韓国のやりたい放題、言いたい放題に形ばかりの口先抗議にとどまっていた日本。最近では、竹島を韓国領と主張する会合にチョゴリを着て韓国国旗を手に参加する民主党国会議員が出現する始末でしたが、ようやく行動で日本の意思を表現することになるのは、称えられるべき快挙ですね。
韓国の海流調査船拿捕はありえない - 遊爺雑記帳
韓国が自国の領土との自信があるのなら、逃げ回らず、国際司法裁判所での決着の場に出てくることを待っています。
外務省: 9.国際司法裁判所への提訴の提案
# 冒頭の写真は、自民党の「領土に関する特命委員会」の様子
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