中国の尖閣に対する攻勢に、日本も守りにまわるだけでなく攻めが必要です。もちろん武力で攻めるわけにはいきませんので、敵の弱点を世界世論に訴える行動をすることを提唱しています。
中国の最大の弱点は、同時に最大の強味でもあるのですが、共産党の一党独裁支配です。ここから、人権無視、言論の自由弾圧、格差社会が産まれています。
この弱点は、年々顕在化が進んでいることは、諸兄がご承知のことですが、同時に、中国内部からの党や政府への不満も高まっている様で、香港で反中デモが生じたのだそうですね。しかもその香港の反中デモに中国本土の政府への不満をもつ国民が参加しているのだと。
中国政府の良いところは、数十年単位で政策を建てて実行するところです。国家主席の任期が6年と長く、しかも一党独裁で、党の中で選任されるという一握りの幹部による国政体制ゆえに可能なことなのですが。
一国二制度もその長期の視野から生まれたもので、先ずは香港の取り込みを優先する為の便法で、年月を経て徐々に一党独裁体制の配下に収めようとしているとは、誰でも考えていたことですし、事実その方向で進んでいました。
中国経済の急成長も、香港経済の成長と相互連携し、ここまでは大きな問題は生じていませんでした。
その中で、一国二制度は死語になりつつあると感じるとともに、共産党の一党独裁に飲み込まれていく香港の市民の方々が不憫に思えていました。
ところが、反中国デモが、それも大規模で発生したのだそうです。
一度自由主義の経験をしたひとが、一党独裁政治で多くの制限がある生活に満足できるのか。自由には、お金では得られない生活の充実、仕事のやりがいがあり、一度その生活を経験したら、とても政治で抑圧された生活には耐えられないはずです。
これまでも、香港での自由を求めるデモは散発的にありました。しかしその都度鎮圧されてきました。
今回も、ここから独立抗争へ発展するまでの勢いは、今のところ感じられません。しかし、自由を求める中国への完全併合への抵抗の波は、ここへきて大きくなったことは歴然とした事実です。
中国当局者が次期長官選に関して、中央政府に対抗する人物が選ばれれば「香港は間違いなくおしまいだ」などと牽制することで反発を招いているそうですが、まさに中国政府の本音が出たはなしで、驕りが露呈したものですね。
中国政府への反攻として最近顕著なものがもう一つ。ウィグルの武装抵抗騒動です。
ウィグルは、チベットと並んで「核心的利益」と称し、漢民族による侵略を続けている地域であることは、もうしあげるまでもないことです。
ラビア・カーディル代表(来日実績有)が率いる「世界ウィグル会議」が抵抗運動を支援していますが、武装抵抗まで過激化し、しかも広がりをみせています。
新疆ウイグルで警戒態勢「最高」に 指導部「テロとの戦い」強調 - MSN産経ニュース
こちらの活動については、共産党機関紙の環球時報がシリアとトルコのイスラム教過激派組織の関係者が中国に潜入したなどと外国のテロ組織が関与しているとした口実の元に弾圧を強化しています。
ラジオイランは、米国が裏で糸をひいているとまで触れています。
新疆ウイグルの衝突を巡る米中の対立 ; iran japanese Radio IRIB WORLD SERVICE
第二次大戦までの戦争時や、米ソ冷戦時代には、大国から活動員が潜入して現地の反政府活動を支援することはありましたが、極秘活動が難しくなってきた今日ではどこまで裏で糸を引く活動が出来るのか疑問ですが、そんなことを想像してみたくはなります。
チベットでも反漢民族支配活動は衰えていません。
香港や、ウィグルの反中国政府活動が活発化しています。習近平新政権になって、これらの地域への締め付けがきつくなっていることの証ですね。
米国は世界に向けて、中国の人権弾圧姿勢を訴えています。日本も協力して中国の弱点を攻め、世界にアピールして、中国国民を支援すべきです。
中国政府は、覇権拡大より国内で国民の為の政治に注力すべきなのです。
# 冒頭の画像は、香港での反中大規模デモ
この花の名前は ホトケノザ
↓よろしかったら、お願いします。
中国の最大の弱点は、同時に最大の強味でもあるのですが、共産党の一党独裁支配です。ここから、人権無視、言論の自由弾圧、格差社会が産まれています。
この弱点は、年々顕在化が進んでいることは、諸兄がご承知のことですが、同時に、中国内部からの党や政府への不満も高まっている様で、香港で反中デモが生じたのだそうですね。しかもその香港の反中デモに中国本土の政府への不満をもつ国民が参加しているのだと。
香港 大規模反中デモ 返還16年「一国二制度」介入に抗議 (7/2 産経)
【香港=河崎真澄】香港が英国から中国に返還されて丸16年を迎えた1日、親中派の梁振英行政長官の辞任を要求する大規模デモが行われた。民主派の市民グループは香港の選挙に対する中国の政治介入に強く反発するなど、事実上の反中デモとなった。一方、広東省などから観光を装って香港に入境し、デモに便乗して中国当局への抗議を訴える本土住民も目立った。
「われわれは中国人ではない。香港人だ」「梁振英(長官)は即刻辞任しろ」「香港民主社会を守れ」などと叫ぶデモ隊が台風の接近で断続的に強い雨が降り注ぐ香港島中心部の大通りを行進した。参加者について主催者は「43万人」、警察は「6万6千人」と発表。デモ隊と警官隊がもみ合う混乱もあった。
同日で就任1年を迎えた梁長官が率いる政府は、閣僚級の高官や行政会議(長官の諮問機関)メンバーが個人的スキャンダルなどで辞職。民主派に加え、親中派の一部からも長官の更迭を求める声が上がる。
中国当局者が4月、2017年の次期長官選に関して、中央政府に対抗する人物が選ばれれば「香港は間違いなくおしまいだ」などと牽制(けんせい)し、民主派を長官選の候補者から事前に排除する意向を示唆した。
このためデモでは「一国二制度」で高度な自治が認められている香港に露骨に政治介入したとして、「普通選挙」を導入するよう求めるスローガンも掲げられた。
これに対し梁長官は同日行われた返還16周年記念式典で、次期長官選では「最大の誠意を示す」などと一定の譲歩姿勢をみせた。
一方、この日のデモには、「5歳の娘を暴行した容疑者が広東省の裁判所で軽犯罪にしか問われなかった」「湖南省の当局が農地を強制収用した」などと中国当局に抗議するボードを掲げた本土住民も参加。湖南省から来たという60代の男性は、「地元では抗議してもすぐに公安につぶされるが、香港では誰かが聞いてくれる」と訴えた。
香港紙、明報は河南省から同日のデモに参加するために来た女性らの記事を掲載。香港で行われるデモに便乗する本土からの参加者が増えていると伝えた。
【香港=河崎真澄】香港が英国から中国に返還されて丸16年を迎えた1日、親中派の梁振英行政長官の辞任を要求する大規模デモが行われた。民主派の市民グループは香港の選挙に対する中国の政治介入に強く反発するなど、事実上の反中デモとなった。一方、広東省などから観光を装って香港に入境し、デモに便乗して中国当局への抗議を訴える本土住民も目立った。
「われわれは中国人ではない。香港人だ」「梁振英(長官)は即刻辞任しろ」「香港民主社会を守れ」などと叫ぶデモ隊が台風の接近で断続的に強い雨が降り注ぐ香港島中心部の大通りを行進した。参加者について主催者は「43万人」、警察は「6万6千人」と発表。デモ隊と警官隊がもみ合う混乱もあった。
同日で就任1年を迎えた梁長官が率いる政府は、閣僚級の高官や行政会議(長官の諮問機関)メンバーが個人的スキャンダルなどで辞職。民主派に加え、親中派の一部からも長官の更迭を求める声が上がる。
中国当局者が4月、2017年の次期長官選に関して、中央政府に対抗する人物が選ばれれば「香港は間違いなくおしまいだ」などと牽制(けんせい)し、民主派を長官選の候補者から事前に排除する意向を示唆した。
このためデモでは「一国二制度」で高度な自治が認められている香港に露骨に政治介入したとして、「普通選挙」を導入するよう求めるスローガンも掲げられた。
これに対し梁長官は同日行われた返還16周年記念式典で、次期長官選では「最大の誠意を示す」などと一定の譲歩姿勢をみせた。
一方、この日のデモには、「5歳の娘を暴行した容疑者が広東省の裁判所で軽犯罪にしか問われなかった」「湖南省の当局が農地を強制収用した」などと中国当局に抗議するボードを掲げた本土住民も参加。湖南省から来たという60代の男性は、「地元では抗議してもすぐに公安につぶされるが、香港では誰かが聞いてくれる」と訴えた。
香港紙、明報は河南省から同日のデモに参加するために来た女性らの記事を掲載。香港で行われるデモに便乗する本土からの参加者が増えていると伝えた。
中国政府の良いところは、数十年単位で政策を建てて実行するところです。国家主席の任期が6年と長く、しかも一党独裁で、党の中で選任されるという一握りの幹部による国政体制ゆえに可能なことなのですが。
一国二制度もその長期の視野から生まれたもので、先ずは香港の取り込みを優先する為の便法で、年月を経て徐々に一党独裁体制の配下に収めようとしているとは、誰でも考えていたことですし、事実その方向で進んでいました。
中国経済の急成長も、香港経済の成長と相互連携し、ここまでは大きな問題は生じていませんでした。
その中で、一国二制度は死語になりつつあると感じるとともに、共産党の一党独裁に飲み込まれていく香港の市民の方々が不憫に思えていました。
ところが、反中国デモが、それも大規模で発生したのだそうです。
一度自由主義の経験をしたひとが、一党独裁政治で多くの制限がある生活に満足できるのか。自由には、お金では得られない生活の充実、仕事のやりがいがあり、一度その生活を経験したら、とても政治で抑圧された生活には耐えられないはずです。
これまでも、香港での自由を求めるデモは散発的にありました。しかしその都度鎮圧されてきました。
今回も、ここから独立抗争へ発展するまでの勢いは、今のところ感じられません。しかし、自由を求める中国への完全併合への抵抗の波は、ここへきて大きくなったことは歴然とした事実です。
中国当局者が次期長官選に関して、中央政府に対抗する人物が選ばれれば「香港は間違いなくおしまいだ」などと牽制することで反発を招いているそうですが、まさに中国政府の本音が出たはなしで、驕りが露呈したものですね。
中国政府への反攻として最近顕著なものがもう一つ。ウィグルの武装抵抗騒動です。
ウィグルは、チベットと並んで「核心的利益」と称し、漢民族による侵略を続けている地域であることは、もうしあげるまでもないことです。
ラビア・カーディル代表(来日実績有)が率いる「世界ウィグル会議」が抵抗運動を支援していますが、武装抵抗まで過激化し、しかも広がりをみせています。
新疆ウイグルで警戒態勢「最高」に 指導部「テロとの戦い」強調 - MSN産経ニュース
こちらの活動については、共産党機関紙の環球時報がシリアとトルコのイスラム教過激派組織の関係者が中国に潜入したなどと外国のテロ組織が関与しているとした口実の元に弾圧を強化しています。
ラジオイランは、米国が裏で糸をひいているとまで触れています。
新疆ウイグルの衝突を巡る米中の対立 ; iran japanese Radio IRIB WORLD SERVICE
第二次大戦までの戦争時や、米ソ冷戦時代には、大国から活動員が潜入して現地の反政府活動を支援することはありましたが、極秘活動が難しくなってきた今日ではどこまで裏で糸を引く活動が出来るのか疑問ですが、そんなことを想像してみたくはなります。
チベットでも反漢民族支配活動は衰えていません。
香港や、ウィグルの反中国政府活動が活発化しています。習近平新政権になって、これらの地域への締め付けがきつくなっていることの証ですね。
米国は世界に向けて、中国の人権弾圧姿勢を訴えています。日本も協力して中国の弱点を攻め、世界にアピールして、中国国民を支援すべきです。
中国政府は、覇権拡大より国内で国民の為の政治に注力すべきなのです。
# 冒頭の画像は、香港での反中大規模デモ
この花の名前は ホトケノザ
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誰の為に国家があるのかを、中国はよく考えて行動すべきですね。ボーダーレスを進めるグローバリゼーションの対極であるのが、中国だと思いますが、技術や発想だけを取り入れて、体制を変えない、というのは、長期的な発展と成長に至らないもので、明治期の日本が近代化において、大衆人気の無い大久保などが、和魂洋才とか、技術輸入だけで、根幹の大和魂は変えない、という態度を当初持ち、中国清朝も、西太后が死んでない頃は、技術と学問だけを輸入しようとして改革に失敗していますね。だから、人材を活かし教育する事無くして、成長は無いもので、中国のチベット・ウイグルへの冷遇には、覇権国として、忠誠心の高い軍隊の予備戦力にならない、異民族への差別化が根底にあるように思います。テロリズムとも言われますが、チベット・ウイグルの人々は、領土内での活動、あるいは、国際社会への働きかけを重視しているだけで、中央政府、政人などへのテロによる報復には出ていません。だから、郷里を護る行動には、国際テロと同質の悪逆も無く、国民として当然の行動でもあると思います。
> 異民族への差別化が根底にあるように思います。
RYU様はご存知のことと存じますが、中国の語源は、真ん中にある国なのだそうですね。そして、漢民族は自民族至上主義の中華思想を持っていますね。漢民族の国以外の周辺国は蛮族だと。
漢民族以外の中国王朝には、元と清(三代続いたら中華の国だと自称していたとか?)がありますが、その清が辛亥革命により消滅した時、チベットやウィグルは清に服属していたが中国に服属したのではないと独立を唱えだしたのですね。しかし、中華思想の中国は、蛮族として差別しつつ中国に属することを強制しているのですね。現状のチベットやウィグルは、文化の尊重を要求していて、独立までも要求しているわけではない。
しかし、中華思想は、文化も含めての中華思想ですから、属国の文化も認めません。
香港の一国二制度も、中華思想からすれば、いつかは統一したい。
米国と、G2の関係構築を提唱していますが、目指すは中華ですね。
なので、石原氏は中華と呼ばずに、支那と呼ぶ。
漢民族の中華思想は、人種差別の思想で、民族差別の他に、農村戸籍と都会戸籍の差別も歴然と現存します。今の世の中てはいずれ破綻する思想ですね。それを、世界にPRし、中国国民の差別撤廃活動を支援することが、中国の覇権拡大の行動を抑制させることに繋がると考えます。