ウクライナ戦争混乱のなか、日本の経済制裁に対し、ロシアの国会議員から「北海道の権利はロシアにある」との泥棒発言がありました。
跳ね返りの輩のお調子発言と無視していました。確かに発言者のセルゲイ・ミロノフ下院副議長は、土建社長の市会議員から経験を欠いたままいきなり国政中枢に成り上がった経歴。
しかしそこには、ロシア人のルーツの一つとされるルーシ族、北極海を内海とする海賊「北極圏ゲルマン人海洋民族」が、沿岸伝いに東に進出、そののち河口から南下し、次第に内陸部に進出してきた「南下路線」の、略奪伝統を本義とするロシアの定型パターンが底流にあると、東京大学ゲノムAI生命倫理コア研究統括の伊東乾氏。
ロシアのウクライナ侵攻に際し、モスクワあたりのロシア民族は、ウクライナがルーツ。なので同一民族として同じ国に統合と言う話が、報道の中でよく聞きます。
これは安直なプロパガンダだ。ロシアへの従属を求める考えが裏にある。19世紀にも同様の「スラブ民族はみんな同じ兄弟」とする汎(はん)スラブ主義が提唱されていた。現実には、ウクライナ人は歴史的にも精神構造的にもロシア人とは全く異なるのだそうですね。
「ロシアとウクライナ、一つの民族だ」発言は「安直なプロパガンダ」 | 毎日新聞
ロシア人のルーツの一つとされるルーシ族。スウェーデン・ヴァイキングの一派「北極圏ゲルマン人海洋民族」は、北極海を内海とする海賊が、沿岸伝いに東に進出、そののち河口から南下し、次第に内陸部に進出してきた「南下路線」が、略奪伝統の本義とするロシアの定型パターンの民族。
「海の狩猟民族」は「毛皮」を主力商品とする船団で、アザラシやアシカなど海獣を見つけては、絶滅しない程度に撲殺して皮を剥いで商品とし、肉は食料、皮下脂肪からは蝋燭を作るなど、全身余すところなく「使い尽す」。
このヴァリャーグたちは同じ原理を、陸地にも持ち込む。
アザラシではなくウクライナに「上陸」して「絶滅しない程度」に現地民や産業を叩いて強奪、歯向いそうな男はあらかじめ皆殺し、あるいは見せしめ的に殺害してその遺骸をさらし者に恐怖支配で奴隷化し、「使い尽す」ヴァイキング流ですと伊東氏。
かつてロシア帝国が周辺民族を「農奴」として組み敷いていった背景には、ヴァイキングの習俗があると。
土建社長の市会議員から経験を欠いたままいきなり国政中枢に成り上がったミロノフの「北海道発言」も、こうした流れの中で投じられた「紙爆弾」の一つでしかありませんとも。
1917年のロシア革命は、ウクライナはもとより、中央アジア、シベリアから極東沿海州に至る、広大な18世紀型「ロシア帝国」の旧領を温存、さらに拡大させるという過ちを犯しましたと伊東氏。
同じ時期、全世界の手によって解体された「オスマン・トルコ」同様、すでに歴史的役割を終えた「ロシア連邦」は、解体すべき時期に達していますと。
中以下の国力しかないモスクワ首脳とたった90万人の軍勢では、広大な版図は防衛できません。
その不足を恐怖政治で胡麻化してきた「こけおどし」戦法の実態が、「ブチャの虐殺」以降明らかになり、ロシアは本格的に国連でも孤立を深めています。
国連人権委員会を圧倒的賛成多数で除名されました。
2022年の経済封鎖でロシア社会は本格的に崩壊リスクと直面します。
一定の確率で、1991年にソ連が迎えたのと同様、レジーム・チェンジがあり得ます。そうした場合も念頭に、日本としては万全の備えをするべきでしょうと伊東氏。
「北海道泥棒発言」をしたセルゲイ・ミロノフ下院副議長。背景には、追い込まれつつあるロシアの窮状の可能性と伝統の南下策があるのですね。
サハリン1, 2からメジャーは撤退したのに、世界の制裁網に穴を開け、徹底しない岸田政権。ロシアは日本を不適国にリストアップし、北方四島返還は、安倍政権時にゼロ島返還をめいげんしたのに、何故対露制裁網での流れに掉さすの。石炭などの禁輸や大使館員8人大挙では、G7国のいちいんとしては、他メンバー国から、信頼を失います。
岸田氏は、やはり外交センス零の失格者!
# 冒頭の画像は、ブチャの市民惨殺画像
この花の名前は、シャガ
↓よろしかったら、お願いします。
遊爺さんの写真素材 - PIXTA
跳ね返りの輩のお調子発言と無視していました。確かに発言者のセルゲイ・ミロノフ下院副議長は、土建社長の市会議員から経験を欠いたままいきなり国政中枢に成り上がった経歴。
しかしそこには、ロシア人のルーツの一つとされるルーシ族、北極海を内海とする海賊「北極圏ゲルマン人海洋民族」が、沿岸伝いに東に進出、そののち河口から南下し、次第に内陸部に進出してきた「南下路線」の、略奪伝統を本義とするロシアの定型パターンが底流にあると、東京大学ゲノムAI生命倫理コア研究統括の伊東乾氏。
「北海道はロシア領」発言が示唆するロシア連邦の終焉 ブチャ大虐殺で世界が知った泥棒本領の国家ルーツとは(1/6) | JBpress (ジェイビープレス) 2022.4.9(土) 伊東 乾
ウクライナ戦争混乱のなか、日本の経済制裁に対し、ロシアの国会議員から「北海道の権利はロシアにある」(https://news.yahoo.co.jp/articles/a83da605f5c7ce84465fb610fabd4f68fd5fdbc8)という泥棒発言がありました。
「北海道泥棒発言」をしたのはセルゲイ・ミロノフ下院副議長。
ロシア国会で与党「統一ロシア」「共産党」に次ぐ第3政党「公正ロシア」党首で、党のホームページに「どの国にも願望があれば、隣国に領土要求を提出することができる。専門家によれば、ロシアは北海道の権利を有している」と記載がなされました。
これは直ちにホワイトハッカーから攻撃を受けホームページ(https://spravedlivo.ru/)はダウン、現在は閲覧できません。
語気が荒い割にはみっともない技術力の欠如。典型的なロシアの盗人外交のパターンが噴出しています。
荒唐無稽と言えばそれまでですが、実はこれには看過すべきでない歴史的経緯と、それを濫用するプーチン戦争指導部の思惑が関係しています。
全世界に核の脅威をチラつかせながら、占領地域では虐殺による恐怖政治の常習犯であったことがウクライナで露見した「ロシア連邦」。
「ならず者国家」として国連人権委員会を圧倒的賛成多数で除名されました。
こうした懲りないロシアの「盗癖」、21世紀の国際社会が、元から断つ必要のある「18世紀型帝国主義」背景を概観してみましょう。
■元大統領泡沫候補ミロノフの正体 「土建社長の市会議員」
泥棒発言のミロノフ下院副議長、日本語では第3党「公正ロシア」党首ばかりが強調されますが、専制体制のロシアではしょせん「政党」は傀儡に過ぎず、あまり意味がありません。
「公正ロシア」は2006年に予想外の躍進を果たした「ロシア生活党」が民族主義政党「祖国」と「ロシア年金党」を吸収して成立した「中道左派」とされます。
「国民政党」を標榜していますが、実際には与党「統一ロシア系」で、専制ロシアを民主主義に見せかけるための別動隊に過ぎません。
政策としては「汚職の追放」「貧困の撲滅」それに「天然資源の保護」を掲げ、国民の不満を吸収する役目を担っているようです。
ウラジーミル・プーチンが様々な選挙で得てきた8割とか9割の得票率を支える一つのパートを構成しています。
この「公正ロシア」の母体となった「ロシア生活党」党首で、上院議長でもあったのが「北海道発言」のセルゲイ・ミロノフです。
このミロノフ自身かつて2004年、2012年と2度にわたってロシア連邦大統領選に出馬しています。
いずれも「一見すると民主選挙」に見える演出のための名目出馬で、得票率は1%に届かず、毎回最下位落選している。
しかし大統領選挙の泡沫候補になる程度には「ロシアの大物」ですが、その正体は「地下資源を狙う北極やくざ」程度にイメージすると理解しやすいと思います。
ミロノフは1953年2月にレニングラード、プーシキン市で生まれます。鉱山技師として働き始め、27歳でレニングラード鉱山大学卒。
キャリア・ロンダリングに熱心な人間でソ連崩壊後はサンクトぺテルブルク技術大学(1992=39歳)、ロシア国家公務員アカデミー(1997年=44歳)などを経て、プーチンやドミトリー・メドベージェフなどトップと同じサンクトペテルブルク大学法学部(1998年=45歳)でも学んだことになっています。
ところが・・・。
言動に知的エリートの横顔は見られず、大学院に進学して学位を得るなどのキャリアもなく、叩き上げの鉱山技師としてソ連時代は地下資源探索などに従事、ソ連崩壊直後から建設会社を経営。
つまり「土建屋のおっさん」が地なわけです。
そして1994年41歳でサンクトぺテルブルク市議会議員当選。分かりやすいですね。市議会議員を務める土建会社社長。
それが「北海道はロシア領」ミロノフの地金と押さえておきましょう。
ここでミロノフは、1992年以来サンクトペテルブルク市副市長を務めていた「灰色の枢機卿」のあだ名を持つプーチンと運命的に出会い、文字通り悪党の仲間となります。
鉱物資源などに詳しい技師たたき上げの土建屋社長は、KGBから転出、ペテルブルク市副市長に収まって汚れ仕事を一手に引き受けていた「灰色」プーチンと利害が一致。
ちなみにプーチンは1997年ミロノフの母校「鉱山大学」に「地域資源戦略」の論文を提出して「経済学準博士」の学位を得ています。
漫画のようですが、翌年ミロノフはプーチンの母校「ぺテルブルク大学」で法学部学卒の資格を獲得。軒並みゴーストライターありきのキャリアロンダリングであるのは、当時の公務日程を見ても、まず間違いありません。
1996年、プーチンとメドベージェフのレニングラード大学法学部での師で、彼らを政治に引き込んだ張本人、ペテルブルク市長をつとめていたアナトリー・サプチャーク(*1)の市長選敗北を機に、先月ロシアから逃げ出した「新興財閥」アナトリー・チュバイスらの後押しで「灰色の枢機卿」プーチンは「西の玄関口」ぺテルブルクを出て、ロシア政権中枢、モスクワに転出します。
*1=アナトリー・サプチャークは土建議員にレニングラード大法学部卒をロンダリングした張本人で、このサプチャークについては、彼の不審な死と共に続稿で触れることになるでしょう。
たった4年で実権を握ったプーチンが2000年、チェチェン攻撃をポピュリズムの看板として初の大統領選に出馬したとき、ミロノフはペテルブルク選対を担当、権力掌握に貢献します。
ここから先がウルトラCというか、ロシアに民主主義も何もないのがよく分る、目に余る論功行賞のオンパレードと相成ります。
プーチン選対を支えたミロノフは、翌2001年「ぺテルブルク市議会議長」に就任。
ところがそれと同時に「市議会代表」として「上院議員」つまり中央政界にも打って出、さらに、新人議員であるにもかかわらず直ちに「連邦院議長」の座に着いて、プーチンに都合の良い議事を進行。
また、民主的に見せかけるべく「ロシア生活党党首」を兼務します。
ほんの6年前のミロノフは、市議会議員に初当選した41歳の建設会社社長に過ぎませんでした。
それが「灰色枢機卿」の手引きで48歳のミロノフ「議員」は、中央政界で何の経験もないまま上院議長、国政政党党首に収まった。
今回のウクライナ戦争でも素人の生兵法が目につきますが、こういうヤクザな手口で権力だけ盗っていったわけです。
こうした権力の厄取ぶりだけでも「北海ヤクザ」の呼称は十分あてはまりますが、ことはそれにとどまりません。
そもそもロシアには「略奪」を大義に報じる首長のもとに建国された出自があります。
いわば略奪国家です。
「かりそめにも一国を相手に『略奪国家』とは失礼ではないか?」
いえご心配なく。ロシアは生粋の「ヴァイキング」北極海の海賊として「誇り高い」伝統を持っている。単なる史実に過ぎません。
■略奪国家ロシアの起源
多民族の混淆が著しい大陸部で、一民族の起源は複雑です。
その中で、ロシア人のルーツの一つとされるルーシ族はヴァリャーグ、つまりスウェーデン・ヴァイキングの一派、分かりやすく言うと「北極圏ゲルマン人海洋民族」ということになります。
北極海を内海とする海賊が、沿岸伝いに東に進出、そののち河口から南下し、次第に内陸部に進出してきた「南下路線」が、略奪伝統の本義とするロシアの定型パターンにほかなりません。
残念ながら文字に書かれた史料が乏しく、史学的跡付けが困難とのことですが、生物学的には容易に判別がつきます。
典型的な「ロシア人」は金髪碧眼、青い目をして色素の薄い長身の北方民族です。
アドルフ・ヒトラーが憧れたゲルマン民族のプロトタイプは、短躯で茶色いヒゲで分かるように色素の濃いヒトラーなぞより、むしろロシア人に当てはまる。
「海賊」正確には「海の狩猟民族」は「毛皮」を主力商品とする船団で、アザラシやアシカなど海獣を見つけては、絶滅しない程度に撲殺して皮を剥いで商品とし、肉は食料、皮下脂肪からは蝋燭を作るなど、全身余すところなく「使い尽す」習俗です。
また自分たちより弱い船団と遭遇すれば、今度は歯向かう男は皆殺しで品物を略奪することから「海賊」と呼ばれるわけです。
ヴァリャーグたちは同じ原理を、陸地にも持ち込むのです。
アザラシではなくウクライナに「上陸」して「絶滅しない程度」に現地民や産業を叩いて強奪、歯向いそうな男はあらかじめ皆殺し、あるいは見せしめ的に殺害してその遺骸をさらし者に恐怖支配で奴隷化し、「使い尽す」ヴァイキング流です。
かつてロシア帝国が周辺民族を「農奴」として組み敷いていった背景には、ヴァイキングの習俗がある。
「略奪する首長」をピョートル「大帝」とあがめる大衆心理があり、プーチンは大統領選にあたってチェチェン「略奪」で大衆人気を得た経緯などを確認する必要があります。
現在のどうしようもないウクライナ侵略を国民の8割が「支持」というのは、かつての日本で月曜午後8時45分に「この印籠が目に入らぬか」と水戸黄門が正体を現すと、昭和のおっさんおばはんが変なカタルシスに染まるのと似た、ロシア草の根の大衆心理を利用していると考えられます。
土建社長の市会議員から経験を欠いたままいきなり国政中枢に成り上がったミロノフの「北海道発言」も、こうした流れの中で投じられた「紙爆弾」の一つでしかありません。
しかし、その根は意外に深く、また癌は早期に退治するのが重要です。詳細には紙幅を擁しますので、別稿に譲ります。
1917年のロシア革命は、第1次世界大戦の混乱と、それを収束させたスペイン風邪の爆発的流行の中、やっとロシアの頸木から解放されるはずであったウクライナはもとより、中央アジア、シベリアから極東沿海州に至る、広大な18世紀型「ロシア帝国」の旧領を温存、さらに拡大させるという過ちを犯しました。
同じ時期、全世界の手によって解体された「オスマン・トルコ」同様、すでに歴史的役割を終えた「ロシア連邦」は、解体すべき時期に達しています。
グローバル・パワーバランスとしては、すでに米中2大大国構造にシフトしており、中以下の国力しかないモスクワ首脳とたった90万人の軍勢では、広大な版図は防衛できません。
その不足を恐怖政治で胡麻化してきた「こけおどし」戦法の実態が、「ブチャの虐殺」以降明らかになり、ロシアは本格的に国連でも孤立を深めています。
2022年の経済封鎖でロシア社会は本格的に崩壊リスクと直面します。
ロシアは一定の確率で、1991年にソ連が迎えたのと同様、レジーム・チェンジがあり得ます。そうした場合も念頭に、日本としては万全の備えをするべきでしょう。
「北海道発言」の周辺から垣間見られる各論については、稿を改めたいと思います。
ウクライナ戦争混乱のなか、日本の経済制裁に対し、ロシアの国会議員から「北海道の権利はロシアにある」(https://news.yahoo.co.jp/articles/a83da605f5c7ce84465fb610fabd4f68fd5fdbc8)という泥棒発言がありました。
「北海道泥棒発言」をしたのはセルゲイ・ミロノフ下院副議長。
ロシア国会で与党「統一ロシア」「共産党」に次ぐ第3政党「公正ロシア」党首で、党のホームページに「どの国にも願望があれば、隣国に領土要求を提出することができる。専門家によれば、ロシアは北海道の権利を有している」と記載がなされました。
これは直ちにホワイトハッカーから攻撃を受けホームページ(https://spravedlivo.ru/)はダウン、現在は閲覧できません。
語気が荒い割にはみっともない技術力の欠如。典型的なロシアの盗人外交のパターンが噴出しています。
荒唐無稽と言えばそれまでですが、実はこれには看過すべきでない歴史的経緯と、それを濫用するプーチン戦争指導部の思惑が関係しています。
全世界に核の脅威をチラつかせながら、占領地域では虐殺による恐怖政治の常習犯であったことがウクライナで露見した「ロシア連邦」。
「ならず者国家」として国連人権委員会を圧倒的賛成多数で除名されました。
こうした懲りないロシアの「盗癖」、21世紀の国際社会が、元から断つ必要のある「18世紀型帝国主義」背景を概観してみましょう。
■元大統領泡沫候補ミロノフの正体 「土建社長の市会議員」
泥棒発言のミロノフ下院副議長、日本語では第3党「公正ロシア」党首ばかりが強調されますが、専制体制のロシアではしょせん「政党」は傀儡に過ぎず、あまり意味がありません。
「公正ロシア」は2006年に予想外の躍進を果たした「ロシア生活党」が民族主義政党「祖国」と「ロシア年金党」を吸収して成立した「中道左派」とされます。
「国民政党」を標榜していますが、実際には与党「統一ロシア系」で、専制ロシアを民主主義に見せかけるための別動隊に過ぎません。
政策としては「汚職の追放」「貧困の撲滅」それに「天然資源の保護」を掲げ、国民の不満を吸収する役目を担っているようです。
ウラジーミル・プーチンが様々な選挙で得てきた8割とか9割の得票率を支える一つのパートを構成しています。
この「公正ロシア」の母体となった「ロシア生活党」党首で、上院議長でもあったのが「北海道発言」のセルゲイ・ミロノフです。
このミロノフ自身かつて2004年、2012年と2度にわたってロシア連邦大統領選に出馬しています。
いずれも「一見すると民主選挙」に見える演出のための名目出馬で、得票率は1%に届かず、毎回最下位落選している。
しかし大統領選挙の泡沫候補になる程度には「ロシアの大物」ですが、その正体は「地下資源を狙う北極やくざ」程度にイメージすると理解しやすいと思います。
ミロノフは1953年2月にレニングラード、プーシキン市で生まれます。鉱山技師として働き始め、27歳でレニングラード鉱山大学卒。
キャリア・ロンダリングに熱心な人間でソ連崩壊後はサンクトぺテルブルク技術大学(1992=39歳)、ロシア国家公務員アカデミー(1997年=44歳)などを経て、プーチンやドミトリー・メドベージェフなどトップと同じサンクトペテルブルク大学法学部(1998年=45歳)でも学んだことになっています。
ところが・・・。
言動に知的エリートの横顔は見られず、大学院に進学して学位を得るなどのキャリアもなく、叩き上げの鉱山技師としてソ連時代は地下資源探索などに従事、ソ連崩壊直後から建設会社を経営。
つまり「土建屋のおっさん」が地なわけです。
そして1994年41歳でサンクトぺテルブルク市議会議員当選。分かりやすいですね。市議会議員を務める土建会社社長。
それが「北海道はロシア領」ミロノフの地金と押さえておきましょう。
ここでミロノフは、1992年以来サンクトペテルブルク市副市長を務めていた「灰色の枢機卿」のあだ名を持つプーチンと運命的に出会い、文字通り悪党の仲間となります。
鉱物資源などに詳しい技師たたき上げの土建屋社長は、KGBから転出、ペテルブルク市副市長に収まって汚れ仕事を一手に引き受けていた「灰色」プーチンと利害が一致。
ちなみにプーチンは1997年ミロノフの母校「鉱山大学」に「地域資源戦略」の論文を提出して「経済学準博士」の学位を得ています。
漫画のようですが、翌年ミロノフはプーチンの母校「ぺテルブルク大学」で法学部学卒の資格を獲得。軒並みゴーストライターありきのキャリアロンダリングであるのは、当時の公務日程を見ても、まず間違いありません。
1996年、プーチンとメドベージェフのレニングラード大学法学部での師で、彼らを政治に引き込んだ張本人、ペテルブルク市長をつとめていたアナトリー・サプチャーク(*1)の市長選敗北を機に、先月ロシアから逃げ出した「新興財閥」アナトリー・チュバイスらの後押しで「灰色の枢機卿」プーチンは「西の玄関口」ぺテルブルクを出て、ロシア政権中枢、モスクワに転出します。
*1=アナトリー・サプチャークは土建議員にレニングラード大法学部卒をロンダリングした張本人で、このサプチャークについては、彼の不審な死と共に続稿で触れることになるでしょう。
たった4年で実権を握ったプーチンが2000年、チェチェン攻撃をポピュリズムの看板として初の大統領選に出馬したとき、ミロノフはペテルブルク選対を担当、権力掌握に貢献します。
ここから先がウルトラCというか、ロシアに民主主義も何もないのがよく分る、目に余る論功行賞のオンパレードと相成ります。
プーチン選対を支えたミロノフは、翌2001年「ぺテルブルク市議会議長」に就任。
ところがそれと同時に「市議会代表」として「上院議員」つまり中央政界にも打って出、さらに、新人議員であるにもかかわらず直ちに「連邦院議長」の座に着いて、プーチンに都合の良い議事を進行。
また、民主的に見せかけるべく「ロシア生活党党首」を兼務します。
ほんの6年前のミロノフは、市議会議員に初当選した41歳の建設会社社長に過ぎませんでした。
それが「灰色枢機卿」の手引きで48歳のミロノフ「議員」は、中央政界で何の経験もないまま上院議長、国政政党党首に収まった。
今回のウクライナ戦争でも素人の生兵法が目につきますが、こういうヤクザな手口で権力だけ盗っていったわけです。
こうした権力の厄取ぶりだけでも「北海ヤクザ」の呼称は十分あてはまりますが、ことはそれにとどまりません。
そもそもロシアには「略奪」を大義に報じる首長のもとに建国された出自があります。
いわば略奪国家です。
「かりそめにも一国を相手に『略奪国家』とは失礼ではないか?」
いえご心配なく。ロシアは生粋の「ヴァイキング」北極海の海賊として「誇り高い」伝統を持っている。単なる史実に過ぎません。
■略奪国家ロシアの起源
多民族の混淆が著しい大陸部で、一民族の起源は複雑です。
その中で、ロシア人のルーツの一つとされるルーシ族はヴァリャーグ、つまりスウェーデン・ヴァイキングの一派、分かりやすく言うと「北極圏ゲルマン人海洋民族」ということになります。
北極海を内海とする海賊が、沿岸伝いに東に進出、そののち河口から南下し、次第に内陸部に進出してきた「南下路線」が、略奪伝統の本義とするロシアの定型パターンにほかなりません。
残念ながら文字に書かれた史料が乏しく、史学的跡付けが困難とのことですが、生物学的には容易に判別がつきます。
典型的な「ロシア人」は金髪碧眼、青い目をして色素の薄い長身の北方民族です。
アドルフ・ヒトラーが憧れたゲルマン民族のプロトタイプは、短躯で茶色いヒゲで分かるように色素の濃いヒトラーなぞより、むしろロシア人に当てはまる。
「海賊」正確には「海の狩猟民族」は「毛皮」を主力商品とする船団で、アザラシやアシカなど海獣を見つけては、絶滅しない程度に撲殺して皮を剥いで商品とし、肉は食料、皮下脂肪からは蝋燭を作るなど、全身余すところなく「使い尽す」習俗です。
また自分たちより弱い船団と遭遇すれば、今度は歯向かう男は皆殺しで品物を略奪することから「海賊」と呼ばれるわけです。
ヴァリャーグたちは同じ原理を、陸地にも持ち込むのです。
アザラシではなくウクライナに「上陸」して「絶滅しない程度」に現地民や産業を叩いて強奪、歯向いそうな男はあらかじめ皆殺し、あるいは見せしめ的に殺害してその遺骸をさらし者に恐怖支配で奴隷化し、「使い尽す」ヴァイキング流です。
かつてロシア帝国が周辺民族を「農奴」として組み敷いていった背景には、ヴァイキングの習俗がある。
「略奪する首長」をピョートル「大帝」とあがめる大衆心理があり、プーチンは大統領選にあたってチェチェン「略奪」で大衆人気を得た経緯などを確認する必要があります。
現在のどうしようもないウクライナ侵略を国民の8割が「支持」というのは、かつての日本で月曜午後8時45分に「この印籠が目に入らぬか」と水戸黄門が正体を現すと、昭和のおっさんおばはんが変なカタルシスに染まるのと似た、ロシア草の根の大衆心理を利用していると考えられます。
土建社長の市会議員から経験を欠いたままいきなり国政中枢に成り上がったミロノフの「北海道発言」も、こうした流れの中で投じられた「紙爆弾」の一つでしかありません。
しかし、その根は意外に深く、また癌は早期に退治するのが重要です。詳細には紙幅を擁しますので、別稿に譲ります。
1917年のロシア革命は、第1次世界大戦の混乱と、それを収束させたスペイン風邪の爆発的流行の中、やっとロシアの頸木から解放されるはずであったウクライナはもとより、中央アジア、シベリアから極東沿海州に至る、広大な18世紀型「ロシア帝国」の旧領を温存、さらに拡大させるという過ちを犯しました。
同じ時期、全世界の手によって解体された「オスマン・トルコ」同様、すでに歴史的役割を終えた「ロシア連邦」は、解体すべき時期に達しています。
グローバル・パワーバランスとしては、すでに米中2大大国構造にシフトしており、中以下の国力しかないモスクワ首脳とたった90万人の軍勢では、広大な版図は防衛できません。
その不足を恐怖政治で胡麻化してきた「こけおどし」戦法の実態が、「ブチャの虐殺」以降明らかになり、ロシアは本格的に国連でも孤立を深めています。
2022年の経済封鎖でロシア社会は本格的に崩壊リスクと直面します。
ロシアは一定の確率で、1991年にソ連が迎えたのと同様、レジーム・チェンジがあり得ます。そうした場合も念頭に、日本としては万全の備えをするべきでしょう。
「北海道発言」の周辺から垣間見られる各論については、稿を改めたいと思います。
ロシアのウクライナ侵攻に際し、モスクワあたりのロシア民族は、ウクライナがルーツ。なので同一民族として同じ国に統合と言う話が、報道の中でよく聞きます。
これは安直なプロパガンダだ。ロシアへの従属を求める考えが裏にある。19世紀にも同様の「スラブ民族はみんな同じ兄弟」とする汎(はん)スラブ主義が提唱されていた。現実には、ウクライナ人は歴史的にも精神構造的にもロシア人とは全く異なるのだそうですね。
「ロシアとウクライナ、一つの民族だ」発言は「安直なプロパガンダ」 | 毎日新聞
ロシア人のルーツの一つとされるルーシ族。スウェーデン・ヴァイキングの一派「北極圏ゲルマン人海洋民族」は、北極海を内海とする海賊が、沿岸伝いに東に進出、そののち河口から南下し、次第に内陸部に進出してきた「南下路線」が、略奪伝統の本義とするロシアの定型パターンの民族。
「海の狩猟民族」は「毛皮」を主力商品とする船団で、アザラシやアシカなど海獣を見つけては、絶滅しない程度に撲殺して皮を剥いで商品とし、肉は食料、皮下脂肪からは蝋燭を作るなど、全身余すところなく「使い尽す」。
このヴァリャーグたちは同じ原理を、陸地にも持ち込む。
アザラシではなくウクライナに「上陸」して「絶滅しない程度」に現地民や産業を叩いて強奪、歯向いそうな男はあらかじめ皆殺し、あるいは見せしめ的に殺害してその遺骸をさらし者に恐怖支配で奴隷化し、「使い尽す」ヴァイキング流ですと伊東氏。
かつてロシア帝国が周辺民族を「農奴」として組み敷いていった背景には、ヴァイキングの習俗があると。
土建社長の市会議員から経験を欠いたままいきなり国政中枢に成り上がったミロノフの「北海道発言」も、こうした流れの中で投じられた「紙爆弾」の一つでしかありませんとも。
1917年のロシア革命は、ウクライナはもとより、中央アジア、シベリアから極東沿海州に至る、広大な18世紀型「ロシア帝国」の旧領を温存、さらに拡大させるという過ちを犯しましたと伊東氏。
同じ時期、全世界の手によって解体された「オスマン・トルコ」同様、すでに歴史的役割を終えた「ロシア連邦」は、解体すべき時期に達していますと。
中以下の国力しかないモスクワ首脳とたった90万人の軍勢では、広大な版図は防衛できません。
その不足を恐怖政治で胡麻化してきた「こけおどし」戦法の実態が、「ブチャの虐殺」以降明らかになり、ロシアは本格的に国連でも孤立を深めています。
国連人権委員会を圧倒的賛成多数で除名されました。
2022年の経済封鎖でロシア社会は本格的に崩壊リスクと直面します。
一定の確率で、1991年にソ連が迎えたのと同様、レジーム・チェンジがあり得ます。そうした場合も念頭に、日本としては万全の備えをするべきでしょうと伊東氏。
「北海道泥棒発言」をしたセルゲイ・ミロノフ下院副議長。背景には、追い込まれつつあるロシアの窮状の可能性と伝統の南下策があるのですね。
サハリン1, 2からメジャーは撤退したのに、世界の制裁網に穴を開け、徹底しない岸田政権。ロシアは日本を不適国にリストアップし、北方四島返還は、安倍政権時にゼロ島返還をめいげんしたのに、何故対露制裁網での流れに掉さすの。石炭などの禁輸や大使館員8人大挙では、G7国のいちいんとしては、他メンバー国から、信頼を失います。
岸田氏は、やはり外交センス零の失格者!
# 冒頭の画像は、ブチャの市民惨殺画像
この花の名前は、シャガ
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