遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

中国 産経新聞の取材拒否

2018-09-01 01:48:16 | 中国 全般
 中国当局が、北京での秋葉剛男外務事務次官と王毅国務委員兼外相との会談に際し、産経新聞記者の冒頭取材への参加を拒否しました。
 これに対し、北京に駐在する日本の報道各社は、産経新聞に対する取材拒否を看過できないとして、全社が冒頭取材をボイコットしたのだそうです。
 日本政府も抗議。中国外務省の華春瑩(か・しゅんえい)報道官は、日本政府が抗議したことについて、「こうした理不尽な抗議は受け入れられない」と強く反発。日本政府に対し、日本メディアを教育する必要があると主張したのだそうですね。

 
中国の産経拒否 異様な報道統制をやめよ (8/31 産経 主張)

 中国当局が、北京での秋葉剛男外務事務次官と王毅国務委員兼外相との会談に際し、産経新聞記者の冒頭取材への参加を拒否した。

 
報道の自由を踏みにじる異様な統制である。厳しい制約の中で客観報道に努める外国メディア全体へのあからさまな圧力でもあり、到底容認できない。強く抗議する。
 北京に駐在する
日本の報道各社は、本紙に対する取材拒否を看過できないとして、冒頭取材をボイコットした。毅然(きぜん)たる対応に敬意を表したい。
 政府の中国側への抗議も当然である。
菅義偉官房長官は「今回の措置は極めて遺憾」と述べた。

 
日中両政府は冷え切った両国関係の改善を模索している。10月23日が日中平和友好条約発効から40周年になる。秋葉、王両氏の会談は、安倍晋三首相の10月訪中に向けた調整が目的だった。
 だが、
報道の自由の大切さを理解しない中国と、良好な関係を果たして結べるのだろうか
 南シナ海の人工島の軍事化に代表される拡張主義や、国内での強権統治、人権軽視など中国の本質は何ら変わっていない。報道や言論を統制して恥じない態度もその一つである。

 
報道の自由は、法の支配や人権などと並んで、国際社会の普遍的価値に数えられるものだ。
 それを無視して、今回のような取材拒否に走る。
外国メディアを意のままに操ろうとする中国当局の常套(じょうとう)手段に屈するわけにはいかない

 
今年6月、日本記者クラブ主催の中国チベット自治区への記者団派遣をめぐっても、中国当局が本紙記者の参加を拒否し、日本記者クラブが派遣自体を中止した。
 本紙記者は
全国人民代表大会(全人代)後の李克強首相の会見への出席も、昨年から連続して拒否されている。

 中国当局は査証(ビザ)発給や延長審査もメディア規制に利用している。本紙は一昨年まで中国総局長のビザ発給が3年以上凍結された。ビザ発給拒否は、米紙ニューヨーク・タイムズや最近では、新疆ウイグル自治区の人権問題などを報じてきた米ネットメディアの駐在記者にもあった。

 客観報道と公正な論評を貫く。報道の自由に対する中国当局の妨害・圧力に対抗するすべは、それ以外にない。


 菅官房長官は30日、「表現の自由は、国際社会における普遍的な価値で、こうした事態がおきたことは極めて遺憾だ」と述べ、中国側に抗議しました。
 中国外務省の華春瑩報道官は、日本政府が抗議したことについて、「こうした理不尽な抗議は受け入れられない」と強く反発し、日本政府に対し、日本メディアを教育する必要があると主張したのだそうです。
 
産経新聞取材拒否の中国、日本政府の抗議を「芝居」と非難 - ライブドアニュース 2018年8月30日 産経新聞

 【北京=藤本欣也】中国外務省の華春瑩(か・しゅんえい)報道官は30日、中国側が29日の日中高官会談で産経新聞記者の取材を拒否した問題をめぐり日本政府が抗議したことについて、「こうした理不尽な抗議は受け入れられない」と強く反発した。

 
華氏は逆に日本政府に対し、日本メディアを教育する必要があると主張「メディアが駐在国の法律を守り、その政府と協力を進め、駐在国の状況について客観的かつ公正に報道するよう教育しなければならない」と述べ、「これは基本的な常識だ」と強弁した。

 
産経新聞の取材を拒否した理由に関しては、具体的に報道内容には言及せず、「取材者の人数を制限し取材活動の安全な進行を保証する」ためだと釈明した。

 北京駐在の
日本メディア全体が中国側の対応に抗議し代表取材をボイコットしたことについては、「そもそも各メディアの意思によるものなのか。それとも何らかの圧力をかけられたのか」と疑問を呈し、日本政府に明快な説明を求めた

 また産経新聞が29日に文書で抗議したことや日本政府の対応について、「自らの過ちを棚に上げて他人をとがめる芝居だ」と一方的に非難した。



 産経新聞の取材を拒否した理由が、「取材者の人数を制限し取材活動の安全な進行を保証する」ためとは、なんと姑息というかせこいというか、あきれてしまいますね。。
 人数制限が理由なのに、日本政府にメディアを教育しろと要求。意味不明です。

 トランプ大統領の様に、正面から新聞社の報道内容を挙げる真っ向勝負の姿勢がない。つまり、自分達が行った一部メディアの排除が、正統性が無いことは十分認識している証。
 やんちゃ坊主が怒られて、訳のわからない言い訳をしているのと同じ。
 福島記者の入国拒否をした時は、報道内容への不満を堂々と理由に挙げていたと記憶していますが。
 
 米国との貿易戦争で、トランプ大統領の想定以上で際限ない攻勢で、低調な国内経済に追い打ちの打撃をうけ、独裁体制への批判の顕在化の兆候も生じはじめピンチの習近平政権。
 日本に接近し、日米の分断を謀ろうとする目的での下打ち合わせの、秋葉剛男外務事務次官と王毅国務委員兼外相との会談。
 そこで悶着を起こしていてはしかたないでしょう。会談に際し、上から目線の圧力をかけて臨もうとしたのでしょうか。王毅外相のいつものセンスの悪さが露呈?

 冷え切った両国関係の改善を模索。こんなせこい中国の姿勢では前途は多難ですね。
 岸田外務大臣時代なら、こんな脅しが通用していたのかと、改めて外務大臣交代が行われてよかったと感じてしまうのは考えすぎでしょうか。(笑)



 # 冒頭の画像は、会談した秋葉剛男外務事務次官と王毅国務委員兼外相



 この花の名前は、オドリコソウ


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