遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

普天間 官僚の根回し導入

2011-11-11 00:10:56 | 民主党の正体
 日米同盟に生じた亀裂のひとつ、普天間移転問題の進展。鳩の沖縄県民の方々の愚弄に対する謝罪も尽くされないまま、閣僚などが空回り訪問を繰り返す(これまでより訪問するだけまし?)ばかりで、かえって仲井眞知事を追い込んでいました。
 自民党政権が、血と汗と涙の結晶でこぎつけ、後数百メートルの位置取りにまでつまっていた道を、ゼロではなく、大きなマイナスからの再スタートにしていたのですが、もう一度自民党政権のたどった道をたどることにした様ですね。
 

「普天間」打開へ官僚チーム 自民流「根回し」に回帰 (11/10 読売朝刊)

 沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題をめぐり、政府は9日、事務方トップの竹歳誠官房副長官が率いる省庁横断の交渉チームを18、19両日に沖縄に派遣する方向で調整に入った。これまでは、関係閣僚や斎藤勁官房副長官が現地入りし、仲井真弘多知事との信頼関係を築こうとしてきたが、自民党政権時代には活発だった官僚による実務的な「根回し」を積極活用する方針に軌道修正
するものだ。

 竹歳副長官の沖縄訪問には、内閣府、内閣官房、外務、防衛両省の幹部が同行する。竹歳氏は県側が求める自由度の高い一括交付金の規模や使途について沖縄県と内容を詰めるとともに、普天間問題でも調整を行うとみられる。
 沖縄問題が動いた自民党の橋本、小渕両政権では、当時の古川貞二郎官房副長官が沖縄との根回しに奔走した経緯がある。竹歳氏の沖縄入りには「沖縄側とのパイプ作りに官僚を活用し、事態打開につなげたい」との思惑があるようだ。
 政治レベルでは、一川防衛相が11、12日、川端沖縄相が19、20日、玄葉外相も月内に2回目となる「沖縄詣で」を行う予定だが、沖縄側の態度軟化にはあまりつながっていないようだ。

 尖閣返上発言で物議をかもした玄葉氏は、「沖縄は米軍に占領されているようなもんだ。普天間の問題を解決するにはアメリカを追い出すしかない」とも発言したと報道(産経)されていますね。
 最近メディアでも散見されるようになったのですが、政府は仲井眞知事に面談する前に、民主党の沖縄選出議員や、県議会議員など、沖縄の民主党を政府方針でまとめるのが先です。
 県議会の民主党が反対するキャンプシュアブ沖移転を、県知事に賛成しろと迫っても、お門違いとは気づかないのでしょうか。いいえ、気づいていても、もともとが政権の座亡者の烏合の衆の集まりの党ですから、例によって、まとめることが出来ないのですね。
 ようやく誤った政治主導の看板を下ろして、政官一体での行動をやっと開始。
 でも、これは卑怯。前線で汗と涙と血を流す官僚の前に、地元の民主党関係者が立ちはだかるのです。政官一体ではなく、政府・民主党本部の責任放棄での官僚への丸投げです。民主党が一体になり、反対する人たちと膝詰談判をし、説得が必要なのです。それでも、マイナスからのスタートなのですから、愚弄された方々の心を動かすことは、容易ではないでしょう。

 政権の座につきたい。この政局目的だけで集まった、政治理念の綱領もない、詐欺マニフェストで国民を騙して政権の座についた政党が出来ることは、ばら撒きで票を集め、借金を積み重ね、公務員(組合)を優遇する内向きの政治ごっこだけなのです。過去のギリシャ政府とどこがちがうのでしょう?
 
 この過ちに気づいて、TPP導入や税と福祉と財政改革に取り組もうとして、決断をし強く進もうとしている野田政権。ねじれのなか、野党に歩み寄りながらのヨチヨチ歩きで、バラバラの党内反発を抱えながらのヨレヨレぶりで自己解決能力不足です。
 しかし、とって代わるべき最大野党の自民党も、新執行部体制は堕落し、既に野党根性に染まり切って、政府のやることに反対を唱えるだけの政局優先で、政権交代を担うに十分な政策はなく、当面はこの野田政権で我慢せざるをえないかとも思われる最近の流れ。

 政局亡者ではなく、政策中心での政界再編しか道はないのでしょうか。




  この花の名前は、ウメバチソウ (撮影=六甲高山植物園)

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民主党の正体  矛盾と欺瞞と疑惑に満ちた、日本人への恐怖の罠(OAK MOOK 305 撃論ムック)



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