中国が、東シナ海の緊張を高めていることや、台湾関連サイトへのサイバー侵入をはかっている事から、7月に行われる党の主席選挙を控えて対中弱腰の批判へ対抗する為だとのことです。
【澎湖県(台湾西部)＝比嘉清太】台湾軍は17日、中国軍に澎よる台湾への先制攻撃を想定した軍事演習「漢光」を台湾海峡の澎湖島で実施、馬英九政権では初めて実弾を使用した。中国が軍事力を急速に拡充させる中、「防衛を軽視している」との台湾世論の批判や米国の懸念を打ち消す狙いとみられる。
馬氏は終了後、報道陣に実弾射撃が初公開された多連装ロケット砲「雷霆2000」について「戦力は相当見るべきものがある」と誇示。また、中国と軍拡競争はしないとしつつ、?東シナ海の緊張を高めている?サイバー部隊が24時間、台湾関連サイトへの侵入を図っているーーなどと名指しで批判した。馬氏が、これほど中国への警戒感を示すのは珍しい。
対中融和路線を進めた馬政権は、2008年の発足当初から、中国への「弱腰」批判がつきまとっていた。民進党の陳水扁・前総統時代には毎年行われていた「漢光」を隔年実施に変更したこともある。「漢光」での実弾使用も環境への配慮を理由に取りやめていた。
台湾側は、中国との軍事衝突の可能性は「大幅に低下している」(国防白書)とするが、中国は台湾向けミサイルの撤去には応じてはいない。中国の軍事能力についても、台湾の高華柱・国防部長(国防相に相当)が昨年、「恐らく2020年には台湾を武力解放する能力を備える」との見方を示し、懸念が高まった。馬氏は、再選を目指す与党・国民党の主席選挙(今年7月頃)を控え、防衛政策に関する懸念を払拭する必要があった。
一方、米国の安全保障専門家も今年2月、まず台湾自身の防衛力強化を主張。英BBCなどによると、米国在台湾協会台北事務所の前所長も3月、台湾の防衛に懸念を表明した。
中国共産党は、袁 紅冰 著の「暴かれた中国の極秘戦略」によれば、2012年に台湾を併呑する計画でした。
この計画には遅れていますが、第一列島線の防衛ラインを第二列島線まで拡大すべく、軍の艦隊がさかんに太平洋へ出かけて訓練を実施しています。この時に沖縄本島と宮古島の間を艦隊が通過し、最近では尖閣に近づくといった挑発行為もしているのですね。
強まる中国の軍備拡大と、示威活動には、期限が過ぎた中国共産党の併呑計画の心配は、台湾国民の皆様にとっては強まる一方でしょう。
大平島は、軍の空港を設置し自力で防御しようとしていますが、現実には日米、特に米軍に依存するしかありません。
日台漁業協定を進めることで、「二つの中国」を認めることになったのですが、遊爺の予想に反して、今のところ、中国の強い反対行動が見られません。尖閣国有化より、二つの中国容認の方が、中国にとっては重大事であるはずなのにさしたる行動が無いのは不気味です。
党主席選挙対策と記事は書いていますが、このことでの台湾国民の不安を緩和することと、中国の脅威への抑止力としての訓練強化でもあったのでしょう。
台湾の国防部長が、2020年には中国が台湾を武力解放すると認めているのです。
南シナ海、台湾海峡、東シナ海での中国の海洋覇権拡大は、西太平洋やインド洋更に北極海へと拡大されようとしています。
台湾はもとより、日本を含めた対象国は団結を強め、抑止力を構築すると共に、中国に対し、GDP世界二位の国の自覚と、世界平和への貢献の要求と、人権無視の社会問題の改善を求めていくべきですね。
ペンは剣よりも強しと言いますが、世界世論は軍艦より強しといきたいですね。攻撃は最大の防御なのです。連携した世界世論で攻撃しましょう。
# 冒頭の画像は、台湾の軍事訓練「漢光」
この花の名前は、ムラサキゴテン
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