絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

フェルデン風景(Verden)   水彩・F0

2006-07-17 06:16:17 | Weblog

ヨーロッパを歩いていると動物に良く出くわします。
牛、馬、羊、山羊、鵞鳥、犬、猫、等々です。
牛は日本ではあまり見掛けない種類がいます。灰色の牛で乳牛なんだか食肉用なんだか分かりません。
鵞鳥は勿論フォアグラ用です。
良いお店で食べるフォアグラは肝臓そのままの形で出てきますが、実に美味しい食べ物です。
栄養が有りすぎる気がして、残そうか?どうしようか?と悩みながら結局誘惑には勝てずに全部平らげて仕舞うのですが、、、
山羊の乳で作ったチーズは匂いと味に癖があるのですが、私は気にならないと言うか、却ってチーズらしくて好きな食べ物です。
描いてある馬ですが、これは乗馬用で、日本のように馬肉を食べるという事はないようです。
馬は家畜で犬猫のようなペットではなく、友達・仲間と言った存在だから、それを食べるという発想にはならないのでしょうね。
日本人が犬猫を食べないのと同じ考え方だと思います。

川沿いの街鳥瞰  水彩・F2

2006-07-16 00:36:43 | Weblog

見下ろしの構図は画面に奥行きも出しやすいし、屋根の変化とか面白い表現が出来るから描きたい構図ですが、足場がしっかりしていないと、不安定な画面になる危険があります。
パリ風景などで、絵描きは大抵貧乏だから屋根裏部屋にアトリエを構えたりしているのですが、自室の窓から外を描く場合、窓枠をキッチリ描き込んだりして、前景の足場の存在を強調したりします。
この絵の場合も、実際には手前が草むらでしたが、石の柵にして、強い前景にしてみました。
今見直してみると全体的に右下がりの流れになっているのが、失敗だったかな、と思います。

蛍鑑賞会

2006-07-15 22:35:26 | Weblog

越谷市と蛍の会の共催で「蛍鑑賞の夕べ」が7月15日と16日に開かれました。
午後7時半の花田苑開門前から大勢の市民が訪れました。
蛍の会会員の末席を汚す身にとっても、この盛況は嬉しい限りです。
会員達が丹精して養殖した蛍の幼虫を先月花田苑の水路に放し、今夜の晴れの舞台を迎えた訳です。
放流した蛍は平家ボタルですから体も平家蛍に比べると小さく、光も弱いから、写真に写すのはかなり難しいです。
ISO1600に設定して、バルブで15秒露光、その後PCで増感処理してもこの程度です。
蛍を驚かせるし、光っている所が撮りたいからフラッシュは使えません。

山里の教会   水彩・ハガキ

2006-07-15 00:02:01 | Weblog

オランダの最北部から東へ向かってドイツに入ったから、とにかく車の頭を南に向けて走っていれば自然にルクセンブルグ方面に近づくと考えた。
そこで、高速などを使わないで、コンパスの針だけを頼りに地方道を適当に南下する事にしてみた。
たまにはこうゆう風来坊的な走り方も面白いだろう。
と言う訳で田舎道を走っていると出くわしたのがこの景色。
小さな集落の中央にデンと教会の尖塔が頭を出している。
何という県の何という村かも知らないから、題名は「山里の教会」としました。
こうゆう無責任な題名は今後も出てきますので、ご覚悟下さい。何しろ地図を見ないで走っているのですからね。

葡萄畑に囲まれた集落  水彩・f2wide

2006-07-14 09:38:29 | Weblog

私の旅もオランダからドイツに入りました。北ドイツの西側を南下してルクセンブル経由でパリを目指します。

ヨーロッパを歩いていて、何時も感心するのは田舎の小さな集落にも必ず中心となる場所に教会がある事です。
日本の田舎に行っても、古い集落なら、鎮守の杜と社、それに寺があって、地域の人達の心の拠り所になっているのと同じなのでしょう。
違うのは、日本の社や寺が、集落の外れにある事が多いのに対し、教会は集落の中心にあり、且つ集落を睥睨するかのような高い塔と集落の規模にはそぐわないと思われる威容の礼拝堂を構えている事です。
教会にしても、地域住民の家にしても頑丈な石造りで、数百年の年月にもびくともしない頑丈な造りです。
ヨーロッパ人の底力を感じさせます。

蝶のランチ 二題   水彩・ハガキ

2006-07-13 00:06:09 | Weblog

偶々、蝶が花にとまって蜜を吸う様を見つけたので描いてみました。
紋黄蝶はちゃんととまって楽そうな姿勢で採餌していましたが、シジミ蝶の方は窮屈そうな倒立に近い姿勢で蜜を吸っています。
シジミ蝶の倒立姿勢の方が、蜜が流れ落ちてきて合理的な採餌姿勢なのかも知れません。あるいは花の形が違っていて、この姿勢でないとストローを差し込めないのかも知れません。
たかが蝶のランチの姿勢ですからどうでも良いようなものですが、気になり出すと、気がかりで眠れなくなる質な者ですから・・・・
昆虫学者でもないのだから、あるがままを素直に描いていれば良いんですけどね。







花三題   水彩・ハガキ

2006-07-12 05:58:41 | Weblog

錦糸梅は公園などの散策路脇に植えられていたりしますが、山吹色の鮮やかな色彩が梅雨時の鬱陶しさを吹き払ってくれます。
細い枝を糸のように伸ばして沢山の花を付けた梅の花の形をしたこの花の名前、錦糸梅は、名前通りのネーミングです。



桔梗は秋の季語にもなる花ですが、五角錘のお手玉のようにプックリ膨らんだ蕾はつい指で挟んで潰したくなる誘惑に駆られます。
おそらくプチンと小さな音を立てて弾ける事でしょうが、可憐なこの花の蕾に、そんな残酷な事は出来ません。



河原撫子は私の子供の頃には本当に河原に自生していた花です。
この白花河原撫子は園芸種だから大輪の白い花ですが、子供の頃に河原で見掛けたものは、薄いピンクのもっと小振りの花でした。
人に獲り尽くされてしまったのか、外来植物のセイタカアワダチソウに駆逐されてしまったのか、自生の河原撫子が見掛けられなくなったのは寂しいです。



紫陽花2点  水彩・ハガキ

2006-07-11 05:58:52 | Weblog
7月6日に光則寺に詣でた際のスケッチ、もう花時期は盛りを過ぎていたので、良い形の紫陽花は少なく、境内を彼方此方探しながらの取材だった。
盛りを過ぎたと言ってもかなりの数の収穫があったが、全部アップしたのでは今月中でも終わらなくなってしまうから、紫陽花についてはこの2点で打ち止めとしよう。
紫陽花の花は、新しい枝には花芽を付けない。
放っておくと樹形が大きくなりすぎるから根本から剪定すると新芽が出てくるがその枝には花は着かない。
だから紫陽花を剪定するときは丸坊主にはしないで半分だけは古い枝を残してやらないとならない。
我が家の紫陽花の大株は、それを知っていたのに去年余りの徒長振りに思い切って丸坊主にしたから、今年は花を付けていない。
そこで、こうしてよそ様の紫陽花を描く羽目になったのだが、これもまた良し、である。





黄花夾竹桃  水彩・F0とハガキ

2006-07-10 06:20:17 | Weblog
夾竹桃はインド原産の花ですが、挿し芽でも簡単に増やせるし成長も早く、公害に強いという特性が買われて、高速道路の植栽に使われたりしています。
赤、ピンク、白などはよく見掛けますが、深紅の物とか黄色は珍しいので、黄花のものを描いてみました。
南仏の友人、サージさんの家にも庭の周囲にぐるりと夾竹桃が植えられています。
彼の家の夾竹桃は赤と白だけだったので、ピンク、深紅、黄色の夾竹桃を挿し芽して根付かせ、去年持っていきました。
今頃はきっと花を咲かせている事でしょう。
しばらくメールもしていないから、どんな様子か聞いてみる事にしようかな?





Giethoorn(ヒートホールン)  水彩・F0

2006-07-09 16:53:01 | Weblog
ヒートホールン村は泥炭(ピート)が地下に埋蔵されていたため、泥炭を掘り出した跡は池となり、その泥炭を運搬する為に縦横に運河が掘られた為、オランダのベニスと言われるようになったと旅の案内書に書いてあった。
ベニスと同様、ヒートホールンには車が入れないから、静寂その物で茅葺き屋根の民家や、木の橋の風情は時が止まったかのような農村の風景が展開している。
泥炭はウイスキーの香り付けには無くてはならない燃料だし、家庭での安価な燃料としても重宝がられていたものだ。

水辺の教会  水彩.F0

2006-07-08 11:17:18 | Weblog
またまた水辺を描いています。
オランダは平坦地で埋め立て地が多いから地盤は強固と言う訳ではないと思います。
ベネチュアも海の砂州を埋め立てて作った人工島ですから、軟弱地盤に石の建物が建てられています。
基礎は昔の事ですから木の杭です。
ベネチュアでは塔が地盤沈下で傾いているのを何カ所かで見つけました。
オランダでは一カ所も見あたらなかったから、基礎作りが丁寧だったのか分かりませんが、どの塔も真っ直ぐに立っていました。
絵で曲がって見えるのが有ったとすればそれは私の絵が下手だったからです。
このツインタワーもしっかり直立していました。

プレジャーボートも静しずと・・・   

2006-07-07 10:39:46 | Weblog
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プレジャーボート
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オランダの風景を何回かUPしましたが、気付いたら全部水が描いてありました。
オランダはどっちを向いても運河か海があるんだと思いました。
私が水を描くのが好きなせいもあるのですが、描きたいと思うような場所には、水が有ったという事ですね。
日本では海水浴場の近くでも水上バイクとかモーターボートを疾走させている馬鹿者が多いですが、オランダではそうゆう光景には行き当たりませんでした。
ライデンのところでも触れましたが、船は低速なら非常に燃費の良い乗り物ですからね。
ダッチカウントなんて言うとケチの見本みたいに考えられますが、合理的に行動するとか、見栄を張らない、と言う観点からは悪い事ではないでしょうね。
このボートも、波を蹴立てて轟音を撒き散らしては居ません。
静しずと水面を滑っている感じです。
引き波によって周囲に迷惑も掛けないし、良い感じです。
絵の効果から言ったら、飛沫を上げて舳先をつま立てて走るボートの方が様になるのかも知れませんが、、、

葉山・鎌倉清遊

2006-07-07 00:07:51 | Weblog
新日曜美術館で葉山にある神奈川県立近代美術館の紹介をしていたのを見て、急に行きたくなり、地元の知人Mさんに連絡を取りご案内をお願いした。
アルベルト・ジャコメッティの彫刻と絵画を展示している。
ジャコメッティと親交があり数多くの作品でモデルを務めた矢内原さんを描いた作品も多数展示されていた。
作品も好感を持てたが、近代美術館の展示方法も素敵だった。
作品はガラスとかに遮られることなく、直に見る事が出来るし、柵もない。
作品の50センチ程前の床に白線が引かれて居るのみである。
雨の平日と有ってか、観客も少なく、落ち着いて鑑賞する事が出来た。



近代美術館から、徒歩5分程のところに、山口蓬春記念館がある。
こちらにも足を運んだ。山口蓬春が居宅としてた建物がそのまま記念館となっている。玄関でスリッパに履き替え、VTRで蓬春を紹介しているのを見る。
受付の女性がお茶を持ってきてくれる。とても感じが良い。
素直な表現の日本画でリラックス出来る。




昼はご用邸前にある手打ち蕎麦の一色亭でざる蕎麦を食す。
950円味も良いが、量も程良く満腹する。

腹ごなしに、車で15分程走り、鎌倉の光則寺に詣でる。
珍しい品種の紫陽花を集めているので有名な寺である。山門に箱が置かれていて、境内維持に協力して欲しいので、100円入れて貰いたい旨が書かれている。
番人が居る訳ではないからフリーパスも可である。
多くの珍種の紫陽花は鉢植えになっている。
地植すると自生地と土の性質が変わり花色とかが変わってしまう為、自生地の土を
入れた鉢で栽培しなければならないそうだ。
紫陽花の盛りは6月中旬頃だそうで、7月6日は一寸時季外れだったが、変わり種の紫陽花を堪能出来た。


ドルドレヒト  水彩・F0

2006-07-06 20:16:00 | Weblog
ドルドレヒトはベルギー国境に近い港町、海運と川の水運に恵まれた立地から、古くから貿易港として栄えた町だという。
昔はオランダに入ってくるワインは全てこの町を経由したのでいまでもワインにちなむ地名が残っている。ワイン通り、ワイン橋、ワイン港等々。
運河沿いにいまでも残っている瀟洒な館や倉庫に、当時の栄華を忍ぶ事が出来る。
私の描いた絵では瀟洒も豪華も感じられないかも知れませんが、、、

ハーレム(Haarlem)  水彩・F0

2006-07-05 08:32:59 | Weblog
ハーレムはアムスの西20km、千夜一夜物語のハレムに似ているけど、共通点はニューヨーク市のハーレム地区の方、アメリカのハーレム(ニューハーレム)は、此処オランダのハーレムの出身者が自分たちの国を想って付けた地名らしい。
北海道にも内地と同じ地名の場所があちこちにあるのはその地方の出身者が多く住む場所を故郷にちなんだ地名にしたからだ。
札幌周辺にも北広島とか頭に「北」とか「新」を付けた地名が散在する。
希望に燃えて新天地に移り住んでも、故郷が懐かしいのだろう。