友人より、” 純米大吟醸 磨き二割三分 ”を頂戴した。
名にし負う名酒である。昨今の酒好きは皆、目の色を変えて、もとい喉を鳴らして飲みたがる。
古い酒蔵が多いこの業界では、どちらかというと新進気鋭の部類に入るだろうか。
このネーミングは、カワウソが獲物を岸に並べた賑わいの如く、飲みつつ詩・俳句・散文に遊ぶ図を意図したようだ。粋ですね。
この図は、川端龍子が描く『獺祭』である。(旭酒造HPから)
酒とともに木箱に入っていた説明書きには ”二割三分"について大綱次のようにあった。
当初25%の精米で進めていたが、途中で灘の酒蔵が24%を市販していることを知り、6昼夜の精米日数にさらに1日をかけて実現させた。2000年元旦の正月絞りである。そこにさる海外の国から注文が寄せられたのだが、休日のため通関業務はアウト。結局社員が自ら手持ちで、そのさる国の元首級に持参したという物語である。
木箱を開け、有り難く戴いた晩は、梅雨の晴れ間の満月。しかも明日は休み。
それはそれは美味しく戴きました。
家人と二人、見え隠れする月を愛でながら。感謝。
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