Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ごめん

2006-04-13 | 日本映画(か行)
★★★★ 2002年/日本 監督/富樫森

「こういう邦画、好きだなあ」


小学6年生の男の子が、中学2年生の女の子に恋をする。この年の差がすごい絶妙。中学生の女の子からしたら、小6なんてガキやで、ハナタレ坊主やで。そこを主人公のセイ君は、ちょっと早い性の目覚めの勢いも手伝って、イケイケなんだわ。ギャップを埋めていくんだな、ちゃんと。うん、この子すごい好感持てる。だんだん、このカップルもアリなんじゃないか、と思ってきたもん。

私は、関西人なもんで、正直「関西弁」の映画にはうるさい。関西人が出演していても、映画になるととってつけたような関西弁に聞こえる。でも、このセイ君がしゃべる関西弁がいいんだ。何がいいかというと、「好きな女の子でありながら、年上なので、敬語まじりになる」。この辺がリアルなんだわ。

最後に剣道着を着て、大阪から京都まで愛しい女のところへチャリで疾走するセイ君は、しっかり男してます。顔つきも精悍になって、おお進歩したのぉって感じ。「好きだ」という気持ちに素直になるってことは、なんとすがすがしいことなのだろう。最後には、つくづくそう感じさせられた。どうせ、子供の話やろ、と思って見てたら、しっぺ返しくらいましたよ。ごめん。