Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

蟲師

2011-01-21 | 日本映画(ま行)
★★ 2006年/日本 監督/大友克洋

「何が言いたい。何がしたい」

原作マンガにも大友克洋にも全く興味なし。
大森クンが出ているから、と見てみたわけだが、こいつあ酷い映画だった。
始まって、5分で日本語字幕付けました。
だって、意味の通じない言葉が次から次へと出てくるんだもん。
でね、結果的にはこれが大正解。
字幕なかったら、絶対何の話かわかんなかったと思う。

不思議な生命体“蟲”。
自然の中に存在し、その能力を持つ者だけが見ることができる。
こういうモチーフって外国人にはウケるのかも知れないけど、
日本人にはむしろ生きとし生けるものには魂や精霊が宿っている
という観念がそもそも備わっているよね。
だからこそ、この「蟲」なるものが何なのか、困惑させられる。

時に人間を脅かし、時に人間を癒す、聖なる存在。
別に蟲とはこうであるという答を出す必要はないけど、
結局“蟲”を通して人間を描く、
というのがこの手のモチーフの行き着くところだと思うんだよね。

でも、何にもサッパリつたわってこん。
まずもって、セリフの意味がわからないんじゃ、どうしようもないよ。
大友なんとかって、その筋ではカリスマなんかしらんけど、
映画はダメダメだなあ。