Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

毎日かあさん

2014-01-04 | 日本映画(ま行)
★★★★ 2011年/日本 監督/小林聖太郎
(DVDにて鑑賞)

「夫を看取る」


「あまちゃん」の春子の元ネタはここだったのかあ。
豪快なかあちゃんっぷりの小泉今日子が楽しい。
殴る、蹴る、罵る。子どもの頭もパシーン!と一発。

時々漫画は読んでいたのだけど、長男くんのアホっぷりの描写は、
自分の息子なのに、よくぞここまで書けるもんだと感心しておりましたが、
映画でも、どんくさくてアホでマヌケなガキとして描かれており、清々しいです。
この子役の男の子がいい味出してる。

元夫婦の共演という、観客の先入観もうまい具合に彩りを付けている。
憎みたいけど憎めない。離れがたい夫婦というよりも、同士としてのふたりの関係性。
小泉今日子と永瀬正敏もそうなのではないかという想像と共に物語は愉快に進む。

しかし、アル中を脱したものの、癌が見つかり余命幾ばくもないとわかってからは、
俳優、永瀬正敏の独壇場。
壮絶な痩せっぷりに役者魂を見ました。良作。