Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

リチャード・ジュエル

2020-06-01 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★★ 2019年/アメリカ 監督/クリント・イーストウッド

サムロックウェルやキャシーベイツというオスカー俳優を脇に、堂々と主演を務めたポール・ウォルター・ハウザーの演技に驚き。「こいつならやりかねない」と「愚直で誠実」の双方の表現を行き来できるからこそ、最後までハラハラが持続し、一級品のサスペンスに。

色仕掛けのネタ取りにアトランタ紙からクレームが入っていることは看過できないし、その後の改心ぶり(あんな豪胆な女が記者会見で泣くわけない)含め、脚本気になるところ多々。緻密な映画かというと全然でツッコミどころは多い。シリアスな告発物と思ってみると肩透かし。でも十分面白かったけどね。