★★★★ 2018年/アメリカ 監督/アリ・アスター
もっと後味の悪い厭な映画かと予測したが、オカルトだとわかってからはすっかりトーンダウン。悪魔崇拝って自分には完全にファンタジーの領域。尼子の落ち武者の呪いが山崎努を通過して小川真由美に継承される方がよっぽど怖いよ。
祖母が亡くなる前にこの家族がどう構築されてきたのかさっぱり見えないのも辛い。夫はなんでこの女と結婚した?兄と妹はこれまでどういう距離感で生きてきた?家族間の焦燥や深層心理が描かれず、物語にのめり込めない。終盤アニーが夫に「愛してる」と言うが、そんな風に全然見えなかったぞ。