★★★☆ 2017年/アメリカ 監督/マーク・ウェブ
子供らしくのびのび育てるべきか、才能を伸ばせる環境で育てるべきか。誰でも感情移入できる話だが残念なのは後者を進める人物たちがいかにも記号的悪人ばかりということ。これではハナから結論は出ている。英才教育にもいいところはある。そこをキチンと見せてこその葛藤だろう。
ただし数学の天才ぶりと7歳らしい無邪気さ。その両方を魅力的に演じるマッケンナ・グレイスの演技には脱帽。「アイトーニャ」では負けん気の強いトーニャの少女時代を演じている。あの反抗的な目力はなかなかのもの。大物の予感。