Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

皆殺しの天使 

2020-06-26 | 外国映画(ま行)
★★★☆ 1962年/メキシコ 監督/ルイス・ブニュエル

ブニュエル初期の痛烈ブラックコメディ。晩餐会を楽しむ貴族たち。なぜか帰る方法を忘れ(!)客間から出られなくなる。罵り合い、マトモな打開策も出せず、死人まで出るのにブルジョワたちは思考停止。笑って見てたけど、現代日本人もこんなもんじゃないのと背筋が寒くなってくる。

警察が屋敷を取り囲むが家には入れない。(ちなみに鍵はかかっていないし、バリケードが張ってあるわけでもありません)そして、貴族が「帰る」という概念を思い出すというシュールすぎるオチ。よくもまあ、こんな話を思いつくもんですわ。さすがブニュエル。

ピーキー・ブラインダーズ S4

2020-06-26 | TVドラマ(海外)
これほどケレン味たっぷり映像の連打を昨今見たことが無い。全てのエピソードが007の後半60分ごとく、策略と駆け引き、アクションのダイナミズムに溢れている。トミーの策士ぶりと言ったら!裏をかきまくる脚本に脱帽。映像にも本にも大いに酔いました。最高of最高。

S4よりオスカー俳優エイドリアンブロディが参戦。トム・ハーディとのタイマンシーンが痺れるぅ。煙草を吸う、車に乗る、銃を撃つ、酒を飲む。敢えてこの時代に男臭さ全開。どのシーンもカッコ良すぎて「よ!待ってました!」1920代のファッションもめちゃくちゃステキ。やーもうマジで大好き。