Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

静かなる決闘

2018-01-25 | 日本映画(さ行)
★★★★ 1949年/日本 監督/黒澤明

(CS)

野戦病院で手術中に梅毒に感染した青年医師の苦悩を描く。
せっかく戦争が終わったのに病気のせいで婚約者との結婚を拒む三船に対して
梅毒を移した張本人が結婚もして自堕落に暮らしていることがコントラストとなって、
観客を一層エモーショナルにさせる。
見る側をやきもきさせながら、最後には倫理に反した人間は罰を受ける。
その明快さはやはり黒澤。気持ちがいい。
ストイックな三船がとてもいいのだが、それ以上に千石規子がいい!
やさぐれ女から三船の生き様に打たれ、心清き看護師に生まれ変わるラストの清々しい表情がすばらしい。
「道」のジュリエッタマシーナを思い出した。


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