中国マフィアに北部勢力、次々とならず者どもが投入され、退場する人、入場する人、入り乱れての情報戦と銃撃戦。ファシズムが台頭する中、政治家となったトミーの策略は成功するか。裏切り者は誰か。全エピ密度が濃くて最高。英国ロック響き渡る傑作ドラマ。S6いつー?
★★★★ 2017年/韓國 監督/チャン・フン
ソンガンホ力あっての感動作。
おバカで素直な一介のタクシー運転手が腹をくくって事を成す。その心情の移り変わりに観客が気持ちを乗せる一体感が極上。ラストのカーチェイスはやり過ぎかもしれないが、悲惨な過去の歴史をエンタメとして届けるには必須の展開。日本映画よ、続け。
★★★☆ 1966年/フランス 監督/フランソワ・トリュフォー
最近のSFを見慣れていると未来感もしょぼいし洗練されてもいない。
それでも本が燃やされる世界は身の毛がよだつ。命がけで本を守る。その覚悟を共感できぬ時代が来るのではないか。今観るとそんな危機感を覚える。
私はどの本になろうか。そこまでが醍醐味。思いを巡らし余韻が続く。
★★★★ 2018年/日本 監督/中島哲也
これはハマった!
妻夫木聡のクソイクメンっぷりへのツッコミでご飯三杯はいける。途中退場が残念すぎる。
あと冒頭のタイトルバックがカッコイイ。邦画はもっとタイトルバックに力入れるべき。ニッポンの家族の闇をオカルト仕立てに見せて、ラストは全世界宗教者参加のお祓いフェス。大いに盛り上がる。痛快。
★★★ 2015年/フランス 監督/ルシール・アザリロビック
女性と少年が暮らす島。その生活ぶりは不可解さしかない。不穏なムード。美とグロテスクで構成された映像。
怖いもの見たさだとショックシーンで途中退席しかねない問題作。出産・育児を背負わされる女の肩の荷がこんな形で降りることがエボルーションとは凄い事思いつくもんだ。
エコールも胸糞映画だったが、それ以上の胸糞ぶり。何に神経を逆撫でされているのかを自問自答。そういう意味では内省的ジェンダー考察映画とも言えるのかもしれないが、なんでこんなに落ちこまされて考え事しなきゃならねーんだよと鉛筆を折りたくなる。持ってないけど。監督の思うツボなのが悔しい。