【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

訃報・・・・・

2007-10-28 | 絵手紙
「どっしりと 腰据えて 揺ぎなく 残りの人生を 生きる」
九月の絵手紙教室で小菊なんきんの巻紙の絵に添えられた先生のことば・・・

何やら不吉な予感がしたのは私だけだったでしょうか?
「残りの人生」を「限りある人生を」に置き換えてハッとした私でした。
先生は私と同世代ですがちょこっとお若いのです。

私が4年前、絵手紙教室に入ったころ、すでに癌だと聞きました。
「暑いときですが帽子をかぶっているのは抗がん剤の治療のためなんですよ」と話しておられた。

「私は今、癌と戦っています。こうして元気でいられるのは、絵手紙を通じて皆さんとお知り合いになり、教室があってこそ、励みになりありがたく思っています」
と、折に触れお話されてました。

☆ヘタでいい ヘタがいい
はみだすぞ(はがきからはみだすぐらいの大きな絵)
にらめっこ(自分の目でしっかりモチーフを見よう)
線はゆっくりかたつむり(にじんだ線の真ん中に針金のような線が立つこと)
色はダンスダンス(べた~と塗らない トントントンと・・・)
ポストインしよう(季節のお便りあの方に)

これが先生の口癖、絵手紙の基本

一枚の絵手紙に必ず一つは褒めてくれはります。
お休みした人には必ずワンポイントアドバイス付きの直筆のがいただけるんです。
一回でも休みたかったなぁ~~

先生のお宅のアトリエに案内していただきました。
「ようこそ~~」と向こうのドアから今にも先生が出てきはりそうで泣けてしまいました。
机上には画材が整然と置かれ、お休みした人への絵がありました。
「棺おけにはたくさんの絵を入れましたんやけど、これだけは取っておこうということになったんです」とご主人さんが手にされたのは、あの小菊なんきんの巻紙でした。

ノートパソコンが置いてありました
「ブログの中での毎月の絵手紙の様子、楽しいです」って、いつかおっしゃってた先生のお声が聞こえてきそうな気がしました。

発症されて11年目だそうです・・・・


ご冥福をお祈りします。