【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

よろしおすなぁ 大事にしましょな京ことば

2008-03-07 | 京ことば
【へぇ おおきに~】

「天神さん、お行きやしまへんか」「へぇ、おおきに」。
「へぇ、おおきに」は、ありがとう、言う意味どすけど、お誘いを受けて答える時のそれは、必ずしも「喜んでお供します」という意味とは違うことがありますの。
「天神さんの梅の花はきれいやけど、まださむいし、せっかくやけど、よぉ行かんなぁ」という気持ちを、あたりさわりのう「へぇ、おおきに」と、ぼやかしていわはるのどすな。
そやさかい、お誘いしやはって「へぇ、おおきに」だけ言われたときには、「あ、気がないのやな」と思わはる方がええかも知れませんなぁ。

京都でよく使われる「おおきに」という言葉は実に様々なニュアンスで使われます。
挨拶のひとつに、感謝の念を込めて、そしてやわらかく断わるとき。
一言で「おおきに」と言っても、その語気を聞き分けることで会話の流れも変わっていきます。

【おまけ】
ここで言う「天神さん」は菅原道真公を祀る北野天満宮のこと。
この天満宮のことを京都の人たちには「天神さん」とも「北野さん」とも呼ばれて親しまれています。
学問の神様で我が家の息子たちもその時には「天神さん」にはお参りしました。

「天神さん」は梅の名所としても知られています。
今日、現在JR西日本調べの梅便りによりますと、
七分咲き・・・とあります。そろそろ見ごろではないでしょうか。