【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

近松幻想~ひとり芝居~

2009-08-01 | 映画・演劇・ミュージック・コンサート


~『松風村雨束帯鑑』『女殺油地獄』『心中天網島』~
瀬戸内美八のために、近松門左衛門の名作を三作並べた、ひとり芝居。

吹田市文化会館(メイシアター)にて、瀬戸内美八(元・宝塚歌劇団星組男役トップスター)さん主演「近松幻想」~ひとり芝居~を観劇してまいりました。

ルミさん(瀬戸内美八さんの愛称)はいつまでもルミさん♪
もうタカラジェンヌじゃないのに、
二十数年も前に宝塚を卒業してるのに、
今でもこんな夢空間を創ってくれる。
そんなルミさんが大好きぃ・・・・・♪♪
の、人たちが劇場ロビーにいっぱい溢れてました
そんな中の一人、Yさんからのご招待。

私は5年前の初演の時、宝塚バウで観劇してます、その時もYさんの案内でした。
宝塚を卒業してから26年の歳月を経ているというのに舞台を観に来るファンが、メイシアター(吹田市)のロビーに溢れんばかりに集う。
ルミさんって、本当に幸せなスターさんだなあ、と、しみじみと思いました。
残念ながら私はルミさんの宝塚時代を全く知りません、のですよ、だから余計に思いますのです。。

タカラジェンヌさんとして20年間も居はって、星組の男役トップスター・・・・だったのに(ルミさんが活躍してた頃、私は子育て真っ最中ってことで)
ロビーの雰囲気は、熱気がムンムンなんだかすごく不思議な感じ。
同窓会めいたカンジがしてましたねぇ・・・
実際、私も懐かしい人に会えました。
独身時代一緒に宝塚通いしたあの人。

「ルミって、歌も芝居もそんなに飛びぬけた人という訳ではないと思うんだけども、、なんていうかな、役に入ったときのパワーがすごいなあと思うんよ、そして、優しい。」
そんな話を開演前にトイレで順番待ちをしながらYさんのお友達から伺って、ちょっとだけ“部外者”の私もルミさんのステキさが分りました。

第一場『松風村雨束帯鑑 (まつかぜむらさめそくたいかがみ)』
都落ちして須磨にやってきた貴公子:在原行平。
彼が愛する現地の娘:村雨と、その姉:松風。
一人の貴公子と、彼に恋をする二人の娘の、三角関係の悲劇。
この場はお芝居じゃなくって舞が中心でした。
ルミさんは1人3役。能面を使って三角関係を描くという趣向。

第二場 『女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)』
放蕩者の河内屋与兵衛というドラ息子について、その実母であるお澤の視点で語る、物語。

第三場 『心中天網島(しんじゅうてんのあみじま)』
紙屋治兵衛は、二児をもうけた古女房・おさんを省みずに悪処に通うようになって、もう二年。
思いあまったおさんは、治兵衛の馴染み(浮気相手)・小春に手紙を書く。
「私を女に、女房に戻しておくれ」と。
「女殺油地獄」もそうですが、これも実際に起こった事件をもとにした作品なんですね。

『3日でホンをあげて2日で振り、5日後には幕があく』…みたいな歌を近松門左衛門(ルミさん)が歌っていましたが、当時の浄瑠璃って、まさしくワイドショーというか、そんな感じだったんでしょうねぇ。(ニュース速報は号外って感じ?)
『年の初めに心中がありゃ、年の瀬まで大入り満員♪』みたいなことも歌ってたなあ。
なんだか納得。

「私ね、宝塚時代が20年、退団してから26年、誰?計算してる?」
ルミさんのMCがものすご~く面白いんです。
「この年で男役をやらせてもらえるなんて、代表作が麗しい貴公子とかで『愛してるよ』じゃ似合わないもの、忠兵衛(心中・恋の大和路)でよかった!!」って・・・・・

友人のYさんはお友達とその日の夜の部公演(4:00~)も観劇すると言うてはったなぁ・・・・
「次は雪組で会おうね、暑い盛りやけど、楽しみに」ってメイシアターを後に、家路に・・・・・
そして、Yさんのご招待に感謝デス。