【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

砂防ダムと天井川とデ・レーケ

2010-10-11 | デジカメ日記
親子川の学校(親子で学ぶ川の学校)in不動川(山城町)

親子川の学校
「ハ~イ今日は川の学校の修了式の日です、会報に載せますので参加の皆様、親子で写真を撮ります、こちらへいらしてくださ~い」
出発前に一組づつ記念写真を・・・



この学校に臨時参加のわんちゃんでした。
「わんちゃんは、16地点でこの看板を持って待っててね、子供たちがやって来たら大きな声で読み上げてね」

「ハイOKです」


何台かの車に分乗してR24の不動橋を右折、不動川に沿って道なりに5㌔ほど細い山道を進みます

今日の親子川の学校は
砂防ダムと天井川(てんじょうがわ)とデ・レーケ・・・

デ・レーケさん

はぁ~い みんなこっちに集まってぇ~~
明治新政府はね外国と貿易のできる大阪港にしようと思ったんだけどもね、淀川に砂がたまって大型船が入れなかったの。
渇水期には一か月以上も船が通るのを禁止したりね、人がジョレンで砂をさらえ、船をやっと通しても次の船はもう砂に埋まって立ち往生してしまう、というありさまだったの・・・
そこで、オランダから技師デ・レーケさんに来てもらってね、淀川の河川改修事業が始まったんです

淀川に砂がたまる原因の付近の山や川の成り立ちを調査の結果、
山城町に・・・・
この不動川に流れ込む付近一帯は花崗岩でできてる山なんです、
花崗岩はとてももろい岩石なんです

そこで大きな花崗岩の石を一人づつ、金づちで砕く体験、何人かがたたくうちに粉々になりましたね。


そうした砂が山の上の方から流れて下流の方で溜まるんですよね、
川底がだんだん高くなって堤防も高くなって傍の家の天井よりも川が高くなっていったんです。
“”山城町の川は天井川ばかり・・・洪水におびえてくらす。””
“”不動川の山(奥山)に堰堤(砂防ダム)を作る!“”

「この不動川にはデ・レーケさんの指導で作られた堰堤(砂防ダム)が45か所あります、堰堤があるのと無いのと実験してみましょう」


左がある方、右が無い方、砂の塊を上の方に置いて、水を流します
一目瞭然!!
ある方は?無い方は?

さぁ~今からクイズラリーで~す
1番ポイントから順番に回って行ってクイズに答えてくださぁ~い
16ポイントではわんちゃんです。
「山から出た砂は川にながれこみたまります。その砂を掘り上げて堤防を高くしていきました。また、砂がたまり堤防にあげていきます。そのくりかえしでできた川を何川といいますか?」
「う~~ん、不動川~~」「ブゥ~~」「天井川~~」「ピンポ~~ン」

「じゃぁ、今からデ・レーケさん監修の堰堤を確認していきましょう、ちょっとスゴイ道を登っていきますよ、はぐれないようについて来て下さぁ~い」



かたい岩石の上に石を積んで作ってありますねぇ、
自然のままの石を利用してるのもありましたねぇ、
まぁこんな山奥まで石を運んでね、道具なんて今のように揃ってない時代よねぇ、












水が流れている傍まで下りて行って水の感触を味わいましょう・・・

「まろやかな味がするぅ」と子供たち、顔までびちゃびちゃにぬれても平気、平気。

川組と山組に分かれての行動だったんで、みんなで集まって感じたことの交換会
ちょっとスイマセンこのとき、少ぉ~し、その辺をウロウロしていたわんちゃんでした。
貴重な意見はまた後程お知らせしますね。

付近一帯の水質調査もありましたよ、
結果を発表していただきましたが、専門用語に関して解らずのわんちゃんです。
要するに不動川の水はキ・レ・イ!!
山の堰堤で飲んだ水はモンダイ無し!!ということでした。


「あのぉ~~、この前の川の学校の時のクサガメ育てて連れて来たんやけど、ここの川に放してもいいですかぁ?」

上狛川に居たクサガメ

「ちょっと待って、ここはイシガメが居てるし生態系がくずれてしまうからクサガメを放すのはやめとこうよ、元の川に戻してあげよう」
不動川に棲息するイシガメ


ちなみにクサガメよりもイシガメのほうがよりきれいな水の川に棲んでるそうです。

↑不動川に棲息するイシガメ



【おまけ】
不動川の源流は三上山より流れています
その昔、三上山は一面のはげ山!!でした。
その原因は
①飛鳥、奈良、平安時代に都を建設するために多くの樹を切った。
②焼いて畑にした。
③入合山のため下草や薪を切り出して、木を切りすぎた。
④南山城地方特有の花崗岩からできているため、風化によって砂礫と化し大雨が降るたびにくずれた→土砂が川に流れ込み天井川を形成する

デ・レーケの意見書
①土砂山の山腹にわらを束ねて差し込み、土砂の流れを防ぐこと
②低い山々の谷に木、石、土などで堰堤を築くこと
③山麓より木津川にそそぐ天井川に護岸対策を講ずること。