【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

植物観察会~京都府宇治田原町方面PART①~

2012-10-19 | やましろ里山の会
M先生を講師にお招きしての観察会です

「ここら辺りが京都で一番クモランが多く見つかるところですよ~。」
「クモラン?」初めて聞く名前です。
クモラン(蜘蛛蘭)ラン科 京都府:絶滅寸前種
樹木の枝に着生する着生植物。この日は杉の小枝に着生して地べたに落ちてるクモランを探すのでした、普段は高い木の上の枝にくっついてますから見るのは難しそうです。
「よぉ~く目を凝らさないと、とにかく小さな形で育ってますから・・・一つ見つけると何じゃい!というようなモンですが」と、M先生。
クモランというのは葉っぱが無いらしい、緑色をしてるけど、根っこはむしろ灰色に近いらしい、みんなで杉の枯葉が積もった地べたを腰をかがめて凝視する、カヤランがあっちこっちで見つかりますがクモランって?
何せ見たこと無いクモランですから・・・
フツー10個も20個も見つかるらしい、ひょっとしてすでに誰かが?
そんなんこんなん言いながらワイワイ「クモラン」を探すんですが・・・

その間にエリマキツチグリに遭遇、
エリマキツチグリ(襟巻土栗)ヒメツチグリ科

触るとふわぁ~~っと粉が・・・

ちっちゃなチャダイゴケも
チャダイゴケ:チャダイゴケ科


ハイチゴザサ(這稚児笹)イネ科 
  
とにかくちっちゃなお花なんでピントが合わないんです。

M先生がクモランを一つ見つけはりました。
  

先生がおっしゃるには
「ウチでも、ちょっとやってみようかと思い湿度のこもる日陰のところに置いてみたらナメクジに全部やられちゃった、なかなか難しい、ナメクジの侵入を防ぐには銅線を使うとか方法はあるんですけど、難しいですね、花は5月頃から6月かな?淡~い黄色の花が咲きますけどね、ハイどなたかお持ち帰りください」


アブラチャン(油瀝青)クスノキ科




「コレは何だったでしょうか?」
「???」
「アブラチャンですよ、もう少しするとね、この皮がリンゴの皮剥いたようにめくれますねぇ、コレから油を搾ったというんです、黄色い花が早春に咲きます、雌雄異株の落葉低木」





サガリゴケ
タスキゴケとも言う
紐のように長い、黄緑色の細いコケで、木にたくさん垂れ下がっています。
コケが樹木に蔦のように絡まってカーテンのような状態
長いものは1メートル近くにもなるそうです。
「サガリゴケが多いということは、その渓谷の環境が破壊されずに、良好に保たれているということを示すんですよ」と教えていただきました。
けど、下がられてる方の主さんは栄養とられたりしないのでしょうか?と、思うわんちゃんなんですが・・・

ノウタケ(脳茸)ホコリタケ科
人間の脳に似たシワがあることから・・・

キクガラクサ(菊唐草)ゴマノハグサ科 京都府:絶滅危惧種
ホラ!キクガラクサの絨毯ですよ
京都府では絶滅危惧種に指定されてますが、コレはあるとこにはありますね、こんなに低かったら鹿は食べませんもんね、葉っぱが唐草模様に似てるんですね。
ゴマノハグサ科ですが、花は白の放射相称ゴマノハグサ科の左右相称とは言い難いところがあるけど、原始的なゴマノハグサ科と言われる、日本では珍しい。
今の時季、実は、らせん状で葉っぱの根元に付く、掘ってみないと解らないのですがね、今頃になると先端は地下に潜りはじめる、あとは枯れて先端部分が地下で越冬するという。ここは生育条件があんまり良くないですね、木漏れ日のようなモノが期待できないみたいだし、大きな木々に囲まれて薄暗い環境なんで・・・
丹念に調べればカワイイ実が見つかるかもしれないが期待薄。
と、M先生のお話を伺っていたら、一個だけキクガラクサの白いちっちゃなのが咲いてました。



6月の中旬に別のところでキクガラクサに出合ってるんですよ ➱こちら
ここのは?フシギ?返り咲き?かな?

2012.10.12(金)観察会:宇治田原方面PART2につづく