【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

植物観察会~京都府宇治田原町方面PART②~

2012-10-22 | やましろ里山の会
2012年10月12日(金)観察会:京都府宇治田原町方面 PART2

アケボノソウ(曙草)リンドウ科


花弁の丸い斑点にアリが来ています。この斑点は蜜腺です
「なんかの花に似てるよね?」「う~~ん、センブリかな?」
それもそのはず、アケボノソウは有名な薬草センブリの仲間です。
じつはセンブリも花冠の裂片それぞれに2つずつ蜜腺があるのですが、もっと花冠の基部近くですし、その周囲に長毛が生えているので気がつきにくいつくりになっています。

センブリ(千振 )リンドウ科

比較の意味で・・・2011.10.29 童仙房にて撮影

イヌコウジュ (犬香需)シソ科


このイヌコウジュとよく似た植物にヒメジソがあります。
「イヌコウジュの葉のきょ歯は浅くて6~13対であるのに対し、ヒメジソのきょ歯は4~6対です、ややこしい場合もあるのですが、そんな時はきょ歯だけではなく、茎にはイヌコウジュの方が短い毛がたくさん生えていますし、ガク裂片がイヌコウジュの方が尖っています」と教えていただいたことがあったんですけど、撮った写真を見ると花にばっかり目がいってて、きょ歯(葉っぱの縁のギザギザ)や茎の短い毛が撮れてないなぁ・・・お花の名前を調べるときの決め手になる撮り方ってまだまだ勉強途上のわんちゃんです。




ダンドボロギク(段戸襤褸菊)キク科
北米原産の帰化植物です、「ダンド」は1933年、発見地の「愛知県段戸山」から、「ボロ」は花の後にできるわた毛が,ボロくずのように見えることから。

ヒキオコシ(引起)シソ科 生薬名:延命草
名前の由来
弘法大師があるとき山道を歩いていると、一人の行者が倒れていた、大師は近くに生えていた草をとって、そのしぼり汁を口に含ませたところ、行者はたちどころに回復し、元気になって旅を続けた、という伝説があります。



ハナタデ(花蓼)タデ科イヌタデ(犬蓼)タデ科
ハナタデによく似ているのに、イヌタデがあります、イヌタデは花がビチッとくっついて咲いてる、このハナタデは花がまばらについてる(ハイ、ナルホドです)
一番の決め手はハナタデの葉っぱの真ん中あたりに黒い斑紋がある(えっ!見逃してますわ、アカンなぁ)
ちょっと待って!
「ハナタデの葉の真ん中あたりの黒い斑紋は、イヌタデとの違いの一番の決め手とはならないようですよ。 ハナタデにも黒い斑紋のない葉もあるようです」と・・・
ウ~~ン ますますワカラナイ・・・

とってもカワイイ花なんでね、それにちっちゃかったんですよ~⇒こんなんの繰り返しです。

ミツバアケビ(三葉木通)アケビ科


アケビの実を試食の考察・・・実況ライブでどうぞ。
あっ!アレは?
M先生:ア・ケ・ビ?じゃないですか?
こっちにもありますよ~~
M先生:あっアリガトウございます
アレ?あらぁ二つも三つもありますよ~~
みんなに一個づつあるかもね、
M先生:私は一つか二つで十分です、一個も食べないというのはザンネンという気持ちだったもんですから、あとのは皆さんでお食べ下さい
今すぐ食べはんのですか?チロンと・・・
M先生:アカン?のですか?
コレってまだ青いですよね、ソレはもうちょっと熟してからでしょうかね、
もうちょっと置いといたほうが良いかも、パカッと割れたほうが美味しいよ
M先生:ウチの家では子供がもう一つ喜ばんのですよ、興味が無いって言うか・・・
この頃のお子達は皆さんそうですよ、
M先生:コレ、とっても甘いよ・・・
へぇ~~そうですか?
美味しいよ、わんちゃんもどうぞ、
ハ~イ。
あっちにもありますよぉ、色が濃くって美味しそう、アレをよばれようかな。
甘~い、けど、種ばっかし・・・
木のてっぺんの方にまだまだ生ってるけど、木に登ってまでは・・・ねぇ?
M先生:今日はアケビをこんなに食べれて、あとはムベですねぇ、宇治田原にはムベがたくさん生るところがあるんですよ。
み~んなムベのお味は未体験、「観察会の続きに行きましょ行きましょ」
(11月の終わりごろらしい、また、日を改めて・・・ということに)
長めの釣竿があったら、いっぱいムベの実が採れるらしい・・・
「アレはなかなか美味しいモンですよ」「へぇ~~そりゃぜひ試食の機会を、ねぇ?」
ムベはとっても美味しいらしい、11月の末にムベ食い大会をしませんか?
滅多に食べられないムベがウハウハと・・・
行きましょう~~ぜひぜひ。


↑2011.5.16 童仙房にて撮影 ミツバアケビ

「山の少女」   高村光太郎
山の少女はりすのやうに
夜明けといつしよにとび出して
籠にいつばい栗をとる。
どこか知らない林の奥で
あけびをもぎつて甘露をすする。
やまなしの実をがりがりかじる。
山の少女は霧にかくれて
金茸銀茸むらさきしめぢ
どうかすると馬喰茸まで見つけてくる。
さういふ少女も秋十月は野良に出て
紺のサルペに白手拭、
手に研ぎたての鎌を持って
母(がが)ちやや兄(あんこ)にどなられながら
稗を刈ったり粟を刈る。
山の少女は山を恋ふ。
きらりと光る鎌を引いて
遠くにあをい早池峯山が
ときどきそつと見たくなる。

*木通(アケビ)が登場する詩です。
↑ 道草さんからいただきました。