【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

七草粥

2015-01-07 | やましろ里山の会
正月の野原は、冬の真っ只中で寒さの厳しさを耐えながら「春よ来い」と待っています。その中でも春の七草と言われる草たちとその仲間は、いち早く新鮮な緑に輝いています。動物たちは(人間も含む)元気に動き回っているものもたくさんいます。こうした厳しい冬の寒さに立ち向かっている自然に接して、活力や元気を頂こうではありませんか。
やましろ里山の会では、結成以来「春の七草を摘み・七草粥を楽しむ」お正月の定番行事です。

「春の七草」


セリ(芹)ビタミンB1、Cを含む
ナズナ(薺)ペンペングサ  利尿、解熱、止血
ゴギョウ(母子草) 鎮咳
ハコベラ(繁縷) 浄血、摧乳、ハコベ塩(歯磨き)
ホトケノザ(仏の座)コオニタビラコ  健胃
スズナ(蕪)
スズシロ(大根)
1月6日に摘んできた七草の若菜を桶の上にまな板を置き、6日の晩か7日の朝に刻みながら歌った・・・っという囃子詞があります。


七草なずな 唐土の鳥が
日本の国へ 渡らぬ先に
合わせてバッタバタ(バータ パタ)

「唐土の鳥」とは鬼車鳥(キシャチョウ)という怪鳥で、子供の衣服に血の滴りが落ちると、子どもは病気になると言われていますから、子どもに七草を食べさせて、厄災から守ろうとしたのでしょう。
囃子詞は、鳥追い歌で、害鳥を追い払い豊作を願う行事と結びついたものであったようです。

「春の七草」と間違いやすい野草
タネツケバナ、クレソンの仲間、ともにナスタチュームの香りがする。
キュウリギサ、葉っぱを噛むときゅうりの香り、葉に鋸歯がありません。
イヌガラシ、スカシタゴボウこれらはナズナに似ていますが毛がなく、やや赤みがある。
セリと間違いやすいのにウマノアシガタ、キツネノボタンがありますがこれらは毒草です。

七輪で炭を起こします、大なべを用意して白粥を炊き上げ刻んだ七草を振り入れます。七草粥の他に、赤米粥、芋粥等等・・・

大正琴の伴奏に合わせて「一月一日(いちげちいちじつ)」、「富士の山」「黒田節」みんなで斉唱
お屠蘇で乾杯、その後、三種のお粥を美味しくいただきました。
余興にお皿回しの達人がその技を披露されました。
みんなでチャレンジ、なかなか難しかったようです。
やましろ里山の会では農園がありまして、米作り野菜作り炭作り等等。
農園で採れたさつまいもを七輪で起こした炭火での焼き芋も美味しかった。お粥のお米はモチロン農園の田んぼで収穫のお米です。
食器とお箸は農園の竹林の竹が材料です。











今年も無病息災を願って・・・


【おまけ】
鬼車鳥(キシャドリ)
唐土の嶺南山に鬼車鳥という毒をもった鳥がおり、夜中は人家の軒下にいて、捨てた人の爪を食べるという。この鳥は子供の乾いた着物に毒を掛け、それを知らずに着ると疳(かん)の病を患うという。
正月7日には鬼車鳥が多く出て、家々の戸をたたく。これを払うために和俗では7種の菜をうつ。