【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

長居植物園内を歩きながら虫の解説を聴く:2015.8.01

2015-08-07 | 
ハスもほぼ終わりで、特には無いですが、土曜日の午前中はハーブ園でハーブティーの無料サービスがあります。もし虫を見るつもりなら、明日は午前10時に博物館玄関前ポーチ集合で、植物園内を歩きながら虫の解説を、学芸員のMさんがしてくれます。それと、たぶん池にはカワセミがいると思います。
こんなニュースを聞いたんですよ、それに大阪市立自然史博物館で特別展開催中の「たまごとたね」~命の始まりと不思議~の割引チケットも戴いたので行ってきました長居公園へ。

集合場所に学芸員のMさんがこられました、街の中の公園でどんな虫が見られるか?長居植物園で虫を求めて観察会です。



集合場所の木製ベンチには所々穴があいてて虫が出たり入ったり、この穴はたぶん、カミキリムシなんかが出たあとでそこを利用してハチが巣を作っています、早速その虫の観察から始まりです。

ネジロハキリバチ

この穴を利用して花粉を貯めて卵を産んで子どもを育てる

ネジロハキリバチをつまんでみんなで観察、ハチの方からは刺さないそうです、お腹を見ると黄色い花粉を持ってました。

Mさんがケースに入れてあった虫をだして「とても困った外来種」っと言われて

クビアカツヤカミキリ(クロザトウカミキリ)を紹介されました。

「この虫は桜の仲間が大好き、増えすぎたらアカンので桜の木にこの虫がいたら教えてください」っと、Mさん。
すると観察会に参加の男の子ちゃんが「カブトムシと喧嘩するの?」「カブトムシとかと一緒の食べ物やったら競争になるけど、この虫とは喧嘩しないよ、けど桜の木を枯らしたりするんで困った外来種なんです」「じゃ、増えすぎたらアカンのやね?どんなんか見せてください、うわ~首が赤い!!」
この虫に関して本当は生きたまま持ち歩くのは良くないそうです。十分注意して・・・

歩き始めて・・・生垣の上にヤブガラシが生い茂ってて、この花は小さいのですが結構蜜が出てていろんな昆虫の蜜源になってる、ちょうど、アオスジアゲハがヒラヒラと訪れてました、せわしなく飛び交ってて撮るのは無理っぽいカンジ・・・アオスジアゲハの幼虫はクスノキが好物やそうです。硬い葉っぱはアカンけど、柔らかい葉っぱに卵なんか産み付けてるそうです。

「あっ!スズメが何か食べてる!!」っと、男の子が・・・
地面をチョンチョン歩きながらスズメがバッタらしきモンを咥えてるんですよ、子供たちから「オンブバッタかな?」の声が・・・Mさんが「ショウリョウバッタのようやね」
わんちゃん的にはスズメが狩りをしてるのって初めて見ました。

クサグモ(タナグモの仲間)を観察


フツーのクモの巣とはちょっと違ってて一番下にシート状のを張って上にも棚のように網を張って獲物が飛んでくるとポロっと下のシートに落ちるっという仕組み。普段は奥の方に隠れてて獲物が落ちた振動を察知して出てきて獲物に噛み付いて糸でグルグル巻いて弱らせる。

シオヤアブ発見!っと男の子ちゃんの声・・・


ムシヒキアブの仲間、見晴らしの良いところに止まってて、獲物が来ると飛びかかって口(口吻かな?)が結構鋭く、ブスッと刺して毒を注入して完全に殺してしまう。
「目が青いアオメアブもいるよ」っと男の子ちゃんの声。

イボバッタ

一番の特徴は頭の後ろに、コブがポコポコっとあること。
この個体は幼虫とのことでした。

筋のあるカメムシ、みんなで名前をつけてみよう~


「アカスジキンカメムシ!」「惜しいなぁ!キンは要らんかな、アカスジカメムシ」
「触ってもいいですか?」「カメムシだから臭いかも?」「臭くないのもいるけどぉ」「実はこのカメムシは触っても臭くないカメムシ」
「あっと!臭い!」「かなりいじめると臭くなるようですね、フツーだと臭くないよ」

トモンハナバチ


紋が10個あるかもしれない、数えてみましょう。
「1.2.3.4.5.~~12有りまぁす」っと男の子ちゃんが数えました。
「実はオスは12紋でメスは10紋」っとMさんが教えてくれました。
「オスは刺さないのですがお腹にトゲがあって触るとチクッとする程度、オスは絶対刺さないので触ってみましょう」っと言われても、ちょっと勇気がいるかな?でも触ってみた子が「ふさふさしてる」とか「痛くない」とかの感想。羽を動かすたびに筋肉が動くのでブ~ンと音がする、メスは触ったらダメ、刺しますよ。
この蜂は巣を物陰に作るのですが、巣の仕切りになる壁は、ヨモギとかの葉っぱの裏側のこまかい毛で作るそうです。

大きな木の幹にスッゴイ抜け殻の数、クマゼミの抜け殻を観察


この公園で見られるセミは9割クマゼミやそうです、クマゼミ以外の抜け殻見つけるのが難しいくらい
「ツクツクボウシは?ミンミンゼミは?ヒグラシは?アブラゼミは?」っと次々に質問が・・・「ツクツクボウシもミンミンゼミも居ますがアブラゼミはあんまり居ません、ヒグラシは居ません。」

抜け殻でセミの種類を当てる方法は?

特にクマゼミの場合「中足と後ろ足の付け根の間にポコッとデベソのような突起があります」

Mさん:「セミって何を食べてるかわかる?」
男の子ちゃん:「樹液!!」
Mさん:「幼虫は何食べてる?」
男の子ちゃん:「幼虫は根っこの液体」
Mさん:「そう、根っこから汁を吸ってるんですよ、幼虫も親もおんなじモノ食べてるんだね」

また違う幹にはクマゼミがいっぱい居ました。


女の子ちゃんが二匹のクマゼミのお腹を見せてくれました


女の子ちゃん:「こっちがオスで、こっちがメス」
わんちゃん:「えっ!何でわかるのん?」
女の子ちゃん:「コレがあるから」
わんちゃん:「ソレッて何なん?」
女の子ちゃん:「コレはオスが鳴くための場所です」
「へぇ~そうなん」わんちゃん的にはこの歳になって初めてクマゼミのオスとメスが見分けられるようになりました。小さな女の子ちゃんに感謝・・・

ヤブランにキムネクマバチ


クマバチという呼び方はミツバチ科クマバチ属のハチ全体をさす呼び方で、ふだんクマバチと呼んでいるハチはキムネクマバチだそうです。
クマバチのメスは刺しますが、巣を襲われた時などに限られるようです、ふだんはおとなしいハチです。

チョウトンボ

細い葉っぱの先に、お腹をちょっと挙げて止まっていました.
キレイな青。ピカピカ光る翅が特徴。可愛かった。

Mさんが網で捕まえて「チョウトンボです、放してみますから、飛び方を見てみてください、ひら~っと、あんまりトンボっぽくない、ふわふわっと・・・」ナルホドそうでしたね。
「捕まえる代わりに10秒ビデオで撮りました、見てください」っと男の子ちゃんがみんなに見せてくれました。
チョウトンボは4本の足で止まるのが特徴やそうです。 ⇒こちら

ほかに観察した虫たち(写真には撮ってませんが)
ヒメハラナガツチバチを観察
体がスゴク、ゴツイ、カンジ。土の中に潜って行って、コガネムシの仲間に卵を産み付ける、悪さをしなければ自分から刺しに来ることはしないハチです。
男の子たち:「こんなデッカイのが土に入るんですか?」
Mさん:「そうそう、前足とかは短くって、トゲトゲしててそれでゴリゴリっと潜っていく、適当に土に潜ってもコガネムシには行き当たらないから、どうやって行ってると思う?」
男の子たち:「ワカラナイ」「ハイハイ臭い!」
Mさん:「そう、コガネムシも土の中で暮らしてたら、糞をするよね、その臭が外に漏れてるみたいで、その臭を見つけて、その辺を掘って行ってるみたいですね。」
男の子たち:「じゃぁ、あだ名をつけていいですか?」
Mさん:「いいですよ」
男の子たち:「ゴリゴリバチ!」「ニオイトリツキバチ!」

アメリカジガバチ⇒もともと日本のモノではない(外来種?)泥で巣を作りちっちゃなクモをいっぱい集めてそこに卵を産む。

ヤマトシジミを観察
「ヤマトシジミってたまぁに、こいつにくっついてるよね」っと男の子が指したのはカタバミでした(ピンポ~ン)

ショウリョウバッタを観察、そっと捕まえて触ったりしてましたね
オンブバッタの幼虫も観察。

ハーブに来るツチバチの仲間たちの口(口吻)はあんまり長くないけど、シダレエンジュ(マメ科の仲間)の仲間の花は蜜のあるところが結構奥のほうなんで、口の長いハキリバチの仲間がやってきます。

ナミアメンボウを観察
「アメンボウの足の長いところはどこでしょう?前足?中足?後ろ足?さてどこでしょう?」
「ハイハイ前足」「中足」「全部、長いのんちゃう?」
「意外と知ってるようで知らない・・・」
池のアメンボウを網ですくってみんなで観察、
「中足が長い!!」
「そうやな、中足やなぁ、後ろ足を後ろに伸ばして、中足をびよ~~っと前に伸ばして前足はちょこっと顔の横にあるようなカンジ」
「飴の匂いがするっと言いますよ、昔の飴の匂い」順番につまんだアメンボウを匂ってみました、
「サツマイモのような匂いがする」とか「昔の飴ってこんな匂いなの?」とか・・・
「カンロアメのような匂いがするんですけどね」っとMさん
「アメンボウは水の中で暮らしてるのですか?」
「アメンボウは水面をピョンピョンと跳ねるように動いてますね、コレは足の先に毛がたくさん生えていて水をはじくようになってるんで、浮いてられる、何をしてるかっというと、水面にポチャッとちっちゃな虫とかが落ちてきます、ソレを波紋とかで感知してピュッと獲物に寄って行って捕まえる、実はカメムシと同じ仲間で口がストローのようになっていて獲物に突き刺して中の汁を吸っている、水面をなに食わぬ顔してス~イスイとやってるように見えるけど、実はスゴク獰猛な生き物で餌を待ち受けている。」
「アメンボウの天敵はなんですか?」
「アメンボウの成虫を食べるモンはあんまりいませんが、アメンボウは卵を水に浮いてるような枝とかに産み付けるんですが、ソレに卵を産み付けるハチがいます。卵の寄生方法ですね」
「卵に卵を産み付けるんやぁ・・・!!へぇ~~」


博物館玄関前ポーチに戻って解散でした、この後、「土曜日の午前中はハーブ園でハーブティーの無料サービスがあります」が気になってて行ってきました。 つづく⇒こちら


学芸員Mさんの後ろ姿にはいっぱいの虫たちが・・・