【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

日に一度は珠玉の言葉で 天声人語 2020-5-8

2020-05-10 | 日記
広島中区にある超覚寺(ちょうかくじ)住職の和田隆恩(りゅうおん)さん(53)には日課がある。標語を練り、カレンダーの裏紙に毛筆を走らせ、門前に掲げる。これまでは週1回だったが、コロナ禍でとがった空気を和らげたいと1日1枚に改めた。
『子ども怒鳴るな来た道じゃ お年寄りいたわれ来る道じゃ 感染者責めるな同じ道じゃ』感染者を犯罪者のごとく責める風潮に不安を覚えた。前半は永六輔さんの本で学んだ人生訓に手を加え、後半は自ら韻を踏んだ。
『当たり前だったことが有難いことだったと気づかされる』子どもたちが教室で学ぶこと。大人たちが職場で働けること。失って初めて知る日常の輝きを言葉につむいだ。
元証券マン。バブル崩壊のさなか、職場の雰囲気はすさみ、重いノルマに疲れ果てた。仏門をたたいたのは30歳のときだ。「毎日の標語は、門前を行き来する皆さんに宛てたものですが、実は悩み続けた会社員時代の自分宛てでもあります」SNSでも連日、発信を続ける。
連休がようやく明けた。学校や商店が再開した地域もあるが、なお警戒が解けぬ方も多いだろう。『したいことはあきらめずに。すべきことはあせらずに。できることはくらべずに』状況が好転せず塞ぎ込む日には、こんな一言を声に出して読んでみたい。
不安という名のウイルスが不満や不信を世界中に引き起こした春である。せめて日に一度は珠玉の言葉で自分の心をあたためようと思う。
『感謝の日差しで花が咲く。不満の嵐で花が散る』2020-5-8 朝日新聞:天声人語

今の時季庭で咲いてるお花たち






ナデシコ