【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

6月23日沖縄慰霊の日

2023-06-23 | 絵手紙
2023年度 東京女学館中学校第1回入試問題(社会)
(一部抜粋、改変)
沖縄は地上戦がおこなわれたところです。そのため、たくさんの沖縄県民が戦争に動員され、そしてたくさんの①沖縄県民がぎせいとなりました。
戦後、日本はアメリカ軍の占領下におかれました。1952年に日本が独立を回復したあとも、沖縄には、今でも戦争のつらい体験をかかえている高齢の方々がたくさんいます。沖縄では②戦争は遠い昔の終わった話ではありません。
問1
下線部①について
沖縄県人のぎせい者のなかには、集団で自決して亡くなった人もいました。どうして多くの人々が自決をしたのでしょうか。その理由を説明しなさい。
問2
下線部②について、図表を見て、沖縄県について、どのようなことが読み取れるか、説明しなさい。

解答
① アメリカ軍につかまると、ひどい目にあわされると言われていた。敵の捕虜になるのは恥なので、つかまる前に自決しなさいと教えられていた
② 全国の都道府県の中で44位と面積が小さいにもかかわらず、全国にある米軍施設の70%以上が集中している。
2023年6月15日 朝日新聞朝刊23面(教育欄)「明日へのLesson」
沖縄戦を考える 東京女学館中学入試問題から,民間人に犠牲強いる、戦争の核心 琉球大学准教授・北上田源さんの解説こちら

2023年6月23日 朝日新聞天声人語
『沖縄慰霊の日』
「ガマフヤー」。那覇市に住む具志堅隆松(たかまつ)さん(69)は、そう名乗っている。沖縄の言葉だ。旧日本軍が陣地に使った、自然の壕(ごう)「ガマ」を掘る人という意味である。ボランティアとしてもう40年以上、沖縄戦で亡くなった人たちの遺骨を探してきた▼「いまでも骨は見つかります」。具志堅さんはそう言った。恥ずかしながら、ハッとした。今月初め、沖縄を訪ね、多くのガマが残る糸満市の丘陵を案内してもらった▼ガジュマルの枝が絡み合う原野には、いくつもの壕が暗い口を開けていた。ヘッドライトをつけ、ゴツゴツとした石灰岩の隙間を、はって進む。ヘラで丁寧に地面をなでていく。しばらくして「これです」。明らかに骨だと分かるものが見つかった▼遺骨は「物言わぬ証言者」だという。銃撃されたか。火に追われたか。でも、「戦争の実相って、結局、殺されるってことですよね」。ぽつりと具志堅さんがつぶやく。ぐっと胸を突かれた▼きょうは沖縄慰霊の日。戦後78年、失われた多くの命に対し、この国はどれだけ本気に哀悼を示してきただろう。沖縄だけでなく、いまだに家族のもとに帰れない遺骨が、幾多も野に眠ったままなのはなぜだろう。あの戦争はまだ、終わっていないのではないか▼具志堅さんはこうべを垂れ、静かに遺骨に語りかけた。「みなさんの苦労、恐怖、絶望を少しでも、いまを生きる人に伝えたいと思います。もう二度と戦争を起こさないために」。目を閉じて、そっと、手を合わせる。
2020年6月23日朝日新聞 天声人語 沖縄慰霊の日 こちら

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