『ご臨終メディア ─質問しないマスコミと一人で考えない日本人』森達也/森巣博著
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去年のいつだったか、相当前に図書館で予約しててやーっと借りれました。大人気。買えよ。<自分
森達也氏(公式HP)はオウム真理教を教団側から取材したドキュメンタリー映画『A』『A2』の監督ですね。ぐりは残念ながら未見ですがー。DVDが出てるらしーので今度是非観よーと思います。
本はものすごーくおもしろかったです。もうねえ、読みながら「そうそうそうそう!そうだよねえ!!」と大きく頷きながらバンバンと膝を打ちたくなる(打たないけど)。森氏と森巣氏の対談形式になってて最初の導入がやや入りづらかったけど、入りこめればこれはかなり“読ませる”本です。
内容は要約してしまえば、権力の監視機関としての役割を放棄したマスコミと、その下で権力に対してどんどん無批判になっていく日本の世論の危険性について語られてるんだけど、切り口がいちいち的を得ててスゴイです。いくつか例を挙げます。
・マスコミは自ら中立であると思いこんではならない。メディアはそもそも絶対に主観から逃れられはしない。誰も傷つけない表現は、既に報道において半ば意義を失っている。
・お上の発表をそのまま鵜呑みに報道するのは報道ではない。お上の不正をきっちり撮影しておいて放送しないのもやはり報道としてあるまじき姿勢である。そーゆーのはただの政府広報。
・報道も視聴率の世界。だが全部の局でレッサーパンダやタマちゃんの話題ばかり放送するのは、やはり報道ではない。たった6600世帯で調査している数字など1%以下は完全に誤差の範疇である。
・被害者感情にばかり過度に迎合し、責任者を感情論で脅かす権利はメディアにはない。それこそ中立を欠いている。
・視聴率を操作したり、番組制作現場に政治家を介入させたり、クライアントを守るために自ら報道管制を敷いたりするのはファシズムである。
キリがないのでこのへんで止めますが。
とりあえず超!オススメの一冊です。ホントおもしろいから。マジで。
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去年のいつだったか、相当前に図書館で予約しててやーっと借りれました。大人気。買えよ。<自分
森達也氏(公式HP)はオウム真理教を教団側から取材したドキュメンタリー映画『A』『A2』の監督ですね。ぐりは残念ながら未見ですがー。DVDが出てるらしーので今度是非観よーと思います。
本はものすごーくおもしろかったです。もうねえ、読みながら「そうそうそうそう!そうだよねえ!!」と大きく頷きながらバンバンと膝を打ちたくなる(打たないけど)。森氏と森巣氏の対談形式になってて最初の導入がやや入りづらかったけど、入りこめればこれはかなり“読ませる”本です。
内容は要約してしまえば、権力の監視機関としての役割を放棄したマスコミと、その下で権力に対してどんどん無批判になっていく日本の世論の危険性について語られてるんだけど、切り口がいちいち的を得ててスゴイです。いくつか例を挙げます。
・マスコミは自ら中立であると思いこんではならない。メディアはそもそも絶対に主観から逃れられはしない。誰も傷つけない表現は、既に報道において半ば意義を失っている。
・お上の発表をそのまま鵜呑みに報道するのは報道ではない。お上の不正をきっちり撮影しておいて放送しないのもやはり報道としてあるまじき姿勢である。そーゆーのはただの政府広報。
・報道も視聴率の世界。だが全部の局でレッサーパンダやタマちゃんの話題ばかり放送するのは、やはり報道ではない。たった6600世帯で調査している数字など1%以下は完全に誤差の範疇である。
・被害者感情にばかり過度に迎合し、責任者を感情論で脅かす権利はメディアにはない。それこそ中立を欠いている。
・視聴率を操作したり、番組制作現場に政治家を介入させたり、クライアントを守るために自ら報道管制を敷いたりするのはファシズムである。
キリがないのでこのへんで止めますが。
とりあえず超!オススメの一冊です。ホントおもしろいから。マジで。