落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

しっかりしようよ

2006年07月17日 | book
『中国が「反日」を捨てる日』清水美和著
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日中関係を主に現在の中国の国内事情─政府内の権力関係、経済環境、教育政策、国民感情などなど─を中心に論じた解説本。
すごいわかりやすかったです。読みやすかったし。
例によってめんどうなことはイヤなので詳しいことは書きませんが、ところどころでこないだ読んだ『ご臨終メディア ─質問しないマスコミと一人で考えない日本人』とぴったりカブってるとこがあって思わずニヤついてしまい(苦笑)。
たとえば、インターネットで過激な投稿を繰返し熱狂する「大衆的民族主義」を煽るへヴィーなネットユーザーは、大半が低所得者層なのだそうだ。統計では、日本のいわゆる“2ちゃ×ねらー”の多くは年収300万円以下、中国のネットカフェの利用者に最も多いのは月収1500人民元以下の人々だという。
この10年で新たに台頭してきた「世論」の激しい攻撃を恐れるあまり、意見主張の整合性に関わらずそれに迎合せざるをえないマスコミと官僚、そして右傾化する世論を権力争いに利用する政治家たち。

こんな状態を惰性でダラダラ続けてたって行きつく先は目に見えている。そんなとこ誰も行きたくない。
いいたいことをただいいたいようにいうだけじゃなくて、やるべきことをちゃんとやるのがまともなオトナなんじゃないですかね。
そんなこと偉そうにいえた義理ではありませんけども。