落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

寂しいね

2010年10月24日 | diary
中国と台湾でトラブル、東京国際映画祭開幕式にビビアン・スーらが登場せず!
昨夜のグリーンカーペット欠席にビビアン・スーが大粒の悔し涙

今年も東京国際映画祭には不参加のぐりですけれども(彭浩翔の新作はちょっと観たいけど)。
こんなことがあったんですね。出席するつもりで準備してた参加者の方々にも、彼らの登場を待っていた観客の方々にも、気の毒なことだと思う。
本来なら政治と文化は別なものとしてとらえるべきだと思うし、もし事実がこの報道の通りだとしたら、国名にこだわった中台双方の関係者には本当に幻滅してしまう。大体、スポーツの国際大会には台湾代表は“チャイニーズ・タイペイ”とかなんとか適当な国名を名乗って出場してるじゃないですか。べつにそれでいいじゃん。なんでダメなのよ?理解できない。
中国と台湾の映画界は今や切っても切り離せない関係なのに、アジア最大の国際映画祭(だったよね?)というせっかくの舞台でセレモニーに気持ちよく出られなくて、お互い嫌な感情を持ってしまうことの結果がどうなるかってことの方が重大な損失じゃないの?

最近は中国での反日デモの報道が毎週賑やかだけど、思い出しますね。2005年だっけ?アホみたいに毎日毎日毎日毎日、TVのどのチャンネルの報道番組・情報番組でも反日デモばーっかりやってたときがあったよね。
お店を襲われたりクルマを壊されたりした被害者には心から同情するにしても、ぐりは正直、どこで誰が日本の悪口で盛り上がったり暴れたりしてようと、完全にどうでもいい。ってか世界中の大半の人にとっても本当はどうでもいいことなんじゃないの?と思う。むしろデモ(とゆーか暴動)やってる若い子本人たちもどうでもいいんじゃないの?彼らが槍玉に挙げてる「日本」なんてあくまで概念的なものであって現実の「日本」とは別なんだし、そのこと自体は彼ら自身よく知ってるはずだと思うから。
ぐりが改めていうまでもないことだけど、今の中国の若者─20~30代前半─の反日感情は中国共産党の教育政策に端を発するものであって、日中戦争の史実とはあまり関係がないからだ(まったくないとはいえないにせよ)。
それに、中国全土では年間を通じて数万件にものぼる暴動やデモが起こっているともいわれている。そのうちの反日デモだけ取り上げられてわいわいいうのもどーかいなと。

セレモニーをボイコットした映画祭の代表団も、デモやって集団で乱暴してまわってる中国人も、それをやいやい報道しまくる日本のマスコミも、本当に大事なことってなんだと思ってるんだろうね。
それが聞きたいです。
単純に、そこが疑問です。

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