落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

愛の神,エロス

2005年04月16日 | movie
『愛の神、エロス』
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観て来たよー。最悪だった。劇場が。
ぐりはこの劇場で映画を観て不愉快な思いをさせられる確率がとても高いので(プロモが嘘八百、作品が期待大外れ、サービスが悪い、椅子の質が悪い、スタッフの教育が行き届いていないetc.)もともとこの劇場が大嫌いなのだが、今日と云う今日はアタマに来ました。
初日の初回と云えば前々から作品の公開を楽しみにやって来る観客ばかりの筈なのに、いきなり大鼾かいて寝てるおっさんがいた。やたらぶつぶつ私語するふたり連れもいた(おそらくどっちかが中華系。受付の時近くにいて顔を覚えていた+会話も聞こえてたので)。のみならずポリ袋の派手な音をたてながら延々と何かを貪り食ってるヤツもいた。そもそもこの劇場は場内での飲食が禁止されているにも関わらず、である。気取って観客にあれやるなこれやるなといちいち指示しておきながら、指示だけしてしっぱなし、快適な鑑賞環境を守る努力と云うものが全くなされていない。怠慢である。

都内には他にもアレコレうるさい映画館はいくつもあるが、大抵そういうところは上映中も場内に係員が常駐していていざと云う時すぐ対応してくれるシステムになっている。今日の劇場ではそうはなっていなかったため、場内全員の観客が上映終了まで「うるさいよお」「集中出来ないよお」と云うイライラ感をひたすら我慢しなくてはならなかった。
ぐりは勿論終了後に劇場にクレームをつけたが、他にも怒ってスタッフに文句を云っている観客がいっぱいいた。
ただでさえ入場料が異常に高い日本の映画館。もっと真面目に観客の権利(=入場料ぶんのサービス)を遵守してもらいたいもんである。ぷんすか。

※以下ネタバレ?も含みますのでまだご覧になってない方は読まれないことをオススメします。

作品そのものはね、面白かったよー。
やっぱり王家衛(ウォン・カーウァイ)のがいちばん分りやすかった。ストーリーもシンプルでストレートだし、映像もすごく綺麗だったし。分りやすいって強いです。張震(チャン・チェン)は順調に成長されてますねー。良い役者さんになるね。きっと。今だって良いけどさ。
それに比べるとソダーバーグのはちょっとアッサリし過ぎてるし、アントニオーニの話は漠然とし過ぎてる感じがしました。
「エロス」と云うと日本の人間はそのものずばりの「性愛」を連想するけど、もともとはローマ神話で云うCupidのギリシャ語だし、本来もっと広い意味の言葉なのかもしれない。そう思えば、欧米チームの2本もそれはそれで「エロスな話」なのかもしれないけど、ぐりの目には、王?ニ衛のが最もしっかりとエロく見えました。ヌードシーンもベッドシーンもないのにね。
「見えそうで見えないエロ」な感覚って東洋人独自の美意識なのかなぁ。

んでさぁ、ぐりがもともと東洋人が好きだからなのかアジア映画好きだからなのか、白人のおにいさんおねえさんがどんだけすてきなおカラダをスクリーンで景気良くご披露されてても全っ然エロく感じないのねー。綺麗だとも思わない。「なんかすっごいでっぱってんなー」とか「おっきいなぁー」とか「肌とか髪とかザラザラしてる・・・」とかは思うけど(失礼千万)。
張震のドキッとするほどつるんとした半尻とか鞏俐(コン・リー)のつやつやした豊かな黒髪と続けて観ると、特にそうした質感の差が目についてしまったよ。


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