百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

五事を正す

2011年10月28日 | 百伝。


右目が痛い。

数日前から、右目に違和感をおぼえて何か重いような気がしていた。

昨夜から、目が痛くなり、今朝一番で眼科まで走った。

何かに感染したようである。

誰もが、失明したあとの世界は、どうなるのか考えたことがあると思う。

おそらく、人間の優しさやら勇気、人柄の基準が、変わってくるのかな。

目に見えぬ美男美女とかルックスとかではなく・・

耳に聞こえる言葉や気が付く心づかいは、人間としての基準価値になるのではないかな。

道元や中江藤樹の教えを思い起こす。

若い頃、百島という「陽のあたる場所」で生まれ育ったからこそ、ある意味、雑草の如くの生命力への強い自信もあったが・・

それにしても、歳をとるほどに、肉体は、間違いなく退化してゆく。

50歳過ぎた頃から、髪が薄くなり、心臓も悪くなり、腰も痛めて、今度は、目にトラブル発生である。

右目が赤い。

致良知、孝行、知合一致、愛敬・・そして、「五事を正す」である。

日本の陽明学の祖 近江聖人と呼ばれる中江藤樹の教えである。

五事とは、「貌、言、視、聴、思」。

「貌」・・愛敬の心をこめてやさしく和やかな顔つきで人と接しましょう。
     顔かたち:なごやかな顔つきをする事。

「言」・・相手に気持ちよく受け入れられるような話し方をしましょう。
     言葉づかい:思いやりのある言葉で話しかける事。

「視」・・愛敬の心をこめて暖かく人を見、物を見るようにしましょう。
     まなざし:澄んだ目で物事を見つめる事。

「聴」・・話す人の気持ちに立って相手の話を聞くようにしましょう。
     よく聞く:耳を傾けて人の話を聴く事。

「思」・・愛敬の心をもって相手を理解し思いやりの心をかけましょう。     
     思いやり:まごころをこめて相手のことを思いやる事。

下記の写真は、中江藤樹資料館の裏手にある中国式庭園である。



ところで、最近、眼帯をした方を見かけなくなった。