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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

ウィンブルドン

2012年07月09日 | 千伝。
今年のウィンブルドン・テニス選手権 男子決勝戦。

ロジャー・フェデラー(スイス)とアンディ・マレー(英)の闘いを最後(日本時間深夜)まで、テレビ観戦していました。

ウィンブルドン化現象・・世界的な経済用語にもなった「地元なのに活躍する地元プレイヤーがいない」。

(日本の大相撲も、英国のプレミアリーグも、だんだんとその様相を呈しています。)

それを覆すような今回のマレー選手の活躍でした。

74年ぶりの決勝進出の地元英国出身のマレー選手への観客の応援も凄かったです。

「マレー、チャチャ・・マレー、チャチャ・・」と繰り返す拍手と大声援。

涙ながらのマレー選手の敗戦インタビューの返答もヨカッタです。

観客も、また、もらい泣きです。

サッカーもゴルフもテニスも、英国は、スポーツ発祥の国・・楽しむ環境も整っているのですが、戦後、なかなか世界の頂点に立てないのです。

それでも、大会七度目の優勝を達成したフェデラー選手に対しても、どこかの国のようなブーイングはなく、大きな拍手で称えていました。

英国は、悪名高いフーリガンという暴徒化集団(サッカーファン)もいる野蛮な国民性もありますが、深夜観たウィンブルドンの観客のマナーは、英国の美しい品格を魅せつけられたような想いがしました。

奇跡を語る者がいなければ、この世界は、夢のない世界です。

ウィンブルドン化現象が、国々、民族、宗教間の壁を乗り越える・・いい意味でのウィンブルドンの誇り高きメッセージなのかもしれません。