百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

授業感想

2012年07月22日 | 百伝。
授業の中に、グループ討論がありました。

その討論で、取り上げられたのが、生活困難、貧困、保護、保育、障害、いじめ、介護といった社会問題でした。

生まれ落ちた環境は、それぞれ個々に異なります。

社会の生活困難の要因は、自己責任かという問いです。

自己責任の一言で片づけられない問題ではないのか?・・という先立つ結論です。

祝福さえもなく何ひとつ持っていないまま生まれてくる人間もいます。

それでも人生を諦めたくない努力もします。

その努力の果てに壊れてしまう心もあります。

日々維持できない生活。

中長期的な経済理由で子供を進学も就職も難しい。

病気や介護が必要な時の貯蓄がない。

地域での近隣の親類・友人との付き合いもできない。

家族内の祝い事もできない。

本も買えない。

電気代も水道代も払えない生活貧困。

子供は薬物中毒。

親はギャンブル中毒。

心を壊して、普通の生活を営むことのできない生活困難。

それでも、これらの生活問題を、自己責任として切り捨てない社会であってほしいと願います。

そのための生活保護制度であり、生きるために認められた権利なのです。

いづれ、人は歳を重ねて年老いてゆきます。

辿り着くのが、介護です。

そのまえに、「生活困難」の再生力、福幸力が大切です。

・・社会関係を再生してゆく生活を営む力?

そのうえで大切なのは、どのような社会関係を備えるべきか?

その備え方は、どのようなものか?
 
帰属感や安心感を作るものは何か・・?
 
緊張やストレス、不満を高めるものは何か・・?
 
人間は、誰でも葛藤や不安を抱えて暮しています。

同時に、誰でも幸せになりたいものです。
 
他人に認められたいという気持ちもあります。

自分らしく生きたいという前向きになる希望もあります。

そうした希望を持ち、生活を維持できる原動力となる支えとなりたいものです。

不安や葛藤を乗り越える原動力となること。

前向きの希望を働きかける原動力となること。

人生の大海は、怖い部分も多くありますが、有難いことも多いです。

舟を漕ぎだす原動力が、地域の再生であり、国家社会の方向性になると考えるのです。