ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

枕石漱流 金鬱悶々。

2016年12月12日 | 百伝。
師走、クリスマス間近。

今年は、ラジオからクリスマス・ソングが、あまり流れていません。

不思議・・・・気のせいでしょうか?

でも、海外からはクリスマス・カードが届く時季です。

以前は、クリスマス・カードと一緒にスコットランドやイングランド等々の沢山のカレンダーも貰ったものですが、もう・・マイケルもニーナもいない。

哀しいなぁ・・。

今年は、スウエーデンからのカレンダーが届きました。



嬉しいなぁ・・有り難いものです。

さて、今年の漢字は「金」が選ばれました。

今年は、夏目金之助(漱石)没後百年。

来年は、漱石生誕百五十年。

夏目漱石を組んだ特集が多いはずです。

漱石は、文明開化の時代・・生活が豊かになっても、世界がグローバル化になっても、「金」が幸せに繋がらないことを初めて看破した日本人(アジア人)だったのかもしれません。

昨晩のNHKスペシャル番組「自閉症作家に教えられたこと」は、とても深く考えさせられるものがありました。

「人生というのは、繋ぎ残すものではなく、各人が完結するもの」。

「そうでないと、繋げないバトンを持った人は、どうなるの?」

今の時代も、漱石が生きた時代も、アメリカという国も「中流階級の金鬱・悶々の時代」のように映ります。

日本が、アメリカやロシアや中国と肩を並べようとする大国主義模倣の時代風潮・政策は危険です。

北欧の国々が、小さい国ながらスマートでクールな先進国に映るのは、何故だろう?

我が国、我が身を振り返っても、実感します。

老後は、自分の拠り所、身の丈の生活を希望したいものです。

長生きして、元気があれば、百島にゲストハウスをオープンして・・世界の国旗をアレコレとはためかせたい気分上昇?

・・金鬱・悶々かなぁ。



漱石の意味は、中国の故事「枕石漱流」から、「石を枕に、清流で口を漱ぐ」との由。

今風に言えば、田舎暮らしを表した言葉だそうです。