ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

百代の過客。

2017年08月28日 | 千伝。
早起きは、三文の徳?

朝早く起きると、一日がやたらと長いのです。

昨日は、朝早くから一日中、テレビを点けたままにしていました。

NHKBSで「ツール・ド・フランス2017 特集」を観ていました。



自転車のロードレースは、楽しいです。

自転車を漕ぐ脚力やチーム同士の駆け引きに興味が湧くのではありません。



単純に「道」という風景に、惹かれてしまうのです。

この道は、どんな人たちが造ったのだろうかと、その想いを馳せるのです。



どんな小道、畦道、歩道、車道、林道でさえも、何か意味があるから出来上がったのでしょう。



民放の日本テレビ系では、毎年恒例となったチャリティ番組「愛は地球を救う 24時間」を放映されていました。

今回のテーマは、「告白する勇気」

昭和53年(1978年)の第1回放送から、はや40回目・・どんどんとマンネリ化が進んでいるようなマラソン道。

もともと、このチャリティ番組は、萩本欽一さんのラジオ番組が始めたもので、当時の日本の若い世代にも大きな影響力を与えたものでした。

そして、テレビ番組に格上げになったものですから、当初は、その道をつけた欽ちゃんのノーギャラによる「愛は地球を救う24時間」のようなカタチでスタートとなりました。

様々なものに挑戦していく「テーマ作り、目標挑戦」。

スポーツ道、武道、芸道、剣道、柔道、書道等々、いろいろとありますが・・・ウルトラ・ソウル♬

ところが、「その道をつける」が、「道を究める」となると、困ったものになります。

「その道の向こうにある自分の奥底にある感情を表現しなさい。闘争心を呼び起こしなさい」と、そんな事を求められてもね。

「その道、その門を間違えた」ということにもなりかねません。



欽ちゃん(萩本欽一さん)は、面白い事を言っていました。

「僕は、スポーツ、オリンピックのメダルも、お金集めにも関わらない方がいいの。だって、僕の名は、金が欠けるだからね」

「道の道ふべきは常の道にあらず」(論語)

老子曰く、「自分の身体も、道行く乗り物」を意味するのかもしれません。

「門を開く。道は開ける」ようなことなのでしょう。

「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。舟の上に生涯をうかべ馬の口とらへて老を迎ふる者は、日々旅にして旅を栖とす。古人も多く旅に死せるあり」(奥の細道)