ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

大宰府 飛び梅伝説。

2020年02月18日 | 百伝。
「東風(こち)ふかば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」

菅原道真公が、大宰府に赴く時、京の邸の庭先にある梅を見て歌ったもの。

太宰府天満宮に参拝しました。



表参道は、目移りがするほど賑やかでした。







心字池に架かる太鼓橋・・・この橋は、境内の入り口側から順番に、過去・現在・未来を表しているとされます。





過去から未来までの邪念を捨て、心字池の水の上を渡ることで心も洗われて身も清められるとのこと。



そして、太宰府天満宮の神木である「飛梅」は、拝殿・右手前に立っています。



菅原道真公の京の屋敷には、梅、松、桜の木も植えてあったとのこと。

大宰府に旅立つ時、梅に別れの歌を「東風(こち)ふかば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」伝えました。

桜は、隣りに居るのに、声もかけて貰えず、悲しみで枯れてしまったとのことです。

松は、梅と一緒に、主人を追って飛び立ったのですが、残念ながら、松は、途中で力尽きます。

現在の神戸市界隈に落ちたとのこと、後に「飛松岡」、「飛松伝説」として語り継がれているとのこと。

そして、「東風吹けば」と声かけられた梅だけが、大宰府まで飛んでたどり着いたという伝説です。

菅原道真公の心力は、神憑りかもしれません。

大宰府に流されたとき、尾道にも、百島にも、道真公が袖一切れを残したという伝説もあり、地元には、天満宮が祭られています。

人間万事塞翁が馬・・・考え方ひとつ。

しかし、天満宮では、馬を考えてはなりません。

牛なのです。



大宰府駅から博多駅まで、バスに乗りました。



福岡空港の真横を通り過ぎます。



あの飛梅は、飛行機のように大宰府まで飛んで来たんだ・・・古の先人の信仰心、想像力は凄いものです。

あの飛梅の樹齢は、千年以上だとか❗



そんな馬鹿な、観光客集めの詐欺梅だと考えながら、博多駅に到着。

・・・馬とか鹿とか、考えてはならないのです。

牛です。

侮るなかれ❗

新幹線の改札口で、福井に戻る最終便のJR のチケット類が無いのです。

・・・紛失です。

天神様、学問の神様とは、いつまでも良縁が無いようです。

心の兆しというのは、驚きでした。

桃の木を探したくなった心境となりました。

大宰府 まほろばの梅。

2020年02月18日 | 千伝。
天平二年正月十三日(西暦730年2月8日)、太宰府の長官の大伴旅人の家に集まり、梅花の宴を開く。

初春の令月にして、気淑く風和ぐ。梅は鏡前の粉を披く、蘭は珮後の香を薫す。
(出典:万葉集)

先週の暖かい春めいた日、令和の里となった福岡 大宰府政庁跡へ。





半日程、散策しました。

天神から西鉄の都府桜前駅から、新元号「令和」の所縁となる大宰府政庁跡、大伴旅人の屋敷跡と謂われる坂本八幡宮。







坂本八幡宮は、考えていたよりも、とても小さな神社でした。



その界隈には、九州一古い観世音寺、天下三戒壇と言われた戒壇院もあります。







宝蔵には、諸尊像が林立する見応えのある巨像が林立していました。



実に6度目の渡海で、やっと日本に渡来したものの両目を失明していた鑑真( 688 - 763 /のち唐招提寺建立)が日本上陸後、初めに訪ねたのが観世音寺。







そこへ、令和の時代になった途端、観光バスが押し寄せているとのこと。

さぞや、近隣の方々も、驚いているとのこと。

大伴旅人(665-731)が生きていた飛鳥・奈良時代、万葉の心歌が、現代まで伝わってきます。

それから約200年後、平安時代となり、京の都から大宰府に左遷された菅原道真公(845-903年2月25日)の登場です。

菅原道真公は、この大宰府の地で歿した後、その怨念から京の都は、不吉な事が多発したとのこと。

およそ100年の後、道真公は、天神天満様として神格化されます。

因みに、菅原道真公の母方は、大伴旅人の血族に繋がるとのこと。

さて、その大宰府政庁跡から、大宰府天満宮まで、ゆっくりと散策しました。



道すがら、タイから来ていた若いカップルと話しながら、一緒に歩きましたが、「令和」と「大宰府」との関係性も語源も、まったく英語で説明できませんでした。

英語力・・・再勉強の必要を痛感しました。

途中、大宰府市立老人福祉センターに立ち寄ってみました。



高齢者ではなく、いまだに「老人」という言葉を使用しているのが、大宰府では許せるような響きでした。

太宰府市以外の方も、60歳以上入浴料200円の大風呂も設置、とても家族的な雰囲気のある健康施設でした。





語学学習も、食事療法も、脳内活性の健康方法です。

大宰府のまほろばの梅を堪能しました。



太宰府天満宮へ。