ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

ワイルド・ローズ。

2020年09月01日 | 千伝。
久しぶりに、コロナ・シネマワールドへ、映画を観に行って参りました。

観客数は、僅かばかり。



「ワイルド・ローズ」という映画、期待以上に好い映画でした。

舞台は、スコットランドのグラスゴー。

主人公は、刑務所から出て来た若いシングルマザー、二人の子を持ちながらも、いつかアメリカのナッシュビルでカントリー歌手になるという夢を見るダメ人間、否、アウトロー女。

刑務所帰りも、シングルマザーである事も隠して、自分の夢を掴もうとするけど、計画性もなければ、夢というメッセージを気づいていない。

だから、いつも無軌道な人生を過ごす。

才能があるのに、夢ばかり見る。

夢ばかり見るのに、無計画、酒に浸る、心の貧しさ。

その名ばかりの自信過剰な貧しい夢のために自分の家族、母や子を傷つけ、自分まで傷つく。

スコットランドの社会も、刑務所帰りの人間には冷たい。

主人公は語る「私はアメリカ人だと思っているので、アメリカに生まれたかった。私はスコットランド人の気がしない」

スコットランドに生まれたかった僕は、心が疼く台詞です。

母親は語る「私も夢を諦めた。子供に夢を託す方が楽だったから、だからこそ・・・」

この映画の主人公、実在のモデルがいるらしい。

ラスト5分のステージは、よかった。

ナッシュビルよりも、ロンドンよりも、グラスゴーだ。

個人的な憶測だけど、ロケセットは、グラスゴー大学の隣にある博物館内ではないかな?

当時、エディンバラの場末のカフェで、貧しい生活の中、作家になる夢を追って毎日「ハリポッター」を書いていたという無名時代のJ・K・ローリングを思い浮かべました。

ワイルドローズ(Wild Rose)の意味は、人生を諦めて、無気力な日々の生活に流されて、 はっきりとした理由も無しに、夢さえも諦めるとのこと?



この映画は、語ります。

男も、女も、人種も、出身地も関係ない、夢や成功を勝ち取るには、メッセージ。

君のメッセージは何だ?

才能、若さ、それだけでは足りない。

夢とは、心豊かになるもの。

この映画は、夢や成功を勝ち取るための、ヒント、答えがあります。