ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

東京2020パラリンピック閉会式。

2021年09月06日 | 空木宝剣

東京2020パラリンピック閉会式

グットマン博士の「失ったものを数えるな。残されたものを生かせ」の言葉そのものを、パラアスリートが表現し、見せつけてもらえた大会だった。

考えれば、人類は「無いものねだりの欲望」が、前足を手に変え、その指さす方向に文明を築き、文化的な生活を手に入れた。

また、その手の内には、戦争や争いは絶え間なく、歴史は血で描かれてきた。

「ヘレニズムにかえれ 古代ギリシャ精神にかえれ」

ミロのビーナスは、腕がなくても美しい。

いや腕を失ったから美しいのかも知れない。

サモトラケのニケのように、計算だかい頭と欲望の腕を失っても、心には立派な羽根が生えてそびえる。

パラ女子フルマラソン金メダリスト道下さんが頻発した言葉が「なかま」だった。

伴走者との信頼の絆。

仲間の助け合いなくして成り立たない競技。

WE THE 15%がパラアスリートの向こうに存在する。

一度は、誰もが生死の生存の意義も考えたろうに、人間という存在は、仲間あっての人間として活かされる。

無いものねだりの我が身を戒めてきた「吾唯足るを知る」に通ずる本質を実感せしめたパラリンピックでした。

感動を感謝。


ルート66。

2021年09月06日 | 百伝。

福井には、視覚障害者のマラソン愛好者が集う福井楽障クラブという同好会があります。

そのメンバーでもある66才の西島美保子さん、昨日の東京パラリンピック、女子マラソンの部、42.195キロメートルを3時間29分12秒、8位で見事に完走。

ゴールタイム3時間0分50秒、金メダルの優勝者の道下里美さん(44歳、三井住友海上)とのタイム差は、僅か28分程度。

西島さん、マッサージ師をしながら、45歳から走る事を始めたという・・ルート66へ導いたマラソン人生。

素晴らしい❗

福井楽障クラブを誇りに思います。

おめでとうございます。

(写真提供:福井新聞)