10年前、福島に出向勤務した元東京電力社員の今を伝えるNHK の番組がありました。
定年後の今も、東京豊島区の自宅から、毎月一度、ミニバイクで片道6時間かけて福島へと草刈りの手伝いを2時間程して日帰りする僕と同年輩の元社員。
東京電力を途中退社して福島に移住して暮らしている元社員。
東京電力という看板を背負って福島に来た加害者という負い目があったと言う。
電気がある暮らしは便利だけど、何かが失われているという事に気がついたと言う。
不便な地では、支え合わなければコミュニティの生活が成り立たないという事に気がついたと言う。
支え合うという人間は、支え合わなくても生きている便利な土地で暮らす人間とは全然別物の世界だと気がついたと言う。
・・そうなんだよなぁ。
称賛を求めない、批判も気に留めない不便な道程をマイペースで進む覚悟した生き甲斐こそが、穏やかな日々を過ごせる事に改めて気がつきました。