マッタリ風景

散歩写真と戯れ言のブログ

The inside of The White Wall Barracks.

2015年11月07日 | 散歩写真







淡々と資料が展示されている、私がその資料館を見学して感じた感想です。

先日、新発田市の蕗谷虹児記念館で蕗谷虹児の絵を鑑賞した後、少し離れた新発田城の近くにある通称「白壁兵舎」を見学してきました。
この建物の正式な名称は、自衛隊新潟地方協力隊本部が運営している「白壁兵舎広報資料館」です。

白壁兵舎は1874年(明治7年)に、旧日本陸軍の兵舎として新発田城敷地内へ建築された建物が由来です。
建物の壁が白い漆喰で仕上げられていたので、通称「白壁兵舎」と呼ばれる様になったとのことです。
(※自衛隊新潟地方協力隊本部Webサイトを参考)

以前は、建物が自衛隊駐屯地内(陸上自衛隊第30普通科連隊)へあったために、予約しないと見学ができなかったと記憶しています。
少し前に、建物を駐屯地内から外へ移築して、だれでも見学できるように資料館としてリニューアルオープンしました。
それで、一度見学したいなと思っていたので、蕗谷虹児記念館の後にハシゴで見学したわけです。

建物を見た時、偉く綺麗だなと感じました。
移築と言っても、以前の建物をそのままの状態で移築したわけではなくて、建物構造の強化、外観のお色直しなどをしたために、外観は新築のように見えます。
内部も、資料館として綺麗に整備されていましたが、天井、階段、床、あるいは柱などは元の部材を利用していました。

入り口を入ると、一瞬怯んでしまいました。
受付の方がさっと立ち上がって出迎えてくれたのですが、それが現役の自衛官(多分)だったので、ビックリしたためです。
考えてみれば、自衛隊が運用している資料館ですから、当たり前といえば当たり前ですが。
なお、見学は無料です、また内部の撮影は担当の方に聞いたら禁止されていないとのことでした。

旧日本陸軍関係の展示内容は、当然のことながら建物を使っていた旧日本陸軍、自衛隊由来のものです。
かつて、歩兵第16聯隊が白壁兵舎を使っていましたし、歩兵第116聯隊も由来がありますので、両聯隊の資料が展示されていました。
資料は、かつてどちらかの聯隊へ所属していた方から寄贈された物が中心でした。
自衛隊の資料は、主に第30普通科連隊の災害派遣や海外のPKO活動等の資料が中心でした。
軍事関係の資料館にも関わらず、私には戦争や軍隊を特に賛美するような雰囲気は感じられませんでした。
そのため、淡々と資料が展示されているように感じたのだと思います。
ただ、これから自衛隊関係の展示コーナーへ、武力衝突や戦死者の資料が展示されないように、祈るばかりです。

しかし、本来であれば、途中で壊されてもやむを得ないような建物を、自衛隊の時代まで使い続けたことに驚きを感じました。
ちなみに白壁兵舎は、高倉健主演の「八甲田山」撮影の際撮影地として使われました。
その時のスチール写真や出演者縁の展示コーナーもありました。

















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